すき間時間があるとつい開いてしまうスマホ。動画やアプリゲームを楽しんでいると、いつの間にか通信量を使い切って動画が止まる、ゲームが起動しない——そんな経験はないでしょうか。追加のデータを買い足したり、外出時にモバイルルーターを持ち歩いたりして、気づけばスマホ代がふくらんでいたという声もよく聞きます。
自宅のネット回線にauひかりを使っている(あるいはこれから検討している)なら、押さえておきたいのが「auスマートバリュー」です。自宅のインターネットとauのスマホをセットで契約することで、スマホ側の月額料金が毎月割引されるという仕組みになっています。
ただし「加入すれば誰でも無条件で安くなる」わけではありません。この記事では、割引額・適用条件・見落としやすい費用・割引が止まるケースまで、au公式の情報にもとづいて整理します。2025年7月には適用条件が広がり、これまで対象外だった人も使えるようになりました。
auスマートバリューは「割引額」より先に「条件」を見る
auスマートバリューは、対象の自宅インターネットサービスと、auのスマホ・ケータイ・タブレットをセットで契約している人が受けられる割引です。申し込みに登録料はかからず、申し込みの翌月以降から割引が適用されます(au公式)。
まず先に、いちばん間違えやすいところをお伝えします。この割引は「ネットを契約しただけ」では受けられません。ネットに加えて電話サービス(auひかり電話など)をセットで契約している必要があります。そして電話の月額料金は別途かかります。
つまり「無条件でお得」ではなく、「条件を満たしたうえで、割引額が電話代を上回るかどうか」で判断するものです。ここを最初に押さえておくと、後から「思っていたのと違う」となりにくくなります。
割引額はいくら?——加入している料金プランで決まります
割引額はauスマホ側の料金プランによって変わります。au公式サイト(掲載内容は2026年4月2日時点)では、現在申し込める主なプランについて次のように案内されています。
- auバリューリンクプラン/使い放題MAX+ 5G・4G/スマホミニプラン+ 5G・4G/シニアバリュープラン などの対象プラン … 翌月から1,100円/月割引
- U18バリュープラン … 翌月から550円/月割引
新規受付を終了したプラン(旧データ定額など)は割引額の体系が異なり、「加入から最大2年間は◯円/月、3年目以降は割引額が変更」という段階的な扱いになっているものもあります。お使いのプラン名で確認するのが確実です。
| 対象プラン | 割引 |
|---|---|
| 使い放題MAX 5G ALL STARパック2 使い放題MAX 5G/4G DAZNパック 使い放題MAX 5G/4G ドラマ・バラエティパック 使い放題MAX 5G/4G Netflixパック(P) 使い放題MAX 5G/4G Netflixパック 使い放題MAX 5G with Amazonプライム 使い放題MAX 5G/4G auマネ活プラン 5G ALL STARパック2 auマネ活プラン 5G/4G DAZNパック auマネ活プラン 5G/4G ドラマ・バラエティパック auマネ活プラン 5G/4G Netflixパック(P) auマネ活プラン 5G/4G Netflixパック auマネ活プラン 5G with Amazonプライム auマネ活プラン 5G/4G | 永年1,100円/月割引 |
| スマホミニプラン 5G/4G | 永年550円/月割引 |
このサービスは自宅のインターネットサービス1回線につき、au携帯電話(タブレット・PC含む)合計10回線まで適用されます(対象のルーターサービスの場合は1回線につき合計9回線まで)。ここで注意したいのが、「家族割プラス」グループやUQ mobileの「自宅セット割」グループに加入している回線も、この回線数のカウントに含まれるという点です(au公式の注意事項)。
家族の台数が多いほど効いてくる割引なので、1台あたりの金額よりも「世帯で合計いくら変わるか」で見るのが実感に近い見方になります。
なお、割引額は月末時点で加入している料金プランで判定され、月末時点で条件を満たさない月は割引が適用されません。月の途中でプランを変えたときは、この判定タイミングを意識しておいてください。
auひかりは、申し込みを開始するページでキャンペーン内容・キャッシュバック金額が異なることがありますので、必ず以下の公式ページから申し込むようにしましょう。
【auひかり 公式ページ】:https://kddi-hikari.com/lp/sh/
適用条件は大きく2つ
au公式では、次の①②を両方満たすことが条件とされています。
| 概要 | |
|---|---|
| 対象固定通信サービス | auひかり、コミュファ光、Pikara、BBIQ、ビッグローブ光、 So-net光、auひかりちゅら、eo光、MEGAEGG、ひかりJ、 エディオンネット、@TCOMヒカリ |
| auケータイ | auスマートフォン 、auケータイ 、 4G LTEタブレット・4G LTE対応PCを 対象プランにて「利用中」または「手続き中」の場合。 |
| ご契約者様住所 | 対象固定通信サービスとau携帯端末の契約者住所が同一であること。 ※対象固定回線とau携帯端末の契約者住所が同一の場合、 ご家族の方も割引適用できます。 ※au携帯端末の契約者が50歳以上の場合、 別住所のご家族の対象固定回線契約と組み合わせて割引適用できます |
