モバイルWi-Fiルーター(ポケット型WiFi)は、端末より先に回線と申込先を決めると、失敗しにくくなります。データをたっぷり使うならWiMAX +5Gが候補になり、2026年10月時点で新規に選べる端末はSpeed Wi-Fi DOCK 5G 01とSpeed Wi-Fi HOME 5G L13の2機種です。

ここでは、回線・データ容量・速度制限・料金・端末・エリア・申込先の7つの観点で選び方を紹介します。2026年10月1日から多くのプロバイダで月額が上がったので、以前読んだ人も、料金の部分は改めて目を通しておきましょう。



選び方1〜3の回線は、データ容量・速度制限・料金で比べる

パソコンやスマホは機種から決める人が多いですが、モバイルWi-Fiルーターは回線から選んだほうが後悔しません。料金が安く、データを気にせずつながるかどうかは、機種よりどの回線・どの申込先を選ぶかで決まるからです。

主な選択肢は、docomo・au・SoftBankのモバイルルーター向けプラン、Y!mobile、楽天モバイル、そしてUQ WiMAXをはじめとするWiMAX +5Gです。データ容量・速度制限・月額料金の3つで比べると、たっぷり使う人にはWiMAX +5Gが向いています。

1-1. データ容量はWiMAX +5Gのスタンダードモードなら上限なし

データ容量とは、一定期間に使える通信量のことです。上限を超えると速度制限がかかり、会社やプランによって上限が大きく違います。

キャリアのモバイルルーター向けプランは、月間のデータ容量に上限があるものが多く、たくさん使う人には足りないことがあります。容量は改定されることがあり、比べるときは各社の今のプランが基準になります。

一方、UQ WiMAXのギガ放題プラスSは、スタンダードモードならデータ容量の上限がありません。以前あった直近3日間で15GB以上という一律の制限は、2022年2月1日に条件が変更されています。

楽天モバイルのようにデータ無制限をうたうプランで、ポケット型WiFiを使う方法もあります。無制限という言葉だけで決めず、提供エリアや端末の条件まで比べてから決めましょう。

1-2. 速度制限は混雑時とプラスエリアモードの2つだけ

速度制限

速度制限は、制限にかかりにくいか、かかっても使える速度が残るかの2点で比べましょう。

ギガ放題プラスSのスタンダードモードに月間の上限はありません。ただし公式には「一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります」との注記があり、一切制限がないわけではありません。

auの広いエリアで使えるプラスエリアモード(オプション・使った月だけ1,100円)は、月30GBを超えると当月末まで送受信最大128kbpsに制限されます(2026年10月時点)。auスマートバリューかUQ mobileの自宅セット割を使っていれば、利用料は無料です。

キャリアやY!mobileのプランも、容量を超えると、ほとんどのプランで大きく速度が落ちます。制限を気にせず使いたいなら、スタンダードモードに月間上限がないWiMAX +5Gが快適です。

1-3. 月額料金は改定後の金額と実質料金で比べる

月額料金

WiMAX +5Gは、どのプロバイダで契約しても回線とサービス内容は同じです。違うのは月額料金とキャッシュバックなどの特典なので、実質料金(月額+初期費用−キャッシュバック)で比べるのが基本です。事務手数料は3,300円(税込)が一般的です。

2026年10月1日から多くのプロバイダで月額が上がった

ここは申し込む前にいちばん見てほしいところです。2026年10月1日利用分から、WiMAX +5Gを扱う多くのプロバイダが月額料金を改定しました。改定額は会社ごとに違います。

申込先2026年10月の改定備考
GMOとくとくBB月額に一律605円(税込)を加算既存の契約にも自動で適用。月額390円キャンペーン中の人は特典期間が終わってから適用
BIGLOBE月額に一律330円(税込)を加算8月1日の料金体系見直し後の月額に加算
UQ WiMAX10月の改定なし2025年12月1日に改定済み。ギガ放題プラスSは月額5,280円(税込)

※各社の公式告知より(2026年10月時点)。ほかのプロバイダも、改定額や適用日はそれぞれ違います。

値上げの額は申込先ごとに違い、WiMAX全体で一律ではありません。比べるときは、申込先の公式告知で改定後の月額を出し、その金額で総額を計算し直してください。古い記事の月額のまま計算すると、実際の支払いとずれてしまいます。

UQ WiMAXの場合、ギガ放題プラスSは新規契約から13か月間は月682円の割引(WiMAX +5G割)があり、その間は月4,598円(税込)です。14か月目以降は5,280円になるので、総額は割引が終わったあとの月額まで含めて計算します。

選び方4の端末は、新規で選べるのがDOCK 5G 01とL13の2機種

回線の候補が決まったら、次は端末です。ここは数年前と大きく変わっています。

Speed Wi-Fi 5G X12は終売製品

以前は定番だったSpeed Wi-Fi 5G X12は、UQ WiMAX公式の製品ページで終売製品に分類されています(2026年10月時点)。X11・L11・L12・Galaxy 5G Mobile Wi-Fiも同じく終売です。

中古品や在庫品を見かけても、これから新規契約で選ぶ端末としては候補から外してください。すでに持っている人がそのまま使い続けるのとは別の話です。世代交代の早い分野で、数年前のおすすめ機種の記事をそのまま参考にするのは危ないです。

持ち出すならDOCK 5G 01、家だけならL13

UQ WiMAX公式が現行のWiMAX +5G対応ルーターとして掲載しているのは、次の2機種です。

機種タイプ・主なスペック向いている人
Speed Wi-Fi DOCK 5G 01モバイルルーター/受信最大3.5Gbps・送信最大286Mbps/最大接続49台/連続通信 約540分/約198g外に持ち出す人・自宅と外で兼用したい人
Speed Wi-Fi HOME 5G L13ホームルーター/受信最大4.2Gbps・送信最大286Mbps/最大接続34台/約635g自宅に据え置いて使う人

