光回線は電話線が無くても利用できる?電話線が無い時の対処法を解説!
近年、携帯電話やスマートフォンの普及により固定電話の回線が無い住宅が増えています。固定電話を利用していない場合、光回線を使うことはできるのでしょうか?
インターネットといえば電話回線から繋ぐもの、電話線がないとインターネットに繋げないというイメージがあるかもしれませんが、光回線の利用に電話線は必要ありません。まずは光回線と電話回線との関係について知っておきましょう。
こちらの記事では、固定電話の回線が無い場合の光回線の利用についてと、光回線の接続の方法について解説しています。
ドコモ光の場合
結論として、ドコモ光の利用には電話回線は必要ありません。光回線のデータ通信は「光ファイバーケーブル」を通じて行われますが、電話線とは全く関係ありません。ドコモ光の申込や詳細はこちらからご確認ください。
auひかりの場合
auひかりも電話回線なしで全く問題なく利用することができます。その理由はドコモ光と同様ですが、auひかりはKDDIが独自の通信インフラ(光ファイバーケーブル網)を用意して提供している光回線接続サービスで、電話回線の通信インフラとは全く異なり、電話回線が無い人でも気にせずauひかりに申込できますので安心してください。
なお、2023年9月時点では、auひかりに申し込むと最大で72,000円(乗り換えならさらに3万円上乗せ、スマホもauに切り替えると更に1万円上乗せ)できるキャンペーンを実施しているプロバイダーもあるので最大限活用してください。
ソフトバンク光の場合
ソフトバンク光も電話回線なしで問題なく利用できます。なお、ソフトバンク光はドコモ光と同じNTT東西のフレッツ光回線を使って提供されていますので、光回線が利用できるエリアなどはドコモ光と同様です。
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ネット回線についておさらい
インターネット回線には「ダイヤルアップ」「ISDN」「ADSL」「CATV回線」「光回線」があります。まずはインターネット回線の特徴と仕組みについておさらいしておきましょう。
ダイヤルアップ
電話線にケーブルを挿して、ケーブルの反対側をパソコンに接続することによって、インターネットが使えるようになる回線のことです。
電話回線を使ってインターネットに接続するので、インターネットに接続している間は電話が利用できません。また、インターネット通信をしている間は電話をかけていることと同じ状態なので、長く使えば使うほどずっと電話代が加算されていきます。
ISDN
ISDNも電話線を使った回線で、ダイヤルアップと同じ方式でインターネット通信を行います。
通信をしている間は電話をかけている状態になるので、電話代が加算されていくところもダイヤルアップと同じです。ただし、ISDNは1つの電話線で2つのインターネット回線が利用できるので、通信速度はダイヤルアップよりも速くなっています。
ADSL
ADSLも電話線を使った回線ですが、電話が使う周波数とは違う部分を使って通信を行うため、ダイヤルアップとは少し違う接続方式です。
そのため、通信をしている間に電話代が加算されることはなく、常にインターネットに接続していても料金面で安心感があります。また、通信速度もISDNより大幅に速くなっています。
CATV回線
CATV回線は、ケーブルテレビが提供する回線を用いてインターネットに接続します。CATV回線を利用するにはケーブルテレビの契約が必要となりますが、電話線を使用せずに高速なインターネットを利用できます。
CATV回線はケーブルテレビ事業者によって提供エリアが決まっているため、ケーブルテレビ事業者の提供エリア内である必要があります。
光回線
光回線は電話線を使わず、「光ファイバー」というケーブルを使ってデータの送受信をすることによって、インターネット通信を行います。
光ファイバーはガラスや樹脂などでできていて、そこに「光」を反射させることで通信を行うため、非常に通信速度が速いことが特徴です。現在、一般家庭で使えるインターネット接続サービスとしては、通信速度は最速となっていて、ADSLの20倍以上の速度が出ます。
光回線は電話線がなくても利用できる?
