皆さんは、インターネットの利用明細書を見て「何だろうこの請求項目・・・」「予想以上に請求が来た」と困惑、驚いた経験はないでしょうか?
契約通りに来るはず・・・と思っていても、実は意外なところに落とし穴があり、気づいたら何年もの間知らない項目を請求されていたというケースは少なくありません。
今回はそういった知らず知らずの間に損している、インターネットの料金についてご紹介していきます。
「最近ネットの料金が高いな・・・」と感じている人は、この機会に請求書を確認してみてください。小さなうっかりをなくして大きなメリットを手に入れましょう!
知らないうちに請求されている!?その正体とは
「割引で安くなると言われたのに、そんなに安くない!」
「こんなところに料金がかかっていたの!?」
「これじゃあキャンペーンを利用しても得した気分にならない!」
インターネットを契約するうえで、上記のような失敗談はよく聞かれますが、身に覚えのない請求が発生する主な原因は、以下のようなことが考えられます。
工事費用が予想以上に高かった
インターネットの工事には「回線の開通工事」と「回線の撤去工事」の2種類があります。
私たちは「戸建てと集合住宅で工事費用が異なる」ということや、それにかかる費用の目安程度であれば予想することができますが、実際に総額でいくらかかるかは全く予想ができません。
中でも、工事費用が予想以上にかかってしまうのは以下のようなパターンです
回線を新規に開通させる・既存の回線を交換する
開通・撤去のどちらの工事も「業者が派遣されて工事する場合」と「既存の回線を活かす(工事が必要ない)場合」と2パターンあります。
当然、工事が不要であれば工事費はかかりませんが、賃貸の場合、光回線が引き込まれているかどうかは不動産や建物のオーナーに問い合わせないと把握できません。
また、すでに光回線が引き込まれていたとしても、契約したプロバイダーに対応していない回線だったり、断線しているなど回線に不具合が生じている場合は、新規開通工事と同様に工事費がかかることになります。
そんなに手間がかかる工事をしているようには見えなくても、工事の内容によっては予想以上の請求が来ることも珍しくはないということですね。
追加料金が発生する工事日に設定されている
回線工事を行う場合は、回線工事業者が派遣される日程も重要となってきます。
業者にもよりますが、たいていの業者が土日祝・年末年始などを指定すると追加料金が発生することがあります。
どうしても追加料金が発生しない日程にしたいと思っていても、回線業者の都合によっては1か月先までも予約が埋まっていることもあり、そうなった場合は開通日がどんどん遅くなっていきます。
中には平日はどうしても開けられず、土日祝でないと工事ができないという人もいるでしょう。
そういった工事日や契約者の都合によってやむを得ず追加料金がかかってしまうことも原因の一つです。
解約時期によっては工事費用の残額を一括請求される
工事費用を分割で支払っている場合、解約のタイミングによっては違約金だけでなく工事費用の残額が一気に請求されることも。
そもそも工事費用を分割で支払う場合、2年=24か月契約なら30回払いというように、契約更新月の月数を明らかに超える支払い回数に分割されています。
そのため、契約更新月に解約して違約金はかからなくても、工事費の残り回数分の金額は一括で請求されるというケースが多くなります。
一部プロバイダでは工事費残高を月額料金で値引きしたり、違約金を免除するキャンペーンなどを行ってはいますが、どうしても契約したいプロバイダがあるとすれば難しいでしょう。
こういった条件がいくつも重なることで、気付かないうちに工事費用が上乗せされていってしまうのです。
キャンペーン・割引の落とし穴
各プロバイダのサイトを見ていると「たったのこれだけしか支払わなくていいのか!」と嬉しくなるほど安い価格が提示されているかと思います。
しかし実際には、キャッシュバックや様々な割引を適用して最大限安くなった場合の金額が表記している場合がほとんどです。
さらに、そのキャッシュバックや割引を適用させるには、別途有料オプションに加入するなど一定の条件を満たす必要があるという落とし穴があります。
「加入しても契約初月に解約できる」「オプションは無料」と大きな文字で広告に書いてあるため、加入しても損はないだろうと思いがちですが、実際は2つのオプションがセットになっており、無料になるのは片方のみでもう一方は契約初月に解約しても利用料はしっかりと徴収されるケースも少なくありません。
契約初月に忘れず解約できればいいが、解約をうっかり忘れると利用しないサービスを無駄に支払い続けることになります。
つまり、月額料金だけを見れば確かにお得ですが、有料オプションやサービスへの支払いやサービスを導入するための設備代など、総合的に見れば確実に損をしていることに。
そのカラクリに気づかずに自分にとって都合のいい話にしか耳を貸さないでいると、期待していたほど安くない!と請求書を見てからがっかりしてしまいます。
しかも、プロバイダ側が「じつは安くないよ」と気づかせてくれるタイミングも悪い意味で絶妙です。
とあるプロバイダでは、新規契約月から3か月間は月額料金が無料になっています。
3か月間無料になるとそれだけでお得に感じるので、4か月目に予期せぬ請求が発生しても「高くなることはあっても安くなることはないだろう。まあそんなものか」と油断してなかなか気付くことができません。
プロバイダ側は、そういった人間の思い込みや油断を的確に突いてキャンペーンを提供していることがよくあるので、覚えておくとよいでしょう。
うっかりを狙ったキャッシュバックの罠
「新規契約で高額キャッシュバックがもらえるはずなのに、いつまでたってもキャッシュバックがもらえなかった!」
という話はよく聞かれます。
そのほとんどが顧客側のキャッシュバックのもらい忘れが原因なのですが、そのもらい忘れさえ計算されているという可能性もあるのです。
