これから光回線を契約するとき、月額料金の次に気になるのが工事の内容と工事費用ではないでしょうか。
ホームタイプ(戸建て)とマンションタイプでは金額も工事の中身も違いますし、申し込んでからどれくらいで使えるようになるのかも分かりにくいところです。
ここでは、auひかりの初期費用と工事の流れを、2026年8月時点の公式情報にもとづいて整理します。2025年7月に初期費用が改定されているので、古い金額を見て検討していた方はご注意ください。
auひかりの初期費用(工事費)はいくら?
ホームタイプとマンションタイプでは、初期費用の考え方が異なります。
| タイプ別 | 工事費用 | 分割の種類 |
|---|---|---|
| ホームタイプの場合 | 41,250円 | 23回・35回払いから選択 |
| マンションタイプの場合 | 33,000円 | 23回払いのみ |
ホームタイプ:2025年7月1日に48,950円へ改定
KDDIは2025年7月1日より、物価や人件費の上昇にともない、auひかり ホームの初期費用(工事費を含む)を改定しました。
| 支払い方法 | 改定前 | 改定後(2025年7月1日〜) |
|---|---|---|
| 一括払い | 41,250円(税込) | 48,950円(税込) |
| 分割払い35回/初回 | 1,194円 | 1,414円 |
| 分割払い35回/2回目以降 | 1,178円 | 1,398円 |
| 分割払い23回/初回 | 1,804円 | 2,134円 |
| 分割払い23回/2回目以降 | 1,793円 | 2,128円 |
対象は2025年7月1日以降に新規申し込みを受け付けたお客さまです。それ以前に契約している方の金額は変わりません。
インターネット上には改定前の「41,250円」で解説している記事がまだ多く残っています。検討中の方は、必ず改定後の金額で計算してください。
マンションタイプ:割引の総額は33,000円
マンションタイプは建物の設備によってタイプが分かれており、初期費用も契約するタイプによって変わります。ただし、後述の初期費用相当額割引の総額は最大33,000円という点は共通しています。
「実質0円」になる仕組み──初期費用相当額割引
auひかりには、初期費用と同じ額を月額料金から差し引く「初期費用相当額割引」があり、条件を満たせば実質0円にできます 。
支払いが免除されるのではなく、分割で払う金額と同じ額を毎月の請求から割り引くことで、負担を実質ゼロにするという仕組みです。ここを理解しておくと、途中解約したときの扱いも腑に落ちます。
ホームタイプ:電話サービスまで含めて満額になります
プロバイダに「au one net」を選んだ場合の割引額は、次のとおりです(2025年7月1日改定後)。
| プラン | ネットサービスの割引 | 電話サービスの割引 | 割引合計(最大) |
|---|---|---|---|
| ずっとギガ得プラン (35回払い) | 初回644円+628円×34カ月 | 770円×35カ月 | 48,950円 |
| ギガ得プラン/標準プラン (23回払い) | 初回1,353円+1,358.5円×22カ月 | 770円×23カ月 |
ここが大事なところです。割引の合計には「電話サービスの割引」が含まれています。つまり、ネット単体で申し込むと、電話サービス分の割引が受けられず、初期費用が実質0円になりません。
そのため、多くの窓口ではネット+電話(auひかり電話)でのお申し込みが案内されます。電話サービスには月額料金がかかるので、割引額と月額の差し引きで考えてください。
※プロバイダによって割引の内容は異なります。また、auひかりホーム(RF)には適用されません。
マンションタイプ:ネットサービスだけでも割引が受けられます
マンションタイプの割引は、初回1,443円+1,434円×22カ月=最大33,000円。開通月の翌月から23カ月間にわたって適用されます。
割引の対象は「ネットサービスまたは電話サービス」なので、ホームタイプのように電話を組み合わせなくても割引を受けられるのが利点です(マンションギガ・マンションミニギガは、割引対象がネットサービスのみとなります)。
なお、都市機構16Mと、auひかり マンション(一括型)は対象外です。お住まいの建物がどのタイプに当たるかは、申し込み時に確認しておきましょう。
途中で解約すると、残りは請求されます
どちらのタイプでも共通する注意点です。割引は契約を続けている間だけ続きます。
- ホームタイプ:分割払いの途中で解約すると、最終請求月に初期費用の残額が一括で請求されます
- マンションタイプ:23カ月以内に解約すると、そこで割引が終わります(解約月の割引額は日割りされません)
「実質0円」は割引期間を最後まで使い切ってはじめて成立すると考えてください。短期間での乗り換えを前提にしているなら、この残額まで含めて損得を計算する必要があります。
マンションはauスマートバリューとの関係にも注意
見落としやすいのがこちらです。マンションタイプでは、申し込み時に「割引停止同意欄」に同意した場合、初期費用相当額割引とauスマートバリューは併用できません。同意するとこの割引は終了し、auスマートバリューが適用されます。
どちらが得かは、家族のauスマホの台数と契約プランによって変わります。申し込みの前に、両方の金額を出して比べておきましょう。