※UQ WiMAX公式の製品ページより(2026年10月時点)。通信速度はベストエフォート(理論値)で、5Gは一部エリアでの提供です。

UQ WiMAXで買う場合、どちらも機種価格は33,220円(税込)で、ギガ放題プラスSとセットならUQ WiMAXおトク割で21,340円引きの11,880円になります。プロバイダ経由だと端末代の割引や分割の条件が申込先ごとに違います。

持ち運ぶならDOCK 5G 01しか選択肢がありません。充電用のドックが付いていて、家では置いたまま使い、出かけるときは外して持ち出せます。約198gで、連続通信は約540分(初期設定時)です。

最大接続49台は、Wi-Fi 48台と有線LANかUSB 1台の合計です。終売のX12(Wi-Fi 16台+有線LAN 1台)から大きく増えましたが、同時に通信する台数が増えるほど1台あたりの速度は落ち、発熱や電池の減りも早くなります。上限は余裕の目安と考え、必要な機器だけつなぐほうが快適です。

自宅でしか使わないなら、据え置き型のL13のほうが受信速度の上限が高く、電源も確保できるぶん安定します。迷ったら、1年のうち何日くらい家の外で使うかで決めると答えが出ます。

2機種ともWi-Fi 6に対応

現行の2機種は、いずれもWi-Fi規格のIEEE802.11ax(Wi-Fi 6)に2.4GHz・5GHzの両方で対応しています。Wi-Fi 6は通信の効率が高く、複数の端末を同時につないでも速度が落ちにくい規格です。効果が出るのは、スマホやパソコンなどの子機側もWi-Fi 6に対応している場合だけです。

選び方5の通信方式とエリアは、5G SAとプラスエリアモードで確かめる

5G SAは一部エリアでの提供

5G SAとは、5G専用のコア設備(5GC)と5G基地局を組み合わせて通信する方式です。通常の5Gよりも高速・大容量の通信ができます。

現行のギガ放題プラスSと対応端末は、この5G SA契約で使います。ただし5G SAは一部エリアでの提供です。生活圏が入っているかは、下のエリアマップで調べられます。

プラスエリアモードは電波が弱い場所の予備

プラスエリアモードに切り替えると、auのプラチナバンドでも通信でき、屋内や郊外でつながりやすくなります。月30GBの上限があるので、常用するより、電波が届きにくい場所での予備として使うのに向いています。

上の図は、関東エリアでのプラスエリアモード対応イメージです。黄色が4G対応エリア、赤が5G対応エリアを示します。エリアは順次広がっていて、今の対応状況は公式のエリアマップに載っています。

現在利用できるWiMAXのエリアはこちらでチェック
サービスエリア | UQ mobile / UQ WiMAX

電波の入りが不安なら、UQ WiMAXの「Try WiMAX」でDOCK 5G 01かL13を15日間無料で借りて試す方法もあります。モバイルWi-Fiの仕組みそのものは、モバイルWi-Fiとは?仕組み・選び方・料金の記事で解説しています。

選び方6の申込先は、同じ回線でも支払総額が変わる

札束を持つ女性

WiMAX +5Gは回線もエリアも共通なので、どこから申し込んでもつながり方は変わりません。変わるのは支払総額だけで、申込先の選び方がそのまま差になります。

プロバイダの中でも、GMOとくとくBBは高額なキャッシュバックを用意していることで知られています。UQ WiMAXの公式から申し込むと、このキャッシュバックは付きません。

GMOとくとくBBは、WiMAX回線を借りて販売するプロバイダです。UQ WiMAXは回線の大元で、プロバイダは公式より高いキャッシュバックを出して利用者を集めています。だからプロバイダ経由のほうが、実質料金で安くなることがあるわけです。

ただしGMOとくとくBBは、2026年10月から月額が605円(税込)上がりました。キャッシュバックの金額だけで決めず、改定後の月額×使う予定の月数−キャッシュバックで総額を出して比べてください。

選び方7のキャッシュバックは、受け取り手続きを忘れない

GMOとくとくBB WiMAXのキャッシュバックは、契約から一定期間たつと受け取り手続きの案内メールが届き、口座情報を入力して受け取る仕組みです。

いちばん多い失敗は、このメールを見落として手続きを忘れることです。金額がいくら大きくても、受け取れなければ0円です。申し込んだら、案内が届く月をスマホのカレンダーやリマインダーに入れておきましょう。

キャッシュバックの条件や金額は時期によって変わります。最新の金額はGMOとくとくBBのキャッシュバック金額の記事で紹介しています。料金や特典の全体像はGMOとくとくBB WiMAXの料金と特典の記事も参考になります。

>>GMOとくとくBB公式サイトはこちら

まとめ

モバイルWi-Fiルーター選びで見る7つの観点は、回線・データ容量・速度制限・月額料金・端末・通信方式とエリア・申込先とキャッシュバックです。

2026年に入って変わったことは2つあります。1つは端末の世代交代で、X12は終売となり、持ち運ぶなら現行はDOCK 5G 01だけです。もう1つは料金で、2026年10月1日から多くのプロバイダで月額が上がりました。

回線としてのWiMAX +5Gの使い勝手(スタンダードモードに月間上限がない、工事不要ですぐ使える)は変わっていません。比べるときは、古いおすすめ機種の情報ではなく、現行の2機種と改定後の料金をもとにしてください。

料金やキャンペーンはよく変わるので、申し込む前に各社のページで今の条件を確かめてください。

>>GMOとくとくBBのお得なWiMAX詳細・お申込みはこちら<<