※本記事の料金・プラン・キャンペーンは2026年9月7日時点の各社公表情報をもとにしています(料金は特記なき場合すべて税込)。ポケット型WiFiの料金や端末は入れ替わりが早く、キャッシュバック額は毎月変わります。申し込み前に必ず各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
ポケット型WiFi(モバイルWiFi)は、開通工事なしで持ち運べて、外出先でも自宅でもインターネットが使える便利なサービスです。ただ、提供会社が非常に多く「結局どれを選べばいいの?」と迷いますよね。
昔は各社が似たような端末で競っていましたが、今は仕組みごとに3タイプに分かれています。まずはそこを押さえると一気に選びやすくなりますよ。
この記事では、ネット回線に詳しい立場から、今のポケット型WiFiを大きく3タイプに整理し、それぞれの料金・特徴と、あなたに合った選び方をわかりやすく解説します。
今のポケット型WiFiは大きく3タイプ
2026年現在、ポケット型WiFiは次の3タイプに分かれます。まずは全体像をつかみましょう。
| タイプ | 回線 | データ容量 | 月額の目安(税込) | 5G | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| WiMAX +5G(GMOとくとくBB・Broad・カシモ・BIGLOBE・UQ 等) | WiMAX+au 5G/4G LTE | 制限なし(条件あり) | UQ公式で4,598円〜(割引適用時) | ◎対応(下り最大3.5〜4.2Gbps級) | 速度・容量を重視/自宅でもたっぷり使う人 |
| 楽天モバイル(Rakuten WiFi Pocket) | 楽天回線+au(パートナー) | 段階制〜無制限 | 1,078/2,178/3,278円 | △(新端末は5G対応) | 使う量が月で変わる人/とにかく安くしたい人 |
| クラウドSIM(MONSTER MOBILE・Mugen WiFi 等) | ドコモ/au/SB等を自動選択 | 20〜100GBが中心 | 容量とサービスで幅が大きい | ×が多い(一部対応) | 海外でも使いたい/容量をきっちり選びたい人 |
ざっくり言うと、速度と容量ならWiMAX +5G、料金の柔軟さなら楽天モバイル、海外や容量選択ならクラウドSIM。ここから、それぞれのタイプを具体的なサービス名とあわせて見ていきます。

① WiMAX +5G ― 速度と容量を重視するならコレ
WiMAX +5Gは、UQコミュニケーションズが提供する回線で、WiMAX回線に加えてauの5G・4G LTEも使えるのが特長です。現在の主力プランは「ギガ放題プラスS」で、UQ公式の月額料金は5,280円。「WiMAX +5G割」により13カ月間は682円が割り引かれ、月額4,598円になります(2026年9月7日時点。別途、登録料3,300円がかかります)。
端末はモバイルルーターの「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」(下り最大3.5Gbps)とホームルーターの「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」(下り最大4.2Gbps)の2機種です。かつての「Speed Wi-Fi 5G X12」「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」などはすでに終売になっているので、古い記事で紹介されている端末名を見かけても、いま新規で選べるのはこの2機種だと考えてください。なお、ギガ放題プラスSは5G SA契約で利用するプランで、5G SAは一部エリアでの提供です。
「無制限」の中身は、契約前に確認しておく
WiMAXは「無制限」と紹介されることが多いのですが、実際の条件はもう少し細かく決まっています。UQ公式の記載を整理すると、次のとおりです。
- スタンダードモード(初期設定):月間データ容量の制限はありません。ただし一定期間内に大量のデータ通信があった場合、混雑する時間帯の速度が制限されることがあります。
- プラスエリアモード:より広いエリアで使える有料オプション(月1,100円)。こちらは月間30GBの上限があり、超えると月末まで最大128kbpsに制限されます。auスマートバリュー、またはUQ mobileの自宅セット割インターネットコースの適用中はオプション料が無料になります。
