「ひかり電話に申し込んだら、どのくらいで使えるようになるの?」——固定電話は生活や仕事の連絡手段そのものなので、開通日が読めないのは不安ですよね。

結論からいうと、開通までの期間は「工事が必要かどうか」で大きく変わります。光回線を新しく引き込むのか、すでに光コンセントがある部屋なのかで、待ち時間はまったく違うのです。ここではNTT東日本・NTT西日本の公式案内をもとに、申し込みから利用開始までの流れと、期間を左右するポイントを整理します。

申し込みからどのくらいで使える?まずは目安から

ひかり電話は単体のサービスではなく、「フレッツ光」などの光回線とセットで使うIP電話サービスです(光回線を使わずひかり電話だけを契約する「ひかり電話ネクスト」もあります)。そのため、開通までの期間は光回線の工事スケジュールにほぼ連動します。

NTT東日本のよくあるご質問では、フレッツ光の導入までにかかる期間はおおむね1か月程度と案内されています。NTT西日本も申し込みの流れのページで「開通までにはお時間がかかる場合がありますのでお早めにお申し込みください」と呼びかけており、引っ越しシーズン(2〜4月)は特に余裕を持った申し込みが必要です。

ただしこれはあくまで目安です。建物の設備状況、集合住宅か戸建てか、工事の空き状況によって前後するため、正確な開通予定日は申し込み後に案内される工事日で確定します

期間を左右するのは「派遣工事」か「無派遣工事」か

NTT西日本の開通ガイドによると、工事はお住まいの設備環境によって、工事担当者が訪問する「派遣工事」と、訪問しない「無派遣工事」の2つに分かれます。ここが待ち時間を決める最大の分岐点です。

比較の観点派遣工事無派遣工事
どんなとき光ファイバーの引き込みなど、宅内の工事が必要な場合光回線の引き込み工事が不要な場合
担当者の訪問ありなし
立ち会い必要(契約者本人でなく代理の方でも可)不要
当日の所要時間おおむね2時間程度届いた機器を自分で接続
待ち時間の傾向工事担当者の予定を押さえる分、長くなりやすい機器の到着と切替日が決まれば比較的早い

無派遣工事の場合は、契約している事業者から「お申し込み内容のご案内」と接続機器(ONUやホームゲートウェイ)が届き、手順にしたがって自分で接続します。すでに光コンセントがある部屋なら、この形になる可能性が高いと考えておくとよいでしょう。

申し込みから利用開始までの流れ

NTT西日本は申し込みから開通までを4ステップで案内しています。全体像をつかんでおくと、どこで時間がかかるのかが見えてきます。

  1. 申し込み前の準備……プランとプロバイダーを選ぶ。ひかり電話を使うなら、ホームゲートウェイ用に電源コンセントの空きも確認しておく
  2. 申し込み……エリア確認 → サービスの選択 → お客さま情報の入力 → 本人確認書類の認証
  3. 工事・設定……工事日を調整して工事を実施。機器を接続し、インターネットの接続設定を行う
  4. 利用開始……切替工事と電話機の接続が完了した時点から通話できるようになる

なお、NTT西日本では工事日時の案内をSMS(ショートメッセージ)で送る場合があり、発信元は「0120-976-143」(送信専用)です。見慣れない番号からのメッセージでも、この番号であれば工事案内の可能性があります。

今の電話番号を引き継ぐときに気をつけたいこと

加入電話で使っていた番号をそのまま引き継げるケースがありますが、切り替えのタイミングに注意が必要です。NTT西日本は開通ガイドで次のように案内しています。

  • 切替工事と電話機の接続が両方とも完了するまでの間は、電話が使えません(切り替え当日に一時的に不通の時間が生じる)
  • ホームゲートウェイを自分で設置し、加入電話などで使っていた番号を引き続き利用する場合は、工事当日の8時〜12時の間に機器を接続しておく必要がある
  • 月額利用料は、切替工事完了日以降の日割り計算で請求される

仕事で電話を使っている方は、不通になる時間帯を見込んで工事日を選ぶと安心です。

少しでも早く使い始めるためにできること

工事の空き状況そのものは動かせませんが、こちらの準備でつまずいて開通が遅れることは防げます。

  • とにかく早めに申し込む。引っ越しシーズンは工事枠が埋まりやすく、NTT西日本も早めの申し込みを案内しています
  • LANケーブルを用意しておく。最大概ね1Gbpsのサービスならカテゴリー5e以上、最大概ね10Gbpsのサービスではカテゴリー6A以上が推奨されています
  • 電源コンセントの空きを確保する。ひかり電話を後から契約した場合は、ONU(または宅内VDSL装置)とホームゲートウェイでそれぞれ電源が必要になります
  • 本人確認書類をすぐ出せるようにしておく(申し込み時に認証があります)

ちなみに、NTT西日本の「フレッツ簡単セットアップツール」は2026年3月31日をもって提供を終了しています。設定は工事日に届く「インターネット設定ガイド」(無派遣工事の場合は接続機器に同梱)を見ながら進める形になります。

加入電話・INSネットから移行する人は工事費の割引もチェック

NTT東日本は2026年2月19日、「加入電話」「INSネット」を利用中の人が「フレッツ光」+「ひかり電話」または「ひかり電話ネクスト」へ移行する際の工事費・契約料の割引などを実施すると発表しました。申し込みの受付開始は2026年3月1日からです。

背景には、メタル回線を利用した加入電話について、2035年ごろまでに光やモバイルを利用したサービスへ段階的に移行していくという方針があります。移行を考えているなら、割引の対象になるかを申し込み前に確認しておくと費用を抑えられます。割引の適用には条件があり、内容も変更される場合があるため、詳しい条件は必ず公式サイトでご確認ください。

ひかり電話の開通に関するよくある質問

Q. 工事の立ち会いは契約者本人でないとだめですか?
A. NTT西日本の案内では、派遣工事の立ち会いは契約者ご本人でなくても構わないとされています。設備状況によっては立ち会いが不要な場合もあります。

Q. 工事日はどうやって知らされますか?
A. 契約した事業者からの案内に加え、NTT西日本では訪問前にSMSで工事日時を案内する場合があります(発信元 0120-976-143・送信専用)。工事当日の進捗をWebで確認できる仕組みも用意されています。

Q. 工事の日は一日中家にいないといけませんか?
A. 派遣工事の作業時間はおおむね2時間程度とされています。ただし訪問時間帯は指定された枠に合わせる必要があるため、余裕をみて予定を空けておくと安心です。

Q. 開通の連絡が来る前に、電話機を先につないでおいてもいい?
A. 番号を引き継ぐケースでは、自分で機器を設置する場合に「工事当日の8時〜12時に接続」と指定されることがあります。事前に届いた案内の指示に従ってください。

まとめ

ひかり電話の開通までの期間は、光回線の工事が必要かどうかでほぼ決まります。NTT東日本はフレッツ光の導入におおむね1か月程度を目安としており、引き込み工事が不要な無派遣工事ならもっと短くなることもあります。

大切なのは、①早めに申し込む ②派遣か無派遣かを確認する ③番号を引き継ぐなら不通になる時間を見込む——この3点です。工事費の割引や提供条件は時期によって変わるため、最新の内容と正確な開通予定日は、契約する事業者・NTT東日本/NTT西日本の公式サイトで必ずご確認ください