| その他注意事項 | ・auスマートバリューのお申し込み翌月以降から割引適用です。 ・au携帯電話(タブレット・PC含む)を解約(一時休止、譲渡)をされた場合、 割引の適用は解約(一時休止)月の当月、または譲渡月の前月をもって終了します。 ・対象の固定通信サービス(au スマートポート含む)を解約などをされた場合、 割引の適用は解約月の前月をもって終了します。 ・auスマートバリューお申し込み後、対象の固定通信サービス (「ネット+電話」、「ネット+テレビ」、「テレビ+電話」)が 6ヶ月経過後も開通されていない場合は、順次、割引を一時停止します。 開通後、再び割引を再開します。 |
① auスマホ側:対象の料金プランに加入していること
auスマホ・auタブレット・auケータイで、上に挙げたような対象の料金プランに加入していることが条件です。プランによって割引額が違い、対象外のプランもあります。
② 自宅側:対象のインターネットサービスに「ネット+電話」で加入していること
こちらが冒頭で触れた重要な条件です。「ネット+電話」「ネット+テレビ」「テレビ+電話」のいずれかのセットで、しかも同一の会社で利用している必要があります。
対象はauひかりだけではありません
「auひかりでないと使えない」と思われがちですが、au公式が挙げている対象サービスはもっと広く、次のようなものが含まれます。
- 光サービス:auひかり(@nifty、@T COM、ASAHIネット、au one net、BIGLOBE、DTI、So-net)、auひかり ちゅら、コミュファ光、eo光、ピカラ光、メガエッグ、BBIQ
- ケーブルテレビ:J:COM、提携先ケーブルテレビ
- 光コラボレーションサービス:BIGLOBE光、So-net光、@nifty光、@T COM ヒカリ、ひかりゆいまーる、ひかりJ
- ルーター系:au ホームルーター 5G、au スマートポート、WiMAX +5G、コミュファじたくWi-Fi by au 5G(対象の料金プランの利用が必要)
一部サービスは対象外となるため、お住まいの地域で使える回線が対象かどうかはau公式の対象一覧か店頭で確認してください。
【2025年7月〜】別住所に住む家族も対象になりました
ここが、この数年でいちばん大きな変更点です。
KDDI・沖縄セルラーは2025年7月1日から、「auスマートバリュー」と「家族割プラス」について、住所の異なる家族も割引対象となるよう適用条件を拡大しました(au公式のお知らせ)。
それまでは「同一住所に住む家族であること」が条件で、別住所の家族はキャンペーンによる対応でした。改定後はキャンペーンによらず、家族であれば別住所でも申し込める形になっています。
進学や就職で子どもが実家を離れた、単身赴任中の家族がいる——こうしたケースでこれまで「対象外だから」とあきらめていた方は、いまは対象になっている可能性があります。
手続き上の注意として、住所や姓が異なる場合は店頭でのお手続きと、家族関係を証明する書類が必要です(すでに家族割を組んでいる場合を除く)。同一姓・同一住所であればMy auからオンラインで手続きできます。また5回線以上の申し込みはau Style/auショップでの手続きが必要とされています。
なお以前から案内されていた「50歳以上の家族は別住所でも申し込める」という取り扱いは、この条件拡大によって年齢を問わず別住所の家族が対象になった形です。
見落としがちな費用——電話の月額はかかります
「メリットしかない」と紹介されることの多い割引ですが、正確には費用も発生します。ここは正直にお伝えしておきます。
au公式のauスマートバリューのページには、加入例として「auひかりホーム・ずっとギガ得プラン(契約期間3年)の場合、基本料金5,610円/月+電話月額利用料 770円/月が別途必要」と明記されています(金額は税込・2026年4月2日時点の掲載内容)。つまり固定電話をまったく使わなくても、電話サービスの月額は毎月かかります。
そのうえで損得を考えると、目安はこうなります。
| au回線の台数 | 割引の合計(1,100円/月の場合) | 電話月額を差し引くと |
|---|---|---|
| 1台 | 1,100円/月 | 差はごくわずか |
| 2台 | 2,200円/月 | はっきりプラスになる |
| 4台 | 4,400円/月 | 世帯で大きな差になる |
au回線が1台だけの世帯では、電話代を差し引くと手元に残る金額は小さくなります。一方で家族に複数のau回線があるなら、差ははっきり出ます。「家族に何台あるか」で判断が変わる——これがいちばん実際的な見方です。
※プランや契約形態によって基本料金・電話の月額は異なります。最新の金額と適用条件は必ずau公式サイトでご確認ください。
auひかりは、申し込みを開始するページでキャンペーン内容・キャッシュバック金額が異なることがありますので、必ず以下の公式ページから申し込むようにしましょう。
【auひかり 公式ページ】:https://kddi-hikari.com/lp/sh/
割引以外に受けられるもの
料金の割引以外にも、セットで契約することで得られるものがあります。