プロバイダ側は、キャッシュバック時期が来たことや手続き期限が迫っているなどの情報を積極的に伝えることはありません。
情報が届くとしても、おおむね利用開始から半年前後頃にプロバイダから付与されたメールアドレスに届くようになっているのがほとんどです。
そのキャッシュバック通知メールが届いてから約1か月以内に口座情報登録などの手続きを行うと、利用開始から1年後にキャッシュバック金額が口座に振り込まれる仕組みになっています。
この”プロバイダから付与されたメールアドレス=自分が普段使っているメールアドレスには届かない”という点が最大の落とし穴なのです。
プロバイダからメールアドレスを付与されても、メインで利用する人は今の時代だと少ないのではないでしょう。
結果、通知が届いていることに気付かずそのまま手続き期間が過ぎてしまい、キャッシュバックが適用されないというケースが多発するというわけです。
しかも契約からしばらく経ってプロバイダのメールアドレスの存在やキャッシュバックの手続きを忘れるちょうどいい時期に知らせを送ってきます。
まさに盲点を突いた策略ですね。
予期せぬ請求を回避するためには
プロバイダは私たちの『うっかり申し込みを忘れていた』『うっかり解約を忘れていた』『うっかり加入してしまった』などの、”うっかりミス”を狙って、巧みに計算し売り込んできます。
今後契約するときに気をつけておくべきポイントとして、以下のことに注意しましょう。
キャッシュバックやキャンペーン、月額料金のところに小さく書いてある注意書きを読む
これを読み飛ばす人、絶対に結構な数でいますよね。
重要なのは、この月額料金はキャッシュバックや割引などの特典を加えて計算した料金なのか、あるいは特典分を含まずに計算された料金なのかを確認することです。
また、キャッシュバックの対象になるために余計なオプションに入らなければならないかといった条件や、キャッシュバックの詳細な受け取り方法についてもしっかりと把握してください。
キャッシュバックを受ける際にはスケジュールを把握して忘れない
キャッシュバックの受け取りは、お客さんがうっかり忘れてしまうように、わざと手間と時間がかかるようになっています。
では単純な話、うっかり忘れを自分で防げばいいのです。
キャッシュバックの受け取り方がわかったら、あとはキャッシュバックの申し込み手続きメールが届く月を忘れないように、スマートフォンや手等のカレンダー、タスク管理表などに記入しておきましょう。
加えて可能であるならば、プロバイダから付与されたメールアドレス宛に届くメールを、普段自分が使っているメインのメールアドレスに転送するように設定することも重要です。
それができない人はキャッシュバック申し込みメールの届く月の間は、プロバイダから付与された方のメールボックスをこまめに確認しましょう。
解約は計画的に
大体のプロバイダは契約更新月が決められおり、この契約更新月以外で解約すると解約金を支払わなければなりません。
したがって、近々解約を考えている人は先に自分の契約更新月がいつなのか把握する必要があります。
そして、契約更新月が分かったらプロバイダへ遅くとも1か月前には相談し、解約の手続きを取りましょう。
その際に解約手続きの受け付けが、月末か月初なのか確認することも重要になります。
解約の受付期間外には手続きを申し込めないので、場合によっては2年あるいは3年に1度の貴重な契約更新月を逃してしまうので注意しましょう。
また、解約手続きと合わせて乗り換え先のプロバイダへの契約も忘れないように!
自分のライフスタイルに合わせて選択する
たいていの場合、プロバイダの乗り換えはキャッシュバックなどによってお得になるようにできています。
しかし、キャンペーンやキャッシュバックで得をしたとしても、生活スタイルによって損をしてしまっては意味がありません。
特に転勤の多い人やあまり家でインターネットを利用しない人、使ってもヘビーユーザほどではないという人は開通工事や撤去工事ばかりがかさんでしまい損をしてしまいます。
そういう人は固定回線ではなくWiMAX2+などのポケットWiFiを契約したほうがいいかもしれません。
開通工事も撤去工事も一切不要なうえに、家でも外でもインターネットに接続できるので、移動の多い人には特におすすめです。
大手プロバイダとして実績のあるGMOとくとくBBがプロバイダとなっているので、うっかりミスにさえ気を付けていれば全く問題はないうえに、高額なキャッシュバックを手に入れることができます。
※2021年9月現在のGMOとくとくBBのWiMAX2+キャッシュバック金額は30,000円です。
GMOとくとくBBは、申し込みを開始するページでキャッシュバック金額が異なることがありますので、以下の公式ページから申し込むようにしましょう。
【GMOとくとくBB WiMAX】:https://gmobb.jp/wimax/
【GMOとくとくBB ひかり回線】:フレッツ光・ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光
まとめ
今回は知らず知らずの間になぜか請求されている、見えない料金についてご紹介してきました。
工事費用に関しては回線工事をせずともインターネットに接続する方法がありますし、月額料金に何が含まれてこの値段になっているのか調べることで、余計なオプションに知らずに加入しているリスクを下げることができます。
また、小さなうっかりをなくすことで、キャッシュバックという大きなメリットを手に入れることができます。
たしかに見えづらい料金かもしれませんが、まったく見えないわけではありません。
直接店頭の販売員に聞くでもいいので、まずは仕入れた情報から見えづらい情報を探し出すための手がかり、方法を見つけ出して、知らない間に損をしないように気を付けましょう。
今回のような小さなうっかりが、やがて恐ろしい事態につながっていく様子を描いた「これは酷い!プロバイダにまつわる怖い話。」もありますので、そちらも併せて読んでみてください。