ひかり電話は、NTT東日本・NTT西日本がフレッツ光の利用者向けに提供している光回線の電話サービスです。2026年10月時点の月額は基本プランで550円からで、NTT東日本の加入電話(住宅用・3級取扱所で2,090円)より基本料を抑えられます。

電話加入権は要らず、今の番号と電話機をそのまま使えることが多いのも特長です。一方で、2027年4月1日の利用分から通話料の値上げと機器利用料の有料化が決まっているので、これから乗り換える人は、改定後の料金でも比べてください。

※本記事の料金は2026年10月時点・税込表記です。

ひかり電話は光回線を使う固定電話で、110番や0120にもかけられる

ひかり電話は、フレッツ光の回線を使って通話する固定電話です。電話線を使う加入電話とは仕組みが違い、フレッツ光(または光コラボ)の契約が前提になります。

プロバイダが提供する050番号のIP電話と違い、市外局番から始まる番号が使えます。緊急通報(110番・118番・119番)や、フリーダイヤル・フリーアクセス(0120・0800)への発信もできます。


ひかり電話A(エース)は6つのオプションと528円分の通話料込み

ひかり電話A(エース)

月額利用料は1,650円で、528円分(最大3時間相当)の通話料が含まれます。使い切れなかった分は翌月に1か月だけ繰り越せます。よく使う次の6つのオプションも、追加料金なしでセットになっています。

  • ナンバー・ディスプレイ
  • ナンバー・リクエスト
  • キャッチホン
  • ボイスワープ
  • 迷惑電話おことわりサービス
  • 着信お知らせメール

ナンバー・ディスプレイを使うには、対応した電話機が必要です。


ひかり電話 基本プランは月550円で、オプションは必要な分だけ

ひかり電話 基本プラン

月額利用料は550円で、通話料はかけた分だけ払います。ナンバー・ディスプレイ(月440円)やキャッチホン(月330円)などは、使うものだけを個別に付けられます。

2回線分を同時に話せる複数チャネルや、電話番号を増やせる追加番号もオプションで選べます。FAXの着信をメールで知らせる「FAXお知らせメール」は、2026年3月31日で新規申し込みを終え、2028年3月31日に提供を終了します。

4つのプランを比べると、ナンバー・ディスプレイを使うならA(エース)が割安

NTT東日本・西日本のひかり電話には、上の2つのほかに通話料が多く含まれるプランもあります。

プラン月額利用料(税込)含まれる通話料
基本プラン550円なし
安心プラン1,540円1,408円分(繰り越しなし)
ひかり電話A(エース)1,650円528円分(1か月繰り越し可)+6つのオプション
もっと安心プラン4,290円5,280円分(繰り越しなし)

含まれる通話料は、固定電話や他社の一般加入電話などへの通話が対象です。携帯電話や050番号、国際電話への通話は対象外で、別に通話料がかかります。

たとえば基本プランにナンバー・ディスプレイとキャッチホンを付けると、550円+440円+330円で月1,320円です。ここにボイスワープ(月550円)まで足すと1,870円になり、ひかり電話A(エース)の1,650円を上回ります。


通話料は固定電話あてが全国一律8.8円/3分

通話料金が安い!

距離や時間帯にかかわらず、NTT東西の加入電話やひかり電話などの固定電話あては全国一律8.8円/3分です。携帯電話あては、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルのどこにかけても17.6円/60秒、050番号のIP電話あては11.55円/3分です。

携帯電話あての料金は、2021年10月からNTT東西が着信先の事業者によらない一律料金にしました。以前のように通話先の会社ごとに料金が違う、ということはありません。

2027年4月から通話料が上がり、ひかり電話の機器も有料になる

NTT東日本・NTT西日本は2026年9月30日、2027年4月1日の利用分からひかり電話の通話料を改定すると発表しました。固定電話どうしの通話料の値上げは、約50年ぶりです(NTT東日本の発表)。

項目(税込)2027年3月まで2027年4月1日から
固定電話あて8.8円/3分9.9円/3分
携帯電話あて17.6円/60秒19.8円/60秒
050IP電話あて11.55円/3分13.2円/3分
ひかり電話対応ホームゲートウェイ無料NTT東日本 月495円/NTT西日本 月275円

ホームゲートウェイは、ひかり電話を使うためにNTTから借りている機器です。市販のルーターに替えても、ひかり電話を使うかぎりはこの機器を外せません。月額550円の基本プランでも、2027年4月以降は機器代を含めると東日本で月1,045円になります。

フレッツ光の新設工事費も、2027年4月1日の申し込み分から23,100円が28,600円に上がります(NTT東日本・NTT西日本の発表より)。

加入電話との違いは基本料と停電時の扱い

NTTの加入電話(アナログ回線)は、2026年4月1日にNTT東日本が回線使用料を改定し、住宅用は3級取扱所で月1,870円から2,090円になりました。新しく引くときは施設設置負担金39,600円もかかります。

項目ひかり電話(基本プラン)加入電話(NTT東日本・住宅用)
月額基本料550円(別途フレッツ光の料金)2,090円(3級取扱所)/1,980円(1・2級)
固定電話あて通話料8.8円/3分9.35円/3分
電話加入権不要新規は施設設置負担金39,600円
停電時使えない電源のいらない電話機なら使える

大きな違いは停電時です。ひかり電話は停電すると、緊急通報を含めて通話ができません。停電に備えるなら、携帯電話を手元に置いておくか、無停電電源装置(UPS)を用意する方法があります。


電話番号も電話機もそのままでOK

電話番号も電話機もそのままでOK!
電話の買い替えは必要ありません

今使っている電話番号と電話機は、原則としてそのまま使えます。番号を変えずに移るには、加入電話を休止してひかり電話へ移す番号ポータビリティの手続きが必要で、別途工事費がかかります。

引っ越しを伴う場合など、番号を引き継げないケースもあります。申し込みから使えるまでの日数はひかり電話の開通までの期間と流れで紹介しています。


緊急通報などへの発信ができる

緊急通報などへの発信が可能!
緊急車両

050番号のIP電話ではかけられないことがある110番・118番・119番に、ひかり電話からは発信できます。フリーダイヤル・フリーアクセスへの発信も可能です。ただし、一部発信できない番号もあります。

国際電話を悪用した詐欺の対策は固定電話・ひかり電話の乗っ取り対策の記事で解説しています。

ひかり電話が向く人、向かない人

ひかり電話だけのために光回線を引くと、回線の料金も含めて割高になることがあります。すでに光回線を使っている家庭や、これから引く予定がある家庭なら、加入電話より毎月の基本料を下げやすくなります。

家庭用のFAX機は多くがそのまま使えますが、機種や通信モードによっては送受信がうまくいかない場合があります。古いFAX機を使っている人は、メーカーに対応状況を問い合わせておくと安心です。

ドコモ光やソフトバンク光などの光コラボでも、フレッツ光の回線を使った同じような光電話(ドコモ光電話など)が使えます。料金は事業者ごとに違うので、契約先の料金表で確認してください。光コラボの仕組みは光コラボとは?フレッツ光との違いで解説しています。

2027年4月の改定は今の契約にも自動で適用されます。ひかり電話の料金やキャンペーンは、申し込む前にNTT東日本・NTT西日本のページで今の条件を確かめてください。