- 請求がひとつにまとまる
インターネットとスマホを別々に契約していると請求も別々になりますが、まとめて契約すれば支払いも一本化できます。何にいくら払っているかを把握しやすくなるのは、地味ですが効きます。 - Wi-Fi機器のレンタル料が優遇される場合がある
auひかりのホームゲートウェイ内蔵無線LAN機器は、au公式の案内では2024年10月1日以降の月額利用料に対して、auスマートバリュー/自宅セット割(インターネットコース)の適用時に割引または無料になる取り扱いが案内されています。対象となる機器やプランによって扱いが異なるため、ご自身の契約プランでの条件は公式ページで確認してください。 - 乗りかえ時の負担を抑える特典
auひかりには、他社からの乗りかえで違約金相当額を還元する「auひかり乗りかえスタートサポート」が用意されています。還元額や上乗せキャッシュバックの内容は時期によって変わるため、申し込み前に公式ページで最新の条件を確認しましょう。
割引が適用されない・止まるケースも知っておく
au公式の注意事項には、割引が受けられなくなる条件も明記されています。あとから「割引が消えた」と驚かないために、先に押さえておきましょう。
- 月末時点で条件(対象プランなど)を満たしていない月は、割引が適用されません
- au回線を解約・一時休止した場合、手続きの当月をもって割引が終了します
- 対象の自宅インターネットサービスを解約した場合、解約の申し込み月の前月をもって割引が終了します
- 申し込み後6カ月経っても回線が開通していない場合、割引が一時停止されます(開通後に再開)
- 割引対象の合計額が割引金額を下回る場合は、割引対象合計額を上限として割引されます
とくに引っ越しのタイミングは要注意です。回線を一度解約してしまうと、その時点で割引も止まります。転居の予定がある方は、継続手続きができるかどうかを事前に確認しておくと安心です。
申し込みはどこから?
auスマートバリューは回線を契約しただけでは自動的に適用されず、別途の申し込みが必要です。ここを忘れていて「セットにしたのに安くならない」と気づくケースは少なくありません。
手続きの窓口は次のとおりです。
- My au(オンライン):自宅のネット・電話とすべてのスマホ・タブレットの契約が「同一姓・同一住所」、または「異姓・同一住所で同一の家族割プラスグループに加入中」の場合に利用できます
- au Style/auショップ・au取扱店:別姓・別住所の家族を含める場合や、5回線以上を申し込む場合はこちら。契約者本人の確認書類、および家族関係を証明する書類が必要になります
auスマートバリューについて、よく聞かれること
Q. auひかりを契約すれば自動的に割引されますか?
A. されません。auスマートバリューは別途申し込みが必要で、割引が始まるのは申し込みの翌月以降です。回線の開通と同時に自動適用されるものではないので、開通後に手続きが済んでいるかを必ず確認してください。
Q. 家に固定電話機がなくても、電話サービスは契約しないといけませんか?
A. 割引の条件が「ネット+電話」などのセット利用である以上、電話サービスの契約は必要です。電話機を置かなくても契約自体はできますが、月額料金は発生します。1台だけの世帯では、その分だけ手元に残る金額が小さくなる点を踏まえて判断してください。
Q. 一人暮らしの子どもの回線も家族としてまとめられますか?
A. 2025年7月1日の条件拡大により、別住所に住む家族も対象になりました。ただし住所や姓が異なる場合は店頭での手続きと家族関係を証明する書類が必要です(すでに家族割を組んでいる場合を除く)。
Q. スマホのプランを変えたら割引はどうなりますか?
A. 割引額は月末時点の料金プランで判定されます。変更後のプランが対象外だと、その月から割引が受けられなくなります。プラン変更を検討するときは、変更先が対象プランに含まれているかを先に確認しましょう。
Q. auひかり以外の回線でも使えますか?
A. 使えます。コミュファ光・eo光・ピカラ光・メガエッグ・BBIQ・J:COM・BIGLOBE光などの光コラボレーションサービスも対象に含まれています(一部サービスは対象外)。お住まいの地域で契約できる回線が対象かどうかは、au公式の対象一覧で確認してください。
まとめ
auスマートバリューは、条件を満たしていれば毎月確実に効いてくる割引です。とくに家族に複数のau回線があるなら、世帯単位で見たときの差はかなり大きくなります。
一方で、ネットに加えて電話サービスの契約が必要で、その月額は別途かかります。回線が1台だけなら差は小さくなるので、「うちには何台あるか」を数えてから判断するのが正解です。
そして2025年7月からは、別住所に住む家族も対象になりました。以前に「同居していないから」と見送った方は、いま一度確認してみる価値があります。割引額・条件・キャンペーンの内容は変更されることがあるため、申し込み前に必ずau公式サイトで最新の情報をご確認ください。
auひかりは、申し込みを開始するページでキャンペーン内容・キャッシュバック金額が異なることがありますので、必ず以下の公式ページから申し込むようにしましょう。
【auひかり 公式ページ】:https://kddi-hikari.com/lp/sh/
