フレッツ光が夜遅くなる原因と対処法をご紹介

「フレッツ光は夕方から夜間にかけて通信速度が遅くなる」という評判があります。

夜間になると通信速度が遅くなる理由は、実に様々な原因があります。

今回は、夜になると通信速度が遅くなる原因と、その対処法について紹介していきます。

遅くなる原因を知り、インターネットの快適性を上げていきましょう。


夜になると光回線が遅くなる原因6つ

サーバーの混雑

フレッツ光の速度が遅くなる一番の原因は、インターネット利用者が集中することにより起こるサーバーの混雑です。

インターネットの利用者がたくさん集中する時間帯やイベントなどによって、サーバーが混雑して負荷がかかると回線速度は遅くなってしまいます。

そのため、多くの人が学校や仕事でネットから離れている昼間よりも、帰宅してインターネットを利用する人が増える夜間の方が「速度が遅い」と感じるようになります。

しかし、サーバーの混雑は使っている光回線が原因ではなく、サイト側に原因があることがほとんどです。

最近だと、ブラックフライデーのタイムセールで目当てのサイトにアクセスできなかったという方もいたのではないでしょうか。

これは多数の利用者が一気にアクセスしたために、サイトを提供しているサーバーがダウンしてしまったのが原因です。

このようにサイト側に原因があると、利用者のネット環境がいくら整っていても速度が遅いと感じてしまうのです。

プロバイダーの混雑

プロバイダーの利用者が急激に増えて混雑した状況になると、通信速度が遅くなる場合があります。

プロバイダーは、光ファイバーを通してパソコンなどの情報機器をインターネットに接続する役割をもっています。

そして、光ファイバーを提供しているNTTとプロバイダーの間には「NTE」という装置が設置されています。

通常であれば、プロバイダーは混雑しない規模のNTEを設置しているのですが、利用しているエリア内で急激に利用者が増えてしまうと、NTEの数が足りなくなってプロバイダーが混雑してしまい、結果的に速度が遅くなってしまうのです。

サーバーとプロバイダー どちらが原因か調べる

通信速度が遅いと感じた時、混雑している原因によって対処方法も変わってくるため、まずはサーバーとプロバイダーのどちらが原因なのか調べる必要があります。

速度が遅い原因を調べるための方法は、次の2つです。

①いろいろなサイトを見てみる。

まずは、色々なサイトにアクセスしてみましょう。

アクセスするサイトはなんでも構いません。
多くのサイトにアクセスして、特定のサイトにアクセスする時だけ通信が遅いと感じるようであれば、そのサイトのサーバーが混雑している可能性があります。

②通信速度をテストする

どのサイトにアクセスしても速度が遅いと感じるようであれば、「フレッツサービス情報サイト」というサイトにアクセスして、利用しているインターネットの通信速度を調べます。

