かつて日本のブロードバンドを支えた、NTT東日本の光サービス「Bフレッツ」。2021年1月31日をもって、すべてのタイプが提供を終了しました。
この記事では、Bフレッツがいつ・どのように終わったのかを整理したうえで、いま光回線を選ぶ・見直す人が知っておきたい現在のフレッツ光のラインアップと費用をまとめます。
Bフレッツはすでに終了済み。いま検討するなら「フレッツ 光ネクスト」「フレッツ 光クロス」、または光コラボレーションが選択肢になります
Bフレッツはいつ終了したのか
Bフレッツの終了は段階的に進みました。NTT東日本が2018年4月9日に発表した内容にもとづくと、最終的な提供終了日は次のとおりです。
| タイプ | 新規申込受付の終了 | サービス提供終了 |
|---|---|---|
| Bフレッツ ニューファミリータイプ(家庭向け) | 2006年11月30日 | 2020年1月31日 |
| Bフレッツ ベーシックタイプ(法人向け) | 2012年3月31日 | 2021年1月31日 |
| Bフレッツ ビジネスタイプ(法人向け) | 2012年3月31日 | 2021年1月31日 |
このほかの「ハイパーファミリータイプ」「マンションタイプ」などは、それ以前(2015年7月まで)にフレッツ 光ネクストへの移行が完了しています。つまり2021年2月以降、Bフレッツという名前のサービスは1つも残っていません。
そもそもBフレッツってなに?
Bフレッツは2001年に、NTT東日本とNTT西日本でスタートした光ブロードバンドサービスです。
通信速度は下り最大100Mbps。
今でこそ「光回線でそれは遅すぎじゃない!?」と思ってしまいそうですが、これでも当時は家庭向けでは世界最高速だったんですよ。
当時のほかの通信回線と通信速度や料金制度を比較すると、Bフレッツがどんなに優れていたかがわかると思います。
| 2001年頃のネット回線 | 通信速度 | 料金制度 |
|---|---|---|
| Bフレッツ(光回線) | 最大100Mbps | 定額制 |
| ADSL | 最大50Mbps | 定額制 |
| ISDN(ダイアルアップ接続) | 最大64kbps | 従量制 |
当時はダイアルアップ接続からADSLに移行していた時代。
ADSL以上の高速通信を実現する「光回線」が定額で利用できるというだけで夢のようなサービスでした。
(ちなみに我が家は長らくダイアルアップ接続でテレホーダイも契約していなかったので、インターネットはめったに使わせてもらえませんでした・・・。)
どうしてBフレッツは終了したの?
理由としてNTT東日本が挙げていたのは、関連物品の製造終了による保守物品の枯渇と、利用者の減少の2点です。
2000年代前半には最先端だった下り最大100Mbpsも、その後の光回線の進化で1Gbps、さらに10Gbpsが家庭向けに提供される時代になりました。新規申し込みも早い段階で終わっていたため、役目を終えた形といえます。
なお、当時は料金の安さから一定の需要が残っていたADSLも、その後すべて終了しました。NTT東日本の「フレッツ・ADSL」は2025年1月31日、ソフトバンクの「Yahoo! BB ADSL」は2024年3月末で提供を終えています。現在、家庭用の固定回線として新規に選べるのは、実質的に光回線・ケーブルテレビ・無線(ホームルーターなど)です。
いまのフレッツ光はどうなっている?(2026年8月時点)
NTT東日本の公式表記では、「フレッツ光」は「フレッツ 光クロス」「フレッツ 光ネクスト」「フレッツ 光25G」の総称とされています。かつてBフレッツの移行先として案内されていたフレッツ 光ネクストは、現在も主力のサービスです。
速度の目安は、フレッツ 光ネクストがデータ送受信で最大概ね1Gbps、フレッツ 光クロスが最大概ね10Gbps(いずれも技術規格上の最大値で、実際の速度は環境によって変わります)。
ひとつ注意点があります。当時この記事でおすすめしていた「フレッツ 光ネクスト ギガファミリー/ギガマンション・スマートタイプ」は、半導体不足の影響で2022年5月11日から新規申込受付が停止されたままです(2026年8月時点)。これから申し込む場合は、ギガラインタイプなど別のプランを選ぶことになります。
集合住宅の月額利用料は「同じ建物で見込める契約数」で決まる
集合住宅向けのフレッツ 光ネクスト(マンション・ギガラインタイプなど)は、建物ごとの契約見込み数によって料金が3段階に分かれます。
- 16契約以上見込める場合(プラン2)…3,355円/月
