光回線は電話線が無くても利用できる?電話線が無い時の対処法を解説!
携帯電話やスマートフォンの普及により、固定電話の回線を引いていない住宅が増えています。「固定電話を契約していないと、光回線(光インターネット)は使えないのでは?」と不安に感じている方もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、光回線の利用に電話線(固定電話の回線)は必要ありません。インターネットは電話回線から繋ぐもの、というイメージは過去のもので、現在主流の光回線は電話線とはまったく別のしくみで通信しています。まずは光回線と電話回線の関係を整理しておきましょう。
こちらの記事では、固定電話の回線が無い場合でも光回線を使えるのかどうか、光回線を使うために必要なもの(光コンセント)や接続の方法、そして2024年以降に大きく変わった固定電話まわりのルールまで、利用者目線でわかりやすく解説します。
ドコモ光の場合

結論として、ドコモ光の利用に電話回線は必要ありません。光回線のデータ通信は「光ファイバーケーブル」を通じて行われるもので、電話線とは別の設備だからです。ドコモ光はNTT東西のフレッツ光回線を借りて提供される「光コラボレーション」サービスのため、固定電話の有無に関係なく申し込めます。ドコモ光の申込や詳細はこちらからご確認ください。
auひかりの場合
auひかりも電話回線なしで問題なく利用できます。auひかりはKDDIが独自の通信インフラ(光ファイバーケーブル網)を用意して提供している光回線サービスで、電話回線の設備とはまったく異なります。そのため、固定電話が無い方でも気にせず申し込めますので安心してください。
auひかりは、申し込むプロバイダーや時期によって高額なキャッシュバックや乗り換え(解約違約金還元)特典、auスマホとのセット割などのキャンペーンを行っていることがあります。特典額やキャンペーン内容は時期によって変わるため、最新のキャッシュバック額や条件は申込ページでご確認ください。
ソフトバンク光の場合
ソフトバンク光も電話回線なしで問題なく利用できます。ソフトバンク光はドコモ光と同じくNTT東西のフレッツ光回線を使って提供される光コラボサービスのため、光回線が利用できるエリアはフレッツ光・ドコモ光と同様です。固定電話の有無を気にする必要はありません。
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ネット回線についておさらい
インターネット回線には「ダイヤルアップ」「ISDN」「ADSL」「CATV回線」「光回線」があります。それぞれ電話線を使うかどうか・通信速度が大きく異なります。まずは特徴と仕組みをおさらいしておきましょう。
ダイヤルアップ
電話線にケーブルを挿し、反対側をパソコンに接続することでインターネットが使えるようになる回線です。電話回線を使ってインターネットに接続するため、接続している間は電話が利用できません。また、通信している間は電話をかけているのと同じ状態なので、長く使うほど電話代が加算されていきます。
ISDN
ISDNも電話線を使った回線で、ダイヤルアップと同じ方式でインターネット通信を行います。通信している間は電話をかけている状態になり、電話代が加算されていく点もダイヤルアップと同じです。ただし、ISDNは1つの電話線で2回線を利用できるため、通信速度はダイヤルアップより速くなっています。なお、NTT東西のINSネットのうちデータ通信に使う「ディジタル通信モード」は、後述するIP網への移行にともなって終了しており、現在は補完サービスに切り替わっています。
ADSL
ADSLも電話線を使った回線ですが、電話が使う周波数とは違う部分を使って通信するため、ダイヤルアップとは少し違う接続方式です。そのため通信中に電話代が加算されることはなく、常時接続でも料金面の安心感があります。通信速度もISDNより大幅に速くなっています。ただし、ADSLは後述のとおりすでにサービスを終了しており、現在は新規に利用できません。
CATV回線
CATV回線は、ケーブルテレビが提供する回線を用いてインターネットに接続します。利用にはケーブルテレビの契約が必要ですが、電話線を使わずに高速なインターネットを利用できます。ケーブルテレビ事業者によって提供エリアが決まっているため、その事業者の提供エリア内である必要があります。
光回線
光回線は電話線を使わず、「光ファイバー」というケーブルで光を反射させてデータの送受信を行い、インターネット通信をします。光ファイバーはガラスや樹脂などでできていて非常に通信速度が速いことが特徴で、現在、一般家庭で使えるインターネット接続サービスとしては最速クラスです。ADSLの20倍以上の速度が出るうえ、通信も安定しています。
回線の種類を一覧で比較
ここまでの内容を、電話線の要否・通信速度・現在の提供状況で整理すると次のとおりです。
| 回線の種類 | 電話線の要否 | 速度の目安 | 現在の提供状況 |
|---|---|---|---|
| ダイヤルアップ | 必要 | 非常に遅い | ほぼ利用されていない |
| ISDN | 必要 | 遅い | データ通信用のモードは終了 |
| ADSL | 必要 | 中程度 | サービス終了(新規不可) |
| CATV回線 | 不要 | 速い | 提供中(エリア限定) |
| 光回線 | 不要 | 非常に速い(最大1Gbps〜10Gbps) | 提供中(主流) |
光回線は電話線がなくても利用できる?