光回線は固定電話の電話線が無くても利用することができます。その理由は、光回線は電話回線を使ったインターネット通信をしていないからです。
「光回線」の項目でご紹介したように、光回線は「光ファイバー」という専用ケーブルを使ってインターネットに接続します。光ファイバーは電話線とは別に設置されるケーブルなので、電話線があっても無くても、関係なくインターネットに接続することができるようになるのです。
そのため、光回線は、従来の電話線を使ったインターネットの接続方法であるダイヤルアップ、ISDN、ADSLとは全く違う方法でインターネットに接続しているということです。
光回線を使うには、専用のコンセントが必要
光回線を使うためには電話線は必要ありませんが、光回線専用のコンセントが必要となります。光回線専用のコンセントとは、「光コンセント」と呼ばれているもので、コンセントに「光」「光コンセントSC」などと小さく書かれているのが目印です。
光コンセントは、電話線やエアコンダクト、テレビアンテナなどのコンセントの近くに設置されていることが多いですが、ほとんどの場合、電話コンセントの近くにあると思います。場合によっては、電話コンセントと一体型になっているものもあるので、確認してみてください。
もしも、自宅に光コンセントが無い場合は、工事をして設置しなければいけません。光回線は、光コンセントから中継機器にケーブルを繋いで、インターネットを利用可能にするからです。
固定電話がある場合のメリット
光回線は固定電話の回線が無くても使えますが、固定回線を持っていれば、インターネット回線を違うものに乗り換えても、同じ電話番号をずっと使えるというメリットもあります。
光回線を利用すると、「ひかり電話」という電話サービスに加入することができるようになります。ひかり電話はインターネットを利用した「IP電話」となるため、通話料金が安く、通話も安定しているのが特徴です。
ひかり電話に加入する時、もともと固定電話を持っていなければ、新しい電話番号が与えられます。ですが、ひかり電話加入によって与えられた電話番号は、インターネット回線を乗り換える時に変わってしまうのです。
その点、もともと固定電話を持っていれば、ひかり電話に加入しても今までの電話番号をそのまま使え、インターネット回線を乗り換えた場合でも変わることはありません。固定電話を持っている状態で光回線を契約した場合、「固定電話の番号がずっと変わらない」という点がメリットとなります。
ADSL回線のサービスは2024年で終了
電話線を利用するADSL回線は2024年3月までに終了予定となっており、終了時期について各社が発表しています。
NTT東日本・西日本のフレッツ光ADSLは2023年1月31日をもってサービスを終了。
ソフトバンクのADSLは2024年3月末をもってサービス提供を終了。
(※2020年3月以降、一部地域から順次終了)
現在、すでに新規申し込みはできない状況になっていますので、これからインターネット回線を利用する予定がある場合は光回線の加入が必要です。
光回線のメリット
光回線の主なメリットは次のとおりです。
- 通信速度が速く、安定している
- 通信量を気にせず使える
光回線の最大のメリットは高速通信です。一般的な光回線サービスでは最大1Gbpsの通信が可能です。一部では10Gbpsという速さのサービスも提供されています。
また、通信速度が安定しているため、VOD(動画配信サービス)やWEB会議、オンラインゲームなどネット上でのやり取りがスムーズに行えるためストレスなく快適に利用できるでしょう。
光回線は通信量に制限がありませんので、どれだけ動画を視聴しても、オンラインゲームを楽しんでも、通信速度に制限がかかることはありません。
光回線であれば、動画やオンラインゲーム、オンライン会議などデータ容量が大きなサービスをどれだけ使っても時間や使用状況を気にすることなく、インターネットを利用できます。
光回線と電話線に関する口コミ
まだフレッツ光が普及する前、
インターネットはダイヤルアップ接続で、
テレホーダイの適用時間内にやるのが普通の時代(笑)
もちろん電話線をパソコンにつなげるのですが、
(その間電話はつながっていないので当然かかってこない)— kotaro- (@kotaro65) July 30, 2018
最近は少ないですが、かつては、家庭訪問から☎訪問などで光を勧められました。その都度、お断りしていました。停電になると、電話使用できなくなるし、変える必要性も感じないから… でも、将来、電話線はなくなり、光ファイバーになるのでしょうか(・・?
— ヤマさん (@yamayamasaraso1) September 9, 2018
まとめ
電話線がなくても光回線は引けるということについてご紹介しました。光回線さえ導入しておけば、ひかり電話なども利用できるようになるので大変便利です。
ただし、ひかり電話の場合は他社乗り換え時に固定電話の番号は引継ぎできないので、「電話番号は同じものを使いたい」という希望があればNTT加入電話を契約しておきましょう。
1位 auひかり
2位 ドコモ光
3位 SoftBank光