家族みんなでネットを使うなら、自宅に光回線を引いてWi-Fiルーターで分けるのが基本です。そのうえで、家族のスマホがいちばん多く集まっているキャリアと同じ会社の光回線を選ぶと、セット割で1回線あたり月1,100〜1,210円安くなります(2026年10月時点)。

家族4人が対象になれば、割引は月4,000円を超えます。12月以降はドコモ・ソフトバンク・auで料金の改定が続くので、契約中の人も見直すよい時期です。


家族で使うなら光回線とWi-Fiルーターが基本

家族のネット回線選びで悩む

家でネットを使う方法は、スマホの4G・5G回線、ポケットWi-Fi、固定回線の3つです。家族で同時に使う前提で比べると、違いは次の表のとおりです。

つなぎ方速度・安定性データ容量家族・複数台での使いやすさ
スマホの4G/5G回線場所によって変動プランの上限あり(超過で速度制限)テザリングは可だが容量・台数に不安
ポケットWi-Fi(モバイル)固定回線よりは不安定無制限プランでも条件付きの制限あり持ち運べるが同時に多くつなぐのは不向き
固定回線(光回線)速くて安定原則無制限複数台の同時利用に向く

光回線は容量を気にせず使えるが、開通まで時間がかかる

光回線を勧める理由は、データ量の上限がなく速度も安定していることです。スマホやポケットWi-Fiは、月の上限を超えたり短期間に大量に使ったりすると速度が落ちます。光回線なら、家族の誰かが動画を見続けても、ほかの人の通信が止まる心配はありません。

一方で、新しく引くには回線工事が必要です。申し込みから使えるまで1〜2か月ほどかかり、引っ越しの多い時期は工事の予約が数か月先になることもあります。転居が決まったら早めに申し込んでおくと、ネットのない期間を短くできます。

工事料はドコモ光の新規工事で28,600円(代表例)です。工事料を毎月の割引で相殺し、実質無料にする特典を用意している会社もあります。固定回線とポケットWi-Fiの違いは固定回線とポケット型WiFiの比べ方で詳しく紹介しています。

速度は1ギガが標準、NURO光は2.5ギガが標準に

高速な光回線のイメージ

光回線は、光ファイバーを使ったインターネット回線です。ドコモ光やauひかり、ソフトバンク光は下り最大1Gbpsのプランが標準で、エリアによっては10Gbpsのプランも選べます。

NURO光は2026年9月1日から新プランになり、標準のプランが下り最大2.5Gbpsになりました。光回線ならひかり電話やテレビのサービスもまとめられるので、家族の通信をひとつの契約にまとめやすくなります。

Wi-Fiルーターは同時接続台数と家の広さで選ぶ

自宅に引く光回線は1本なので、家族の端末に分けるにはWi-Fiルーターを使います。パソコンやスマホのほか、PS5・Nintendo Switchなどのゲーム機や一部の家電も、ケーブルなしでつなげます。

無線Wi-Fiルーターの仕組み

家庭用のWi-Fiルーターは、十数台から数十台を同時につなげる製品が多く、4人家族で1人数台を持っていても足ります。選ぶときは、次の4点を確かめてください。

  • 通信規格:いまの主流はWi-Fi 6(IEEE802.11ax)。より新しいWi-Fi 6EやWi-Fi 7(IEEE802.11be)対応の製品もある
  • セキュリティ規格:WPA3に対応しているもの
  • 自動接続機能:スマホを簡単な操作でつなげる機能があると、子どもの端末の設定が楽になる
  • メッシュWi-Fi:家が広い、2階建て以上など電波が届きにくい間取りなら、複数台で家中をカバーできる対応機種が便利

家族で同時に使っても遅くなりにくいのは、IPv6(IPoE)接続に対応した光回線とルーターの組み合わせです。夜に使う人が増える時間帯でも速度が落ちにくい接続方式なので、契約時に対応しているかを確かめておきましょう。

家族の人数分だけ割引が増えるセット割

セット割は、スマホと同じ会社の光回線を契約すると、スマホの月額料金が割り引かれるしくみです。割引は1回線ごとにかかるので、家族の回線が多いほど合計の差は大きくなります。3社の割引額と条件は次のとおりです。

