Wi-Fiとモデムはどんな関係があるの?
現在インターネットはほとんどの家庭で導入され、生活するうえで切り離せないものとなりました。
技術もどんどん進歩しており、近年では5Gという高速大容量通信も登場して、とても早く動画やブラウジングを楽しむことができるようになってきましたね。
通信方法もこれまでの有線接続から無線化へと進み、現在において宅内のネットワークに接続される機器は無線で利用することが主流となっています。プリンターやテレビなどの電子機器はもちろん、電気や冷蔵庫などの家電もネットワークに繋がり、とどまるところを知りません。
今回はその無線で利用するWi-Fiと自宅でインターネットを接続するためのモデムの関係を詳しく解説しましょう。
Wi-Fiとはなにか
Wi-Fiは、無線で通信する端末がお互いに接続可能になる方式(規格)の名称です。
そして固定回線を有線で繋がなくてもインターネットに接続できる技術がWi-Fiというわけなのです。
(ただし、今は様々なインターネット接続形態があるので、全てのアクセスポイントに固定回線があるというわけではありません。携帯電話で利用される4Gなどの信号を利用してインターネットに接続する方式などもあります。)
時に「無線LAN」と一緒にされることが多いですが、無線LANとは似ているようでちょっと違います。
簡単に説明するとすれば「無線LANという大きなカテゴリーの中にWi-Fiがある」と言ったところでしょうか。(詳しい説明は今回と関係ないので割愛します。)
モデムとは
そもそもモデムってなに?
モデムとは「modulator-demodulator」の略語で、日本語だと「変調復調装置(または変復調装置)」と訳されます。
モデムは、デジタル信号をアナログ信号に変換する「変調」と、逆にアナログ信号をデジタル信号に変換する「復調」を相互におこなう役割を持っています。
もっとザックリとしたイメージだと、インターネットとパソコンなどの機械の間で、お互いの信号に変換してくれる機器といったところでしょうか。
ルーターとモデムの違い
ご自宅に複数のパソコンがある場合、ルーターが設置されているケースがほとんどかと思います。このルーターとは、複数のコンピュータをインターネットに接続することができる機器です。
インターネットを利用するためには、プロバイダから配布されるIPアドレスというインターネット上の住所のようなものを割り振る必要があります。
例えば検索サイトで検索したとします。この時、検索したい情報が自分のIPアドレスと一緒に、情報を持つサーバーと呼ばれるコンピュータに『情報を見せてくれ』というリクエストを出します。
リクエストを受け取ったサーバーは信号を出したIPアドレス宛に答えを送信して検索結果が出てきます。
これがインターネットの仕組みなのですが、モデムだとこれが1つの端末間でしか接続できません。そこでルーターの登場です。
ルーターは、プロバイダから配布されたIPアドレスを、複数のコンピュータで利用できるように割り振り直してくれる機器です。
この場合、通常のルーターは有線LANケーブルでコンピュータを接続しますが、無線LANルーターとはルーターとコンピュータの接続が無線になっただけで、基本的には同じ動作をする機器です。
ONUとは?
その昔、ダイヤルアップ接続(電話回線を利用した接続方法)が主流の頃は、ISDN、ADSLなどを利用する時にモデムを使用していました。では光回線の場合はどうでしょうか。
光回線では信号の変換を行うのに「ONU」という機器を利用します。ONUはOptical Network Unitの略で、光回線終端装置という意味です。
モデムの場合、上でも説明した通りアナログ信号とデジタル信号を相互変換する機械ですが、ONUの場合は光信号とデジタル信号を相互変換をおこなう装置となります。
従来のADSLのようなモデムと役割が似ていることから「光モデム」という風に呼ばれることもあります。
そして光回線の場合、電線からONUまでの間を光ファイバーで繋いでいます。
光ファイバーは光信号を通すことができる素材で、電気信号よりも早く信号を相手側に届けることができます。音よりも早い光の速度ですから、地球上の何よりも早いということになりますよね。
しかも光ファイバー同士で通信を行う際は、電気的な変換をする必要がありませんから、利用する電力も他の通信と比較して少なくすることが可能になります。とても便利ですね!