申し込みから開通までの流れと工事の中身
おおまかな流れは、タイプを問わず共通しています。
- auひかりに申し込み(提供エリア・建物の設備を確認)
- 工事日程の調整
- 宅内機器の受け取り
- 工事の実施と、機器の接続設定
- 利用開始
開通までの期間はホームタイプで1〜2か月ほど、マンションタイプで2週間ほどが一般的な目安とされています。ただし、3〜4月の引っ越しシーズンや、建物の状況によってはさらに時間がかかります。正確な日程は申し込み時に確認してください。
工事そのものは大がかりなものではなく、立ち会いが必要な場合でも数時間で終わることがほとんどです。
ホームタイプ:光ケーブルを引き込む3つのパターン
最寄りの電柱から、宅内へ光ケーブルを引き込みます。引き込み口の作り方は次の3通りです。
- エアコンのダクトを利用する(もっとも一般的)
- 電話線の配管を利用する
- 新たに穴をあける
既存の穴を使えるなら、それが優先されます。穴あけが必要になるのは、使える経路がない場合や、配線の位置に希望がある場合です。
賃貸住宅の場合は、事前に大家さんや管理会社の許可が必要になることがあります。穴あけの可否は、申し込み前に確認しておくとトラブルを避けられます。
マンションタイプ:立ち会いが必要になるタイミング
マンションタイプは、共用部分まで引き込まれている光ファイバーを各住戸へ配線する形になります。
共用部分での作業には立ち会いは不要ですが、宅内機器の取り付けでは室内に入るため立ち会いが必要です。在宅できる日を工事日に指定しましょう。
建物の構造によっては導入できないことも
注意しておきたいのがこちらです。共用部から住戸までの配管の状況によっては、光ファイバーを通せないことがあります。宅内に配管がなく、コンクリート壁で貫通もできない構造では、サービスを利用できない場合があります。
申し込みの前に、お住まいの建物が提供対象になっているかを必ず確認してください。マンションはタイプによって最大速度や料金も変わるため、ここは最初に押さえるべきポイントです。
プロバイダのキャッシュバックも合わせて考える
初期費用はKDDIの公式割引で実質0円にできますが、それとは別に、プロバイダや代理店が独自のキャッシュバックを用意していることがあります。両方を組み合わせられるかどうかで、初年度の実質負担はかなり変わります。
ただし、キャッシュバックの金額・受け取り条件・申請時期は頻繁に変わります。とくに次の3点は、申し込み前に必ず確認してください。
- 受け取りまでの期間……開通から半年〜1年後の受け取りになることがあります
- 申請の方法と期限……期限内に手続きをしないと権利が消えるケースが多くあります
- オプション加入が条件かどうか……条件を満たすための月額が、キャッシュバックを上回らないか計算しましょう
高額なキャッシュバックを実施しているプロバイダとしてはGMOとくとくBBがよく知られています。還元額は時期によって変動するため、最新の金額と条件は必ず申し込みページでご確認ください。
auひかりの工事についてよくある質問
Q. 工事費を一括で払うのと分割にするのは、どちらが得ですか?
初期費用相当額割引は分割払いに合わせて毎月割り引かれる仕組みです。そのため、割引をフルに受けたいなら分割払いを選ぶことになります。一括で支払うと、その分の割引の受け方が変わるため、支払い方法を決める前に窓口で確認してください。
Q. 引っ越しの予定があります。工事費はどうなりますか?
割引は1設置場所につき1回限りで、割引適用期間中に移転や解除があった場合は、その時点で終了します。引っ越し先でもauひかりを使う場合の扱いは条件によって異なるので、移転の手続きをする前にKDDIへ確認しましょう。
Q. 工事の当日、家族が代わりに立ち会っても大丈夫ですか?
一般には、内容を判断できる方であれば代理の立ち会いが認められることが多いですが、穴あけの可否など、その場で判断が必要な作業が発生することがあります。ホームタイプで新規に引き込む場合は、契約者本人が立ち会えるのが理想です。
Q. 賃貸マンションでも工事はできますか?
建物にauひかりの設備が入っていれば利用できます。設備がない場合は導入工事から必要になり、管理会社やオーナーの許可が必要です。まずは提供エリアと建物の対応状況を確認してください。
Q. 工事が終わればすぐインターネットを使えますか?
宅内機器の設置と接続設定まで終われば、その日から使えるのが一般的です。設定に自信がない場合は、有料の訪問サポートを用意している窓口もあります。
まとめ
- auひかり ホームの初期費用は2025年7月1日に41,250円→48,950円へ改定(対象は同日以降の新規申し込み)
- 初期費用相当額割引で実質0円にできるが、ホームは電話サービスまで含めて満額
- マンションは初回1,443円+1,434円×22カ月=最大33,000円。ネット単体でも割引対象
- 途中解約すると残額の請求や割引の打ち切りがある。短期解約を前提にしないこと
- マンションはauスマートバリューとの併用可否を先に確認
- 工事は建物の配管状況によって導入できない場合がある
料金・割引の条件は改定されることがあります。申し込みの前に、必ずau公式サイトで最新の内容をご確認ください。