キャリア(割引名)1回線あたりの割引額主な適用条件
ドコモ
(ドコモ光セット割)
最大1,210円/月
※ドコモ MAX・ドコモ ポイ活 20・ドコモ mini など
同じ「ファミリー割引」グループにドコモ光の契約があること
au
(auスマートバリュー)
最大1,100円/月
※auバリューリンクプラン・使い放題MAX+ など(U18バリュープランは550円)
対象の自宅ネットと電話サービスをセットで契約。申し込みの翌月から適用
ソフトバンク
(おうち割 光セット)
1,100円/月
※ペイトク2・テイガク無制限 など
SoftBank 光と指定オプション(550円/月〜)への加入が必要
ドコモ光セット割1,210円、auスマートバリュー1,100円、おうち割 光セット1,100円の割引額を比べた棒グラフ
各社の対象プランで最大となる金額です。auは自宅ネット+電話の契約、ソフトバンクは指定オプション(550円/月〜)への加入が別に必要です(2026年10月時点)。

表の金額だけで比べると、条件を満たすための費用を見落とします。家族で選ぶときは、次の3つを差し引いて考えてください。

  • auは自宅のネットと電話サービスのセット契約が条件で、ひかり電話の月額が別にかかる
  • ソフトバンクは指定オプション(光BBユニット、Wi-Fiマルチパック、光電話など。550円/月〜)への加入が必要で、1,100円から550円を引いた金額が実際の差になる
  • ドコモは、ahamoのスマホやahamo光の契約ではセット割を受けられない

対象になる回線数の上限は、auスマートバリューとおうち割 光セットがどちらも10回線までです(auはホームルーターなどのルーターサービスで組む場合は9回線)。各社のセット割の対象プランは光回線とスマホのセット割まとめで紹介しています。

家族のキャリアがバラバラなら、回線が多い会社に合わせる

セット割が付くのは、光回線と同じ会社のスマホだけです。たとえばドコモ光の家庭でお父さんだけauを使っている場合、お父さんの回線は割引されません。

家族の回線がいちばん多いキャリアに光回線を合わせると、割引を受けられる回線が最も多くなります。ほかのキャリアの家族を乗り換えさせるかは、端末代の残りや解約のタイミングで損得が変わるので、割引額と乗り換えにかかる費用を比べてください。

進学や単身赴任で離れて暮らす家族も、会社によっては対象です。auスマートバリューは2025年7月1日から住所の異なる家族も申し込めるようになりました(別姓・別住所の場合は店頭での手続きと家族関係を証明する書類が必要)。ドコモは同じファミリー割引グループであることが条件です。

SoftBank 光のおうち割 光セット

SoftBank 光は、1ギガ(2年自動更新)が戸建て月額5,720円、マンション4,180円です。ソフトバンクのスマホと組み合わせ、指定オプションに加入すると、おうち割 光セットでスマホ1台あたり月1,100円が永年割り引かれます。

ワイモバイルのスマホも対象で、現行のシンプル3 S/M/Lは1回線あたり月1,650円の割引になります。家族がソフトバンクとワイモバイルに分かれている世帯でも、どちらの回線も割引を受けられます。

auひかりなどのauスマートバリュー

auスマートバリューは、auのスマホと自宅のネット・電話をセットで契約すると、スマホ1台あたり月最大1,100円が割り引かれる割引です。

対象の自宅ネットはauひかりだけではなく、コミュファ光・eo光・ピカラ光・メガエッグ・BBIQなど電力会社系の光回線や、BIGLOBE光などの光コラボも含まれます。auひかりが引けない地域でも、地域の光回線でセット割を受けられることがあります。

ドコモ光のドコモ光セット割

ドコモ光セット割は、3社のなかで1回線あたりの割引額がいちばん大きく、ドコモ MAXなどの対象プランなら永年1,210円です。eximoやirumo(0.5GBを除く)などは1,100円と、契約中のプランで金額が変わります。

ドコモ光 1ギガ タイプAの月額は、2年定期契約で戸建て5,720円、マンション4,400円です。プロバイダはタイプAから選ぶと月額を抑えられます。

GMOとくとくBBを選んだ場合、IPv6(IPoE)に対応したWi-Fiルーターを1ギガなら月額0円で借りられ、発送月を含めて37か月使うと返却が不要になります。