フレッツサービス情報サイトは、プロバイダーを通る前の光回線そのものの速度を調べることができるサイトです。

光回線の速度に問題がないにも関わらず、どのサイトにアクセスしても遅いと感じられるなら、プロバイダーが混雑している可能性があります。

PCに問題がある

サーバーやプロバイダー以外の原因としては、パソコン本体が古くなっているという場合があげられます。

使用しているパソコンが古いと、光回線の通信速度に処理能力が追いつかず速度が遅くなります。

また、パソコンが新しくても中に入っているOSが古いものであれば、同じように処理能力が追いつきません。

さらに、パソコンを長時間起動させたままにしておくこともインターネットの通信速度が遅くなる原因となります。

パソコンを定期的にシャットダウンしないと、パソコンのメモリの中にたくさんのデータが溜まり、処理能力が低下してしまいます。

Wi-Fi環境に問題がある

光回線でWi-Fiを使っている場合、Wi-Fi環境が原因で通信速度が遅くなる可能性もあります。

ルーターとパソコンの間に壁や水槽などの障害物があると、Wi-Fiの電波が受信しにくくなって、通信速度は低下します。

電子レンジやコードレス電話機など、電波を利用している家電製品が近くにある場合は、電波の干渉が起きてWi-Fiの接続が不安定になることもあります。

また、Wi-Fiにパソコンやスマホなどを一度に多く接続していると、1台あたりの通信速度は遅くなります。

物理的にルーターが故障していることなどが原因になることもあります。

契約プランに問題がある

光回線の契約プランに問題があって、通信速度が遅くなっていることも考えられます。

フレッツ光には、「フレッツ光ライト」「フレッツ光ライトプラス」「フレッツ 光ネクスト ハイスピードタイプ」「フレッツ 光ネクスト ギガラインタイプ」などというように、たくさんの契約プランが用意されています。

契約するプランによって、1Gbps、200Mbps、100Mbpsと通信速度も変わるため、通信速度が遅いプランで契約していればインターネットの速度も遅いと感じられるかもしれません。

どのプランで契約しているかわからないという場合は、契約プランと利用できる通信速度を今一度確認してみてください。

LANケーブルに問題がある

古いパソコンやルーターの故障のほかにも、接続しているLANケーブルが速度低下の原因になる場合もあります。

LANケーブルにはさまざまな規格があって、その規格によって通信できる速度も変わってきます。

通信速度100Mbpsに対応するCAT5、1Gbpsに対応するCAT5eとCAT6、10Gbpsに対応するCAT7などがあり、CAT5のLANケーブルを使っていれば、1Gbpsの光回線を使っていても100Mbpsの速度しか出ません。

LANケーブルの規格は箱や説明書に記載されていますが、ケーブル自体にも印字されているので、どの規格のLANケーブルを使っているか確認してみましょう。

光回線が遅い時の対処法

通信速度が遅くなる原因が一通り分かったところで、対処法をつ紹介します。

今すぐできるものもあるので、遅いと感じた場合は以下を参考にして試してみてください。

インターネットを接続している周辺機器を改善する

インターネットを接続している周辺機器を改善するだけで、驚くほど通信速度が改善される場合もあります。

  • 最新のOSにアップデートする。
  • インターネット周辺機器のコンセント周りやタコ足配線を改善する。
    (コンセントの数を増やす。結束バンドでまとめる など)
  • 無線LANやモデムの電源を再起動する
  • 電源やケーブルを一度抜き、再度接続する

