規制が緩和されて「そろそろ海外旅行もいいな!」と考えている人も多いかと思います。
ただ、海外旅行の際に「帰国後にすごい高額なスマホ利用請求書が来た!」というケースが度々聞かれます。
日本国内の旅行先でも、スマホを使って調べ物をしたり電話をする場面があると思いますが、海外旅行の場合は「あること」に注意しておかないと、思いもよらない高額請求が来ることも・・・!
そこで今回は、海外旅行で注意したいスマホの高額請求が発生する原因と、海外でもネットに接続できるサービスを紹介します。
海外旅行が苦い思い出にならないように、しっかりと確認して高額請求を回避しましょう!
高額請求を生む「データローミング」とは?
日本の携帯電話会社と海外の携帯電話会社が提携して、海外でも国内と変わらずネットや通話サービスを利用できるのが「データローミング」というサービスです。
データローミングを利用すれば、今使っているスマホをそのまま使用できるという利点はありますが、海外での利用は、普段私たちが契約して利用しているスマホ定額プランの対象外になるため、使った分だけ利用料金が加算されます。
例えば、ソフトバンクのiPhone11を、旅行先として人気の韓国で使用したとしましょう。
日本国内のみで通話する場合の通話料は、かけ放題プランに加入していなかったとしても1分につき40~50円程度しかかかりません。
ネット接続に至っては定額プランに加入しているため、1回の通信料を気にしながら利用する人はほとんどいないでしょう。
一方で、韓国から日本にいる友達などに電話する場合、通話料は1分につき125~190円かかります。
web通信料も、4GLTE/5Gの場合は1KBにつき4円かかります。
5分間通話すると600~1000円程、500KBのデータをネット上でやり取りすると2000円になる計算です。
これだけでもかなりの金額ですが、そうとは知らず日本と同じ感覚で何度も使っていると、とんでもない額になりそうですね!
海外旅行をする際は、日本国内と海外とで通話料・通信料に大きな差があることを理解しておかないと、帰国後に思いもよらない高額請求が発生することがあるので、注意しましょう。
通話やネットを利用しなければ高額請求は回避できる?
海外旅行での高額請求は絶対避けたいというのであれば、渡航先で電話通話やネットを利用しないというのが一番簡単な方法です。
データローミングを「設定」などでオフにして、さらにスマホを「機内モード」に切り替えて通信機能を完全に遮断してしまえば、うっかりネットや電話を使ってしまったということもありません。
「カメラやビデオだけ使えればいい」という人は、難しいことは考えず、データローミングをオフにするとよいでしょう。
スマホ自体を渡航先に持ち込まないという手もあります。非常に物理的ではありますが、一番手っ取り早い方法ですね!
ただ、ネットや通話を利用しなければ高額な請求は発生しないと分かっていても、一緒に行った人との連絡手段もそうですし、近くのお店探しや経路、渡航先の言語の翻訳など、ネットだけを考えても使う場面はたくさんあります。
言葉も通じない土地で全くネットを使わないというのは、現代においては無理といってもいいかもしれません。
「ネットだけはどうしても使いたい!」という人は、機内モードはオンのままWi-Fiを有効にし、現地のフリーWi-Fiに接続してネットを利用しましょう。
利用できる場所が限られる点やセキュリティ面など、何かと不安ではありますが、もしもの時のために、ホテルやレストランなど、フリーWi-Fiを利用できる施設をあらかじめチェックしておくといいかもしれませんね。
海外でも日本みたいにネットを使いたい!