GMOとくとくBBのルーターの仕様はドコモ光の無料レンタルルーターのページで確認できます。

12月以降の料金改定で家族の通信費はどう変わる

2026年12月から2027年1月にかけて、3社とも料金の改定が予定されています。家族で同じ会社にそろえている世帯ほど、影響は回線数の分だけ大きくなります。

  • ドコモ:12月1日からeximoなど新規受付を終えたプランの多くが月110〜550円上がる。ahamoは使った量で決まる3段階制に変わり、40GBまでは月3,135円。新プランのドコモ mini2もドコモ光セット割で1,210円引きの対象
  • ソフトバンク光:12月1日から1ギガの月額が330円上がり、名前が「SoftBank 光+」に変わる(10ギガは対象外)。改定を理由にした解約は11月30日まで解除料がかからない
  • auひかり:2027年1月1日から対象プランの月額が330円上がる(auひかりプラスは対象外)。11月1日から2027年1月31日までの申し出なら解除料がかからない

値上げ後も、セット割の割引額は変わりません。家族4人がドコモ MAXなら、ドコモ光セット割で月4,840円、1年で58,080円安くなります。光回線の値上げ分を差し引いても差は残ります。乗り換えを考えるなら、解除料がかからない期間に合わせて動くと費用を抑えられます。

子どもが使う端末はフィルタリングで守る

家族のネットセキュリティ

小学生でもネットを使う時代になり、有害なサイトや詐欺に子どもが巻き込まれないかという心配も増えました。対策としては、セキュリティソフトのペアレンタルコントロール機能、各キャリアのフィルタリングサービス、ゲーム機の利用時間や課金の制限を組み合わせると効果的です。

セキュリティソフトは、ウイルスの侵入を防ぐだけでなく、子どもの年齢に合わせて見られるサイトを制限できます。たとえばESET(イーセット)の総合セキュリティソフトは、複数台に入れられる家族向けの製品があり、動作が軽い点が特徴です。

ESET セキュリティソフト ESET ファミリー セキュリティ (最新版) | 5台1年版 | Win/Mac/Android対応

台数や年数の多い版を選ぶと、1台1年あたりの費用を抑えられます。価格は時期によって変わるので、購入前に販売ページで今の値段を見比べてください。

キャッシュバックより毎月のセット割を優先する

プロバイダによっては高額のキャッシュバックを用意していますが、受け取りの条件と手順を読み落とすと1円も受け取れません。友達の紹介が条件のものは、紹介できる人がいなければ対象になりません。

契約から数か月後に届く案内メールから、期限内に申請する形式もよくあります。案内を見落とさないよう、申請の時期をカレンダーに入れておくと取りこぼしを防げます。

キャッシュバックは1回きりですが、セット割は毎月続きます。4人家族で1回線1,100円の割引が10年続けば52万8,000円です。家族で選ぶなら、目先のキャッシュバックの金額より、セット割が使える組み合わせかどうかを先に決めるほうが結果的に得になります。

まとめ

家族で快適なネット環境

家族でネットを使うなら、容量を気にせず使える光回線とWi-Fiルーターの組み合わせが基本です。光回線は、家族のスマホがいちばん多いキャリアと同じ会社にそろえると、セット割を受けられる回線が最も多くなります。

割引額はドコモ光セット割が最大1,210円、auスマートバリューとおうち割 光セットが1,100円です。auは電話サービス、ソフトバンクは指定オプションの費用も含めて比べると、実際の差が分かります。

料金やキャンペーンはよく変わるので、申し込む前に各社のページで今の条件を確かめてください。

ネット回線の先生ネット回線の先生

GMOとくとくBBは利用者が多い大手プロバイダーの1社です。そのため、GMOとくとくBBが提供するネット回線接続サービス(GMOとくとくBB光やドコモ光・WiMAXなど)の悪い評判は多く存在しています。高額のキャッシュプレゼントを常に提供しているため、”胡散臭い”とすら感じている人もいるようです。

GMOとくとくBBが提供するネット回線接続サービス(GMOとくとくBB光やドコモ光・WiMAXなど)の良い評判・悪い評判については、以下の記事で解説していますので、参考にしてください。

GMOとくとくBB・GMOとくとくBB光の評判はこちら

GMOとくとくBBは、申し込みを開始するページでキャッシュバック金額が異なることがありますので、以下の公式ページから申し込むようにしましょう。

【GMOとくとくBB WiMAX】:https://gmobb.jp/wimax/

【GMOとくとくBB ひかり回線】:フレッツ光・ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光