これらを試してみるだけでも通信速度が改善される可能性があります。

Wi-Fi環境を改善する

有線で繋ぐと速いのにWi-Fiだと遅くなるという場合は、Wi-Fi環境を改善することで通信速度も正常になります。

  • ルーターを障害物がない場所に移動させる。
  • 電波を使用している家電(電子レンジやコードレス電話機)からルーターを遠ざける

ルーターはコンクリートや金属、水などといったWi-Fiの電波を遮るものがない場所に置くのがおすすめです。

また、どうしても家電の近くしか配置できないという場合は、Wi-Fiの周波数帯域を5GHzにするのも効果的です。

電子レンジやコードレス電話機は2.4GHzという周波数帯域を利用しているので、Wi-Fiで5GHzを利用すれば、電波干渉が起きる可能性は低くなります。

その他、ルーターを動かしているファームウェアというソフトウェアをアップデートすれば、ルーターの不具合が解消されて通信速度が速くなることもあります。

夜でも速いプロバイダーに乗り換える

通信速度が遅くなる原因がプロバイダーの混雑であるのが明確であれば、夜間でも速度の速いプロバイダーに乗り換えるのが一番です。

プロバイダーが混雑している場合、プロバイダーがNTEの数を増やすか、プロバイダーを乗り換えるかの2択しかありません。

プロバイダーの設備が改善されるかどうか、いつ改善されるのかは利用者には分からないので、速いプロバイダーに乗り換えたほうが手っ取り早いでしょう。

一般的に、大規模なプロバイダーのほうが設備が充実しているので通信速度が早くなる傾向がありますが、エリアによって利用者の数は違うので一概に言えません。

そこで、実際にプロバイダーを利用している人からの評判を確認して、混雑していないプロバイダーを選ぶことが大切です。

プロバイダー別光回線の評判

フレッツ光

フレッツ光では、東日本・西日本ともに11社のプロバイダーから選ぶことができますが、通信速度が速いと評判が良いのは「IPv6」に対応しているプロバイダーです。

IPv6とは、最新の通信規格で夜間にアクセスが集中しても通信速度が遅くならないのが特徴です。

次からご紹介するプロバイダーは、全てフレッツ光で利用できるプロバイダーとなっているので、それぞれの評判を確認してから契約や乗り換えを検討してみてください。

plala

plalaを利用している人の評判を確認すると「時期や時間帯によっては遅く感じる」という声が多く見られました。

全体的には評判が良いのですが、やはり平日の夜間は通信速度が遅くなるという声もあり、夜間の速度を改善させるまでには至らない可能性があります。

ただし、IPv6対応のWi-Fiルーターを利用している人からは「不満があるほどではない」「IPv6に変更したら速くなった」という声も聞かれるので、インターネット周辺機器を整えて、光回線の速度を処理できるパソコンを利用するなど、速度を速くするための環境づくりができていれば問題ないと考えられます。

BIGLOBE

BIGLOBEの評判を確認したところ「遅くなる時がある」という声と「遅いと感じたことがない」という声があり、意見は両極端に分かれていました。「総合すると無難」という意見もあるため、可もなく不可もなくといった具合です。

BIGLOBEは知名度の高いプロバイダーなので、エリアによっては利用者が急増して定期的にプロバイダーが混雑してしまうこともあると考えられます。

また「IPv6オプションは必須」との声もあり、IPv6オプションの影響の大きさがわかります。

BB.excite(エキサイト)

BB.exciteの評判はあまり多くありませんが、利用している人の声をまとめると「速度が速くて料金も安い」と満足度が高い結果となりました。

中には、BB.exciteを通す前と後の通信速度を比較した声もありましたが、それぞれの通信速度はほぼ変わらなかったそうです。

フレッツサービス情報サイトの通信速度と変わらないということは、光回線の上限に近い通信速度が出ているということ。
曜日や時間を問わず速度が安定していると評判なので、夜間の速度低下も少ないと考えられます。

@nifty

@niftyを利用している人からの評判では「とにかく遅い」という声が上がっていますが、IPv6に変更するとかなり改善されるようです。
IPv6を利用している人からは「速度上がった」「いつも安定していて満足」という評判になっています。

@niftyをそのまま利用すると、やはり土日や平日の夜間は速度が遅くなるようで、IPv6は欠かせません。
IPv6を利用すれば、他のIPv6対応プロバイダーよりも安定して速くなるようです。

OCN

OCNを利用している人からの評判は「特に問題ないがもう少し速いと良い」という声が上がっていました。

全体的に、ストレスが溜まるほどの遅さではないが速いというほどでもない、という評価になっています。
しかし中には「夕方から夜間にかけて不思議なほど遅くなる」という声も見られたので、夜間の速度アップのための乗り換えにはおすすめできません。

ただし、やはりIPv6を利用している人からの評価は高く、IPv6を利用すれば、夜間の速度低下もないようです。

夜のフレッツ光の速度についての口コミ

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まとめ

フレッツ光の速度が遅いと感じられる原因は、サーバーの混雑、プロバイダーの混雑、周辺機器の問題など、さまざまなことが考えられます。

しかし、今後も光回線の利用者が増加することを考えると、プロバイダーの混雑が原因となる可能性は高いでしょう。

夜間でも通信速度が速いプロバイダーを選ぶためには、プロバイダーの規模やIPv6への対応、プロバイダーの評判などをしっかりと確認することが大切です。

ネット回線の先生ネット回線の先生

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