上記で、「ネットを利用したいならフリーWi-Fiスポットで利用する」とは言いましたが、いちいちフリースポットを探すのもやはり面倒なものです。また、行きたい場所に必ずフリーWi-Fiスポットがあるとは限りません。
できるなら、場所や料金を気にせずネットを利用したいですよね。
渡航先でも高額請求を気にせず、且つ日本と同じようにどこでもネットを利用するには、主に3つの方法があります。
■ 海外でネットを利用する方法
- 携帯キャリアの「海外パケット定額オプション」を利用する
- 海外用のスマホをレンタルする。
- 海外専用のモバイルWiFiルーターをレンタルする
どれも一長一短ですが、順にみていきましょう。
1.携帯キャリア会社が提供する「海外パケット定額オプション」を利用する
各携帯キャリア会社では、限られた時間(日数)であれば、定額料金内でネットを利用できる「海外パケット定額オプション」というサービスを提供しています。
海外定額オプションサービスのメリットは、使い慣れたスマホをそのまま海外で使えるという点です。
旅行用にとレンタルしたスマホだと、操作に慣れるのに一苦労ですが、普段使っているスマホなら迷うことはありません。
また、ポケットWi-Fiなどの機器を別に持ち歩く必要もないため、持ち歩く荷物も最小限に抑えられます。今利用できるものだけでどうにかしたいという人には、この方法はおすすめです。
利用開始のタイミングも自分で決めることができるので、渡航前に申し込んで準備しておき、渡航先に到着してから開始すると無駄にすることなく利用できるでしょう。
ただし、この海外定額オプションは契約しているスマホ1台のみにしか適用されません。
スマホの複数台で利用したいという際は、スマホ1台ずつ契約手続きをしなければいけないため、少々手間がかかります。
オプションを申し込んだスマホを使い、テザリングによって利用をシェアすることも可能ですが、利用できるデータ量も1日につき1GBと使用上限が決められている会社がほとんどです。
上限に達すると、通常のスマホ契約のように通信制限がかけられるので、ネットは計画的に利用するようにしましょう。
とはいえ、1GBはLINEなどで相手と連絡を取り合うくらいであれば十分すぎるデータ量です。
旅行先でネットばかりしているということも少ないでしょうし、そこまで警戒する必要はないでしょう!
2.海外専用のスマホをレンタルする
「渡航先での紛失や窃盗が心配」「海外に普段使っているスマホを持ち込みたくない」という場合、海外で使う専用のスマホをレンタルするという手もあります。
機種や会社によって、1日あたり無料~1000円程度でスマホをレンタルすることができ、万が一盗難にあった時のために、機種代の一部または全額分を補償してくれる制度もありますので、海外でも安心して利用できるのが特長です。
ただ、スマホレンタルの場合は通話専用の契約という場合が多くあります。
インターネットをメインで利用したいと考えている人は、スマホをレンタルする他にポケットWi-Fiもセットでレンタルできる会社を探す必要があります。
単純にレンタルする機器が増えてしまう=手間も荷物も増えるということですので、この方法は今回紹介する方法の中ではあまりオススメできない方法でしょう。
方法の一つとして覚えておくといいですね!
3.海外専用のモバイルWi-Fiルーターをレンタルする
海外に長期的に滞在する予定の場合、海外で利用できるモバイルWi-Fiをレンタルするという方法もあります。
モバイルWi-Fiルーターの特長は、スマホに限らず、Wi-Fi接続ができる機器であればどれでも接続するこ都ができるという点です。
これなら、契約したスマホしか利用できない・・・という問題も解消できますし、パソコンやタブレットでもネットを利用したいという人にもピッタリのサービスとなっています。
また、Wi-Fiレンタルには利用容量に制限のない「無制限プラン」も用意されているので、とにかく渡航先でネットに困りたくないという人にも安心です。
ただし、短期間で大量通信が行われた際に、渡航先の通信会社規定によっては通信制限がかかる場合があるので注意です!
加えて、スマホレンタルと同様に、利用後は返却することを忘れずに。
また、利用する日数によっては1日単位で契約したほうがお得だということもありますので、レンタルする際は、自分がどの国にどのくらい滞在するのか把握して計算するとよいでしょう。
一番オススメなのはモバイルWi-Fiルーターレンタル!
海外で高額請求を避けつつネットを利用する方法をいくつか紹介しましたが、最もオススメなのは「モバイルWi-Fiルーターをレンタルする」という方法です。
モバイルWi-Fiルーターが1台あれば、スマホに限らずPCやタブレットも接続できますし、慣れない土地でわざわざフリーWi-Fiスポットを探す必要もありません。
無期限プランに契約すれば、残りデータ量も気にすることなく利用できます。
また、少々手間のかかる受取・返却作業も、会社によっては空港の窓口で受け付けくれるので、帰国後すぐに返却することが可能です。
一人で使う際も、複数人で使う際も、どちらもお得に利用できるのが強みですね。
渡航先でも気兼ねなくネットを使いたい人は、モバイルWi-Fiルーターのレンタルを検討してみてはいかがでしょうか。
海外旅行先で定額サービスやレンタルWi-Fiを利用する際の注意点!
ここまで、高額請求を避けつつ海外でネットを利用する方法を紹介しましたが、これらのサービスを利用したからといって、必ず高額請求を避けられるというわけではありません。
サービスの契約内容や利用条件を正しく理解していないと、思わぬ形で高額な請求が発生する可能性があります。
また、高額請求だけでなく、海外でのネット利用の仕方や、フリーWi-Fiスポットの特性を知っておかないと、思わぬ犯罪被害に巻き込まれる可能性もゼロではありません。
そのため、海外旅行を計画している、また、海外で上記のサービスを利用しようとしている方は、下記のことに注意しましょう。
音声通話・テレビ通話は定額プランの対象外!
