Wi-Fi中継機で家の中の電波が届かない部屋をなくす
寝室や浴室など、家の一部だけWi-Fiが弱いなら「Wi-Fi中継機」で解決できることが多いです。選ぶときは親機の規格とEasyMesh対応を確かめ、親機の電波が弱くなり始めるあたりに置くのが基本になります。
中継機は世代交代が早く、2026年10月時点ではWi-Fi 7対応の中継器も店頭に並んでいます。後半では、各メーカーの公式製品ページで2026年10月7日に確認した販売状況をもとに主要モデルを整理しました。
中継機は親機の電波を受け取り直して奥へ飛ばす機器
役割は名前のとおり、Wi-Fiの電波を中継することです。親機から離れて弱くなった電波を、途中でもう一度送り出してくれます。
親機(Wi-Fiルーター)と使いたい場所の途中に中継機を置くと、電波がまだ強いうちに受け取り直して、奥の部屋へ飛ばし直します。距離だけでなく、壁や床が厚くて届かない場所にも効きます。
一般の住宅なら浴室や脱衣所、階の違う部屋が典型的な例です。オフィスなら、壁の厚い区画で役に立ちます。
ロボット掃除機やエアコン、テレビなど、Wi-Fiにつながる家電も増えました。人がいる場所に加えて、家電を置く場所まで電波を届けたい家が増えたのも、中継機が見直されている理由です。
ちなみに、1台の親機に中継機を複数台つないで範囲をさらに広げることもできます。台数の上限はメーカーと機種で決まっていて、後半のFAQで触れています。
中継機で直る症状と直らない症状を先に切り分ける
買ってから思ったほど変わらなかったという場合、原因はたいてい中継機では解決できない問題だったことにあります。買う前に症状を表で確かめてください。
| いまの症状 | 中継機で改善するか | 本当の対処 |
|---|---|---|
| 特定の部屋・階だけ電波が弱い/途切れる | 改善が期待できる | 中継機の導入 |
| 浴室・脱衣所・玄関だけ入らない | 改善が期待できる | 中継機の導入 |
| 家中どこでも遅い・夜だけ遅い | ほぼ変わらない | 回線やルーターの見直し |
| 親機の目の前でも遅い | 変わらない | 回線・機器の世代を疑う |
| ときどき切れるが場所と関係ない | 変わらないことが多い | チャンネル設定や機器側の確認 |
覚えておきたいのは、中継機の速度は元の回線とルーターの速度を超えないことです。中継機が広げるのは電波の届く範囲で、回線の速さは変わりません。
なので購入前に、親機のすぐそばで速度を測ってみてください。そこで十分な速度が出ていれば中継機の出番で、親機の前でも遅いなら直すべきは回線かルーターです。
買う前に規格・設置の形・EasyMeshを確かめる
親機のWi-Fi規格に負けない世代か
Wi-Fiには規格があり、親機にも中継機にも対応する規格が決まっています。規格名はIEEE802.11までが共通で、その後ろのアルファベットで世代が分かれます。
親機が11ac(Wi-Fi 5)で中継機が11n(Wi-Fi 4)だと、遅いほうに引きずられます。親機が古くても、古い中継機に合わせる必要はありません。ルーターはいずれ買い替えるので、中継機は新しい規格のものを選んだほうが長く使えます。
規格が新しくても、実際の速度は親機と端末の対応しだいです。表の数値はどれも理論上の最大値で、実環境の速度とは別物です。
| 規格(新名称) | 最大通信速度(理論値) | 使う周波数帯 |
|---|---|---|
| IEEE802.11be(Wi-Fi 7) | 36Gbps ※MLO利用時の理論値 | 2.4GHz/5GHz/6GHz |
| IEEE802.11ax(Wi-Fi 6/6E) | 9.6Gbps | 2.4GHz/5GHz (6Eは6GHzにも対応) |
| IEEE802.11ac(Wi-Fi 5) | 6.9Gbps | 5GHz |
| IEEE802.11n(Wi-Fi 4) | 600Mbps | 2.4GHz/5GHz |
| IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz |
| IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz |
| IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz |
Wi-Fi 7(11be)は複数の周波数帯を同時に使うMLOという仕組みが目玉の最新世代です。中継機でもTP-LinkがWi-Fi 7対応の中継器を国内で発売していて、選択肢はもう出そろい始めています。
とはいえWi-Fi 7の速さを生かすには、親機と手元の端末もWi-Fi 7対応である必要があります。親機がWi-Fi 6のままなら、Wi-Fi 