光回線は固定電話の電話線が無くても利用することができます。その理由は、光回線が電話回線を使ったインターネット通信をしていないからです。
「光回線」の項目でご紹介したように、光回線は「光ファイバー」という専用ケーブルを使ってインターネットに接続します。光ファイバーは電話線とは別に設置されるケーブルなので、電話線があっても無くても、関係なくインターネットに接続できるのです。
つまり光回線は、従来の電話線を使ったインターネット接続方法であるダイヤルアップ、ISDN、ADSLとはまったく違う方法でインターネットに接続している、ということです。
光回線を使うには、専用のコンセントが必要
光回線を使うために電話線は必要ありませんが、光回線専用のコンセントが必要です。これは「光コンセント」と呼ばれるもので、コンセントに「光」「光コンセントSC」などと小さく書かれているのが目印です。
光コンセントは、電話線やエアコンダクト、テレビアンテナなどのコンセントの近くに設置されていることが多く、ほとんどの場合は電話コンセントの近くにあります。電話コンセントと一体型になっているものもあるので、確認してみてください。

もし自宅に光コンセントが無い場合は、開通工事をして設置する必要があります。光回線は、光コンセントから宅内の機器(ONU=回線終端装置)にケーブルを繋いでインターネットを利用可能にするためです。工事費は事業者やキャンペーンによって異なり、実質無料になる特典が用意されていることもあります。
なお、前の入居者が光回線を使っていた住宅では、すでに光コンセントが設置されていることがあります。その場合は屋内の配線を流用できるため、工事が軽く済んだり、工事そのものが不要になったりします。引っ越し先で光回線を申し込むときは、まず壁を確認してから相談すると話が早く進みます。
固定電話そのものも、2024年にIP網へ移りました
「電話線=昔ながらの電話網」というイメージも、実はもう古くなっています。NTT東日本・西日本は、加入電話とINSネットの通信網を2024年1月1日から順次IP網へ移行し、局内設備の切替工事は同月中に全地域で完了しました。従来のメタル回線(電話線)はそのまま残りますが、その先の交換網はIP網に置き換わり、加入電話・ISDN電話は「メタルIP電話」というかたちで提供されています。
利用者にとって覚えておきたいのは次の3点です。
- 切り替えのための手続きや工事の立ち会いは不要で、これまで使っていた電話機もそのまま使えます。
- 固定電話発の通話料が距離によらない全国一律の料金体系に変わりました。
- INSネットの「ディジタル通信モード」(データ通信用)は終了し、補完サービスへ移行しました。ファクスや店舗のレジ端末などで使っていた場合は、対応の確認が必要です。
つまり「光回線か、電話線か」という対立は、通信網という意味ではすでに決着がついているということです。これからインターネット回線を選ぶ人にとって、電話線は判断材料になりません。
固定電話の番号はどうなる?2025年1月から持ち運べる範囲が広がりました
光回線を契約すると、「ひかり電話」という電話サービスに加入できます。ひかり電話はインターネットを利用した「IP電話」のため、通話料金が安く、通話も安定しているのが特徴です。
ここで以前から悩みの種だったのが、電話番号の引き継ぎでした。従来は、NTT東西が払い出した固定電話番号なら他社へ持ち運べる一方、ひかり電話の新規申し込み時に取得した番号(ひかり電話専用番号帯)は持ち運べないという制約があったためです。「回線を乗り換えたら番号が変わってしまう」と言われていたのはこのためです。
これが、固定電話サービスを提供する18社の取り組みにより2025年1月から「双方向番号ポータビリティ」の受付が始まり、状況が変わりました。各事業者が払い出した固定電話番号や、ひかり電話専用番号帯であっても、利用中の番号のまま事業者を選べるようになっています(対象は03などから始まる0AB-J番号)。
ただし、事業者の告知には一部エリアでは番号ポータビリティに制約があるケースがあること、各事業者の契約サービスは継続できないことなどの注意点も併記されています。番号を引き継げるかどうかは、乗り換え前に必ず現在の契約先と乗り換え先の双方へ確認してください。
とはいえ、「固定電話を持っていないと番号を守れない」という時代ではなくなったのは確かです。これから固定電話を持つかどうかは、番号の引き継ぎやすさではなく、家に固定の連絡先が必要かどうかで判断してよいでしょう。
ADSL回線のサービスはすでに終了
電話線を利用するADSL回線は、各社が順次サービスを終了しました。主なサービスの終了状況は次のとおりです。
- NTT東日本の「フレッツ・ADSL」は、フレッツ光提供エリアで2023年1月31日に終了し、残るエリアも2025年1月31日で提供を終了しました。
- NTT西日本の「フレッツ・ADSL」も、フレッツ光提供エリアで2023年1月31日に終了し、フレッツ光未提供エリア等は2026年1月31日で提供を終了しました。
- ソフトバンクの「Yahoo! BB ADSL」など同社のADSLサービスは、2024年3月31日に提供を終了しました(約22年の歴史に幕)。
いずれも新規申し込みはできず、2026年8月時点でフレッツ・ADSLは全エリアで提供が終了しています。これからインターネット回線を利用する場合は、光回線(または提供エリア内ならCATV回線)の加入が基本になります。光回線が引けない住所では、モバイル回線(ホームルーターやポケット型WiFi)も選択肢になります。
光回線のメリット
光回線の主なメリットは次のとおりです。
- 通信速度が速く、安定している
- 通信量(データ量)を気にせず使える
光回線の最大のメリットは高速通信です。一般的な光回線サービスでは最大1Gbpsの通信が可能で、一部では10Gbpsという速さのサービスも提供されています。通信速度が安定しているため、VOD(動画配信サービス)やWeb会議、オンラインゲームなどもスムーズに行え、ストレスなく快適に利用できます。
また、光回線は通信量に制限がありませんので、どれだけ動画を視聴しても、オンラインゲームを楽しんでも、速度制限がかかることは基本的にありません。データ容量が大きなサービスを、時間や使用状況を気にせず利用できます。なお「最大1Gbps」は規格上の上限値で、実際に出る速度は宅内の機器や建物の配線方式によって変わります。契約前に、集合住宅なら建物にどの方式が入っているかを確認しておくと安心です。
電話線・光回線についてよくある質問(FAQ)