「無制限だから何をしても大丈夫」ではなく、「通常モードは容量の上限がない/広いエリアで使うモードは30GBまで」と理解しておくと、あとでがっかりしません。
プロバイダ選びは「料金以外の違い」で絞ると早い
ポイントは、WiMAX +5Gは「どのプロバイダから契約しても回線・端末・エリアは同じ」ということ。違うのは料金とキャンペーンだけなので、実質料金が安く、キャッシュバックが手厚い窓口を選ぶのが正解です。
ただし各社のキャッシュバック額と実質月額は毎月のように変わるため、この記事では金額を固定で載せません。代わりに、料金以外の「性格の違い」を整理しておきます。ここで候補を2〜3社に絞り、最後に各社公式の今月の金額を見比べるのが、いちばんムダのない進め方です。
| プロバイダ | 料金以外の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| GMOとくとくBB WiMAX | 高額キャッシュバックが看板。乗り換え時の違約金負担にも対応 | 総支払額をとにかく抑えたい人 |
| BIGLOBE WiMAX | キャッシュバックが自動適用でもらい忘れが起きにくい。数少ない口座振替対応 | 手続きを忘れがちな人/カードを使いたくない人 |
| 5G CONNECT | お試し期間が用意されている | まず自宅の電波状況を確かめたい人 |
| Broad WiMAX | 月額定額でシンプル。乗り換え違約金の負担あり | 毎月の支払いを一定にしたい人 |
| カシモWiMAX | 契約期間の縛りなし・解約金0円 | いつやめるか決まっていない人 |
| UQ WiMAX | 本家のサポート。公式料金がそのまま基準になる | 窓口の分かりやすさを優先する人 |
キャッシュバックの総額と乗り換えのしやすさで選ぶならGMOとくとくBB、もらい忘れを避けたい・口座振替がいいならBIGLOBE、縛りが不安なら解約金0円のカシモWiMAXが候補です。
注意点は、海外では使えないこと、そして「縛りなし=安心」と思って解約したら端末代の残債(分割の残り)を一括請求されるケースがあること。端末代の支払い方法は契約前に確認しておきましょう。
※2021年9月現在のGMOとくとくBBのWiMAX2+キャッシュバック金額は30,000円です。
▶ GMOとくとくBB WiMAXの今月のキャッシュバックを見る
② 楽天モバイル ― 料金を抑えたい・使う量が変わる人に
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、使ったデータ量に応じて料金が変わる段階制が特長です。3GBまでなら1,078円、3〜20GBで2,178円、20GBを超えてどれだけ使っても3,278円と、無制限でも3,000円台。あまり使わない月は自動的に安くなり、契約期間の縛りもありません。家族で契約する場合は最強家族割の対象になり、3GBまで968円・無制限3,168円まで下がります(2026年9月時点)。
端末は4G対応の「Rakuten WiFi Pocket Platinum」がプランとセットで1円、2026年3月に発売された5G対応の「Rakuten WiFi Pocket 5G」もキャンペーン対象で、初期費用をほぼかけずに始められます。ただし、通信の中心は4Gで、お住まいや使う場所が楽天回線のエリアに入っているかは事前に確認しておきましょう。速度をとことん重視するなら、5GのWiMAXのほうが有利な場面もあります。
③ クラウドSIM ― 海外でも使いたい・容量を選びたい人に
クラウドSIMのモバイルWiFiは、ドコモ・au・ソフトバンクなどの電波からその場に最適なものを自動で選ぶ仕組みで、幅広いエリアで使えます。20GB・50GB・100GBといった容量を選べるプランが中心で、多くのサービスが海外でもそのまま使えるのも強みです(海外は別料金になる場合あり)。
料金の安さで知られるのがMONSTER MOBILE(モンスターモバイル)で、20GB・50GB・100GBのいずれも最安値級。縛りあり・縛りなしを選べます。100GBを試しやすさで選ぶならMugen WiFi(お試し返金の制度あり)、20GBの小容量ならどこよりもWiFiやZEUS WiFiなども候補です。各社とも料金改定やキャンペーンの入れ替わりが早いため、金額は必ず公式サイトで確認してください。
一方で注意したいのは、5G非対応のサービスが多く、通信速度はWiMAXに劣りがちなこと。また完全無制限プランはほぼ受付を終了しており、100GBまでが上限のサービスが中心です。端末はレンタルが多く、解約時に返却が必要な点にも注意しましょう。