海外パケット定額オプションやWi-Fiルーターレンタルサービスは、海外で利用するネットを含むすべてのデータ通信料を定額の範囲内で使用できるという優れたものですが、電話番号を介した音声通話やテレビ通話は定額の対象にはなりません。
スマホの電話番号を利用してメッセージのやり取りをするショートメールサービス(SMS)も、同じく定額の対象外ですよ!
最初に少し触れたように、海外で音声通話をした際の通話料金は、日本国内のみで通話する場合に比べて、かなり割高となっています。
日本にいるときと同じ感覚で何十分も通話していると、あっという間に通話料金が高額になってしまいますので注意しましょう。
通話を避けるには、最初に紹介した「機内モード」で通信を完全に遮断するのが有効です。
Wi-Fiに接続できる環境であれば、LINEやSkypeなどの無料通話アプリを利用するのもいいでしょう。
どうしても電話番号を用いて通話しなければいけないという場合は、電話をする前に要件を整理するなどして、通話時間を短くすることを心がけましょう。
ちなみに、電話が鳴るだけなら料金はかかりませんが、着信時に応答メモで応答してしまうと残念ながらお金がかかってしまいます。
なんとしても通話料金が発生するのを避けたいときは、応答メモもOFFにしておくことをおすすめします。
定額プランが適用されるのは申込時に申告した国で使用した時のみ!
海外用モバイルWi-Fiルーターは、当初申込時に申告した国のみで利用することが可能です。
申し込み時の国以外で利用すると定額の対象外となり、思わぬ追加請求が課せられる可能性があるので十分注意しましょう。
うっかり利用して高額な請求が発生してしまうのは、以下の3パターンです。
■ 乗り換え・乗り継ぎで申告外の国に降り立った
乗換えで申し込み以外の経由地に降り立った際に、経由した国での利用を申し込んでいなかったために高額請求が発生してしまうパターンです。
移動に乗換え・乗継ぎがある場合は、現地に着くまでWi-Fiルーターの電源をオフにしておくといいでしょう。
■ 渡航先の国と近隣国・地域の距離が近い
例えば、「中国」「香港」「マカオ」に旅行する場合、これらの国・地域はとても近いのですが、契約上では別の国・地域ということになり、いつの間にか高額な利用料金が発生していたというパターンです。
これらの国のように、国・地域同士が近く、移動などで行き来する可能性がある場合は、他国での使用に合ったプランを最初から申し込んでおくようにしましょう。
■ 日本国内でWi-Fiに接続した
意外にもやってしまいがちなパターンとしては「ちゃんと接続できるかな?」と日本国内でWi-Fiルーターを接続してしまった場合です。
日本国内で契約したとはいえ、やはり利用できるのは申し込み時に申告した国のみとなっています。
日本で利用すると他国での利用とみなされ、追加請求が発生してしまうので注意が必要です。
電源が入るかどうかの確認以外では日本国内では電源を入れないようにしましょう。
海外用Wi-Fiルーターをレンタルする際は、この3つのパターンに気を付けて利用すれば高額な請求が発生することはありません。
もし、それでも心配だという場合は、申込時に経由地を一緒に申し込めば安心して利用することができますよ。
レンタル会社によっては、2か国以上渡航する人向けのプランも用意していますので、そちらのプランを契約するのもいいでしょう!
(参考元:グローバルWi-Fi|海外旅行で乗り継ぎ(乗り換え)をされるお客様へ )
返却忘れに注意
海外用Wi-Fiルーターをレンタルすると、機器以外にも、充電器や変換プラグなど様々な付属品がついてきます。
返却の際は、ルーター本体はもちろん、これらの付属品も忘れず返却するようにしましょう。付属品を無くしたり、返却を忘れたりすると追加請求されることになりますので、帰国前のパーツチェックと帰りの空港での返却をお忘れなく!
渡航先に忘れた!失くした!となると、取りに戻れませんからね・・・
レンタル会社では、万が一紛失や盗難にあった際に、全額から一部料金を補償してくれるオプションサービスも提供しています。
もし、失くしてしまいそうで不安だという場合は、機器本体の契約だけでなく、これらのオプションにも加入しておくといいでしょう。
フリーWi-Fiスポットを介した不正アクセスに注意!