- 8契約以上見込める場合(プラン1)…3,795円/月
- 4契約以上見込める場合(ミニ)…4,455円/月
ここにプロバイダの月額利用料が別途必要です。どのプランが提供されるかは建物の状況を踏まえてNTT東日本が決めるため、自分で選べるものではありません。戸建て向けの月額はプランによって異なるので、公式のフレッツ光 プラン一覧で確認してください。
初期費用は契約料と工事費
申し込み時にかかるのは、契約料880円と初期工事費です。標準的な工事の場合、NTT東日本のホームページから申し込むと22,000円、それ以外の窓口から申し込むと23,100円で、分割払いも選べます。
土日休日に工事をすると、さらに3,300円が加算されます。急ぎでなければ平日を選ぶだけで費用を抑えられます。
2026年4月1日以降の申し込み分は、解約時に撤去工事費がかかる
見落としやすい変更点です。NTT東日本は2026年4月1日以降の申し込み分から、解約時に派遣工事が必要になる場合の撤去工事費を設定しました。金額は申し込み窓口と住居形態によって異なります(NTT東日本のホームページから解約を申し込む場合、戸建て13,200円・集合住宅11,000円)。
また、初期工事費を分割払いにしている途中で解約すると、残額は一括での支払いになります。短期間での乗り換えを考えている人は、この2点を先に計算しておきましょう。
フレッツ光以外の選択肢も広がっている
Bフレッツが現役だったころと大きく違うのが、光コラボレーション(光コラボ)の存在です。NTT東西の光回線を各事業者が自社サービスとして提供する仕組みで、スマホとのセット割や独自のキャンペーンが用意されていることがあります。
フレッツ光から光コラボへ移る手続きは「転用」、光コラボ同士の乗り換えは「事業者変更」と呼ばれ、いずれも回線設備をそのまま使えるため、原則として工事は不要です。
さらに、NTT東西の設備を使わない独自回線(auひかり、NURO光など)という選択肢もあります。10ギガのプランについては、こちらの記事でも取り上げています。
Bフレッツの終了について、よくいただく質問
Q. いまでもBフレッツを使い続けている人はいますか?
いません。2021年1月31日ですべてのタイプが提供終了しているため、契約が残っていることはありません。請求書や書類に「Bフレッツ」と書かれている場合は、当時の名残か別サービスの可能性があるので、NTT東日本に確認してください。
Q. 当時使っていた回線終端装置(ONU)は再利用できますか?
できません。NTT東日本からレンタルしていた機器は返却が必要で、現在のサービスでは対応する機器が異なります。移行済みの方は手元に古い機器が残っていないか、この機会に確認しておくとよいでしょう。
Q. 下り100Mbpsだった当時と比べて、いまの1Gbpsはそんなに違いますか?
用途によります。動画視聴やWeb閲覧だけなら100Mbpsでも足りますが、家族で同時に使う、4K動画を見る、大容量のゲームをダウンロードするといった使い方では差がはっきり出ます。実際の速度は建物内の配線方式やWi-Fi環境にも左右されるため、契約速度だけで判断しないのがコツです。
Q. フレッツ光と光コラボは、どちらを選べばいいですか?
プロバイダを自由に選びたい、あるいはNTT東日本と直接契約したいならフレッツ光。スマホとのセット割や、料金・請求の窓口を1つにまとめたいなら光コラボが向いています。同じ回線設備を使うため、速度の理屈は同じです。
Q. 集合住宅で「プラン2」と言われました。あとから変更できますか?
できません。提供されるプラン(ミニ/プラン1/プラン2)は、同じ建物で見込める契約数などを考慮してNTT東日本が決めるもので、利用者側で選ぶことはできません。
まとめ
Bフレッツは2020年〜2021年にかけて役目を終え、いまはフレッツ 光ネクストやフレッツ 光クロス、光コラボレーションが主役になっています。
これから光回線を申し込む・見直す人が押さえておきたいのは、次の3点です。
- 月額は回線料+プロバイダ料で考える(集合住宅は建物ごとにプランが決まる)
- 初期費用は契約料880円+工事費。土日休日の工事は3,300円上乗せ
- 2026年4月1日以降の申し込み分は、解約時に撤去工事費がかかる場合がある
料金やキャンペーンは変わることがあります。申し込み前に、必ずNTT東日本や各事業者の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
1位 auひかり
2位 ドコモ光
3位 SoftBank光