ですが、この光ファイバーはパソコンやルーターに直接挿し込むことができません。
そこでONUの出番です。ONUを利用して光ファイバーからLANケーブルに切り替えることができ、さらに光信号からデジタル信号へと変換することでコンピューターが認識し、光回線が使えるようになるという仕組みです。
ONUは光回線にとって必需品というわけですね!
Wi-Fiにモデムは必要ない?
結論から言ってしまうと、Wi-Fiに限らずインターネットに接続する際は必ずモデムが必要で、さらに複数のデバイスをWi-Fiでインターネットに接続するには無線LANルーターが必要となります。
上で説明した通り、モデムや光回線終端装置は「信号を相互変換する装置」であり、モデムがなければネットに接続することもできず、また、モデム単体ではWi-Fiの接続ができません。
「家にはルーター1台しかないぞ!」と勘違いされる人もいますが、そういう場合はモデムと無線LANルーターが一体になっているタイプなので、やはりWi-Fiを利用するにはモデムと無線LANルーターのセットが必要となるわけです。
モデム単体でもネットはできなくはないですが、モデムが接続できるのは1つの端末のみです。このご時世、たった1つの端末のみ接続するという環境のほうが珍しいのではないでしょうか?
あらゆる場面でインターネットを有効活用するためにはWi-Fiは必須ですし、そのWi-Fiを使うためにも、やはりモデムと無線LANルーターは必ず用意しなければならないということです。
※携帯電話回線を利用した「ポケットWi-Fi」もありますが、今回はあくまでモデムとWi-Fiの関係性についてなので、また別に機会に。
光回線終端装置(光モデム)どこに置いたっけ?
ここまでモデムとWi-Fiの関係性を説明しましたが、では、みなさんのご自宅の光回線終端装置(以下光モデム)はどこにあるか分かりますか?
光モデムの存在を意識する機会はほとんどないと思います。あってもインターネットの接続工事やトラブルがあった時くらいではないでしょうか。
光モデムは必ず光ファイバーケーブルと接続されています。光ファイバーケーブルは宅内まで屋内配管を通って宅内に配線されますので、大体の場合はアンテナの差込口付近や、電話回線の差込口付近に光モデムを置いている人が多いかと思います。
そういうこともあり、戸建てタイプやマンションミニの契約などであれば、光モデムを見失うということは滅多にありません。ですが、ごく稀に屋外に設置されてる場合があります。(テレビ用ONUなど)
その時は上記で言った繋がっている場所、例えばエアコンの配管や通気口などを探してみましょう。光ケーブルらしき配線が見つかれば、ケーブルをたぐると必ず光モデムに行き着くはずです。
賃貸などで大家さんが導入している場合は、直接大家さんに確認してみましょう。
Wi-Fiとモデム利用者の口コミ
地元のろう者にスマホが普及しつつある。一番の魅力はスカイプとかタンゴのビデオチャットだが、長く使っていると通信制限されてしまう。こういうときはWiFiが便利だ。それには家にパソコンでネットに接続するのにモデムが必要で、WiFiを発信させて利用すれば、通信制限がかからない。
— Tetsuo_Mita (@Tetsuo_Mita) November 15, 2013
ルーターとモデムがリビングにあるんだけど、自室でネット環境欲しくなった時母親に電話して、「電波くださーい」って言ったら1分後くらいにWiFi飛んでくるの便利
— よくない小嶌 (@tm_a_ti_ya) June 16, 2014
そんな訳でコミュファになったのだがWiFi確かに早くなったな。PCはうちのスペックの問題もあるのにやっぱり早くなった。ってか、今はモデム繋ぐだけで設定いらんのな〜便利になったな〜(;´Д`A昔は色々やった気がするよ。
— 柴猫由貴@細密水彩絵師 (@saibyou) June 28, 2017
まとめ
モデムとWi-Fiの関係は言葉にすると少々難しいですが、現代においてインターネットを快適に利用するためにはどちらも必要だということがお分かりいただけたでしょうか。
何度も言いますが、モデムだけ、Wi-Fiルーターだけでは自宅でインターネットは利用できないので気をつけましょう。固定回線の契約をお忘れなく!
最近はモデムやONUに無線LANの機能が内蔵されているケースもあるので、無線LANのルーター等を購入する前に確認してみてくださいね!
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