失敗しないための3つのチェックポイント
ポイント1:データ容量と速度制限
まず「毎月どれくらい使うか」を考えましょう。動画やオンライン会議でたくさん使うならWiMAX +5G、使う量が読めない・少なめなら段階制の楽天モバイル、必要な容量が決まっているならクラウドSIMの容量プランが合います。前述のとおり「無制限」とあっても短期間の使いすぎで速度が落ちる場合があるので、条件は確認しておきましょう。
ポイント2:通信速度とエリア
速度重視なら5G対応のWiMAX +5Gが有利です。とはいえ、メールやWeb、動画視聴が中心なら実測で数十Mbps出れば十分快適に使えます。どのタイプでも、自分の生活圏が対応エリアかを各社公式のエリア確認ページでチェックしておくと失敗しません。WiMAXのギガ放題プラスSは5G SA契約で、5G SAは一部エリアでの提供という点も頭に入れておきましょう。
ポイント3:実質料金と契約期間の縛り
月額だけでなく、端末代・登録料や事務手数料・キャッシュバックまで含めた「実質料金」で比べましょう。WiMAXはプロバイダのキャッシュバックで実質額が大きく変わります。また、途中解約の違約金や端末の残債が発生しないか、縛りの有無も申し込み前に確認しておくと安心です。短期だけ使いたいなら、お試し期間や縛りなしプランのあるサービスが向いています。
用途別のおすすめまとめ
- 速度も容量も妥協したくない/自宅でもたっぷり使う → WiMAX +5G(総額重視ならGMOとくとくBB、縛りが不安ならカシモWiMAX)
- 使う量が月でバラつく/とにかく料金を抑えたい → 楽天モバイル(段階制・縛りなし・端末1円〜)
- 海外でも使いたい/必要な容量だけでいい → クラウドSIM(安さならMONSTER MOBILE、お試し重視ならMugen WiFi)
よくある質問(FAQ)
Q. ポケット型WiFiは自宅の固定回線(光回線)の代わりになりますか?
A. 一人暮らしや、動画も含めて“ふつうに”使う程度であれば、WiMAX +5Gは固定回線の代わりに十分なり得ます。ただし、オンラインゲームで低遅延が必要、家族全員で大量に使う、といった用途では光回線のほうが安定します。用途に合わせて選びましょう。
Q. 速度が出ないときはどうすればいい?
A. 窓際や高い場所に端末を置く、5G対応エリアで使う、混雑する時間帯を避けるといった工夫で改善することがあります。それでも遅い場合は、クラウドSIMからWiMAX +5Gへ、といったタイプの見直しも検討しましょう。
Q. WiMAXの「プラスエリアモード」は使ったほうがいいですか?
A. 通常のスタンダードモードで電波が届く場所なら、あえて使う必要はありません。プラスエリアモードは月1,100円のオプションで、月間30GBを超えると最大128kbpsに制限されます。ふだんは電波が届きにくい場所へ行くときだけ切り替えるのが基本の使い方です(auスマートバリューなどの適用中はオプション料が無料になります)。
Q. 短期間だけ使いたいのですが?
A. 縛りなしプランや、レンタル型のクラウドSIM、お試し期間のあるサービスが向いています。長く使う予定なら、実質料金の安い縛りありプランのほうがトータルで安くなることが多いです。
Q. 海外旅行でも使えますか?
A. WiMAXは国内専用で海外では使えません。海外でも使いたいなら、クラウドSIMのサービスや海外用レンタルWiFiを選びましょう(海外利用は別料金になる場合があります)。
Q. 「縛りなし」なら解約はいつでも無料ですか?
A. 解約金は0円でも、端末代を分割で支払っている場合は残債が一括請求されることがあります。端末代の支払い状況もあわせて確認しておきましょう。
まとめ
今のポケット型WiFiは、「速度・容量のWiMAX +5G」「料金が柔軟な楽天モバイル」「海外も使えるクラウドSIM」の3タイプで考えると選びやすくなります。まずは毎月のデータ使用量と使う場所を整理し、そのうえで実質料金・エリア・縛り(と端末残債)を比べて選びましょう。
とくにWiMAXは、回線も端末も同じで違うのは窓口だけです。料金以外の性格(口座振替・縛りなし・お試し・違約金負担)で候補を2〜3社に絞ってから、各社公式の今月の金額を見比べてください。料金・キャンペーンは変わりやすいので、最終的な金額は必ず各社の公式サイトで確認しましょう。自分の使い方に合ったタイプを選べば、快適でムダのないネット環境が手に入ります。