誰もが利用できる便利なフリーWi-Fiスポットですが、中には公共施設を装った偽物のWi-Fiスポットを設置して、何も知らずにアクセスしてきた人のスマホデータを盗み取ったり、ウイルスに感染させて不正にアクセスできるようにするといった悪質なものも存在します。
渡航先でフリーWi-Fiスポットを利用する際、以下のことに気を付けて利用するようにしましょう。
■ 渡航先のフリーWi-Fiスポットを利用する際の注意
- パスワードが設定されていないWi-Fiにはアクセスしない。
- 短時間の利用で、長時間のアクセスは控える。
- フリーWi-Fiスポットでクレジット決済や、ID・パスワードを用いた認証を行わない。
- Wi-Fiを利用しない場合にはWi-Fi自動接続機能をオフにする。
もちろん、すべてのフリーWi-Fiスポットが悪質だというわけではありません。しっかりと対策して、安全に使いましょうね!
おすすめの海外WiFiルータのレンタルサービスは?
ではここで、おすすめのWi-Fiルーターレンタルサービスをいくつか紹介します。
世界200か国で利用可能!「グローバルWiFi」
グローバルWiFiは、200以上の国と地域に対応した大手の海外WiFiルーターサービス提供企業で、常に業界最安値水準に挑戦しているのはもちろん、年間100万人以上の利用実績をバックグラウンドに、安心して利用できるサポート体制を構築している点が特長です。
また、グローバルWi-Fiでは、超高速通信である5G対応エリアも随時拡大中で、海外でも通信速度を諦めたくない!という人にもオススメのサービスとなっています。
現在、グローバルWiFiでは総額料金から20%オフキャンペーンと、GMOとくとくBBのサイトからグローバルWiFiを申し込むと人気の観光地であるアメリカ・韓国・中国・台湾の利用料が1日あたり50円値引きされるキャンペーンを行っています。
>【海外旅行者必見!】GMOとくとくBBからグローバルWiFiに申込むメリットは?
どちらも受取手数料550円が無料になりますが、短期間の海外旅行なら20%オフ、長期滞在予定ならGMOとくとくBBのキャンペーンという風に、滞在期間で選ぶとよりお得に利用できますよ!
人気急上昇中!「イモトのWi-Fi」
イモトのWiFiは、「世界の果てまでイッテQ」の海外ロケで世界中を飛び回るイモトアヤコさんを広告塔として起用しているWi-Fiレンタルサービスです。
対応国は200ヵ国以上と、こちらも幅広く利用できるのが特長となっています。
プランは、スタンダードの「大容量プラン」から、1日当たり利用できるデータ量が多い「ギガプラン」、また、データ量を気にせず利用できる「無制限プラン」の3種類から選ぶことが可能です。
旅行の目的や利用スタイルに合わせて選べるのはありがたいですね。
次世代型のWi-Fiレンタル!「WiFiBOX」
WiFiBOXは、モバイルWi-Fiルーターをよりシンプルにレンタルしたい人向けのサービスです。
Webで予約すれば、受け取りは空港などに設置されている専用のボックスからWi-Fiルーターを引き抜くだけで簡単にレンタルできます。返却も、専用ボックスに差し込むだけで完了。
窓口での受付や梱包などが一切不要の次世代Wi-Fiレンタルサービスとなっています。
また、WiFiBOXでレンタルできるモバイルWi-Fiルーターはそのままモバイルバッテリーとしても利用可能です。そのため、専用ポーチや充電器などの付属品もなく、荷物がかさばる心配もありません。
対応する国は約130ヵ国と少なめで、専用ボックスがない空港ではレンタルすることができないというデメリットはありますが、国内でも海外でも荷物や手続きをシンプルにしたい人にはオススメです。
まとめ モバイルWiFiルータをレンタルすると安心でお得!
今回は、海外旅行先でのよくある高額請求の原因とその対策方法、また、海外でネットを自由に利用できる方法などを紹介しました。
スマートフォンの設定や利用を制限することで、海外旅行での高額請求は回避できますし、オトクなWi-Fiサービスが増えているため、昔よりも格安の料金でインターネットやメールを利用することができるようになっています。
ただし、どの利用が定額なのかをしっかり把握していないと、思わぬ場面で料金が発生してしまうので、サービスを契約する前に、内容をよく確認しておきましょう。
友達と一緒に海外旅行で思い出作り!ということで楽しみにしている人も多いことと思います。
せっかく楽しみにしていた旅行が、最後に悲しいものとならないように十分に対策していきましょうね!