Q. 固定電話を解約しても光回線は使い続けられますか?
はい。光回線は電話線とは別の光ファイバーで通信しているため、固定電話を解約しても光回線(インターネット)はそのまま使えます。ただし「ひかり電話」を電話番号付きで使っている場合は、解約方法によって番号の扱いが変わるので、事前に各事業者へ確認すると安心です。
Q. 自宅に光コンセントがあるか確認する方法は?
壁のコンセント付近に「光」「光コンセントSC」などの表示がある差込口があれば、それが光コンセントです。電話コンセントの近くや一体型になっていることが多いので探してみてください。見当たらない場合は開通工事で設置することになります。
Q. 電話線の差込口(モジュラージャック)しかない部屋でも光回線は引けますか?
引けるケースが多いです。光ファイバーを屋外から引き込み、壁に光コンセントを新設する工事を行います。電話線の配管を通して光ファイバーを通す方法が取られることもあり、その場合は壁に穴を開けずに済みます。実際にどうなるかは建物の構造次第なので、申し込み時に事業者へ相談してください。
Q. ひかり電話で取った番号は、乗り換えのときに引き継げますか?
2025年1月に受付が始まった「双方向番号ポータビリティ」により、ひかり電話専用番号帯(ひかり電話の新規申し込み時に取得した番号)も持ち運べるようになりました。対象は0AB-J番号です。ただし一部エリアでは制約があるほか、番号を移しても元の契約サービスはそのまま継続できません。乗り換え前に両社へ確認してください。
Q. 光回線の電話「ひかり電話」と従来の固定電話は何が違う?
ひかり電話はインターネット回線を利用するIP電話で、基本料金や通話料が従来のアナログ固定電話より安い傾向があります。一方、停電時はそのままでは使えない(バックアップ電源が必要)など、従来の固定電話と異なる点もあります。なお、その従来の固定電話(加入電話)も2024年のIP網移行により通話料が全国一律になっているため、料金差は以前ほど単純ではありません。利用環境に合わせて選びましょう。
光回線と電話線に関する口コミ
まだフレッツ光が普及する前、
インターネットはダイヤルアップ接続で、
テレホーダイの適用時間内にやるのが普通の時代(笑)
もちろん電話線をパソコンにつなげるのですが、
(その間電話はつながっていないので当然かかってこない)— kotaro- (@kotaro65) July 30, 2018
最近は少ないですが、かつては、家庭訪問から☎訪問などで光を勧められました。その都度、お断りしていました。停電になると、電話使用できなくなるし、変える必要性も感じないから… でも、将来、電話線はなくなり、光ファイバーになるのでしょうか(・・?
— ヤマさん (@yamayamasaraso1) September 9, 2018
※いずれも投稿当時の内容です。2つ目の投稿にある「将来、電話線はなくなるのか」という疑問については、上でご紹介したとおり電話線(メタル回線)自体は残しつつ、その先の通信網が2024年にIP網へ移行したのが答えになります。
まとめ
電話線がなくても光回線は引けることをご紹介しました。必要なのは電話線ではなく光コンセントで、無ければ開通工事で設置できます。ADSLがすべて終了した今、これからネット回線を引くなら光回線が基本と考えてよいでしょう。
固定電話まわりのルールも、この数年で変わりました。2024年に加入電話・INSネットがIP網へ移行し、2025年からは番号ポータビリティの対象が広がっています。「番号を変えたくないから固定電話を残す」という判断は必ずしも必要ではなくなりましたが、エリアや契約内容による制約は残るため、乗り換えの前には各事業者へ確認しておくと安心です。
1位 auひかり
2位 ドコモ光
3位 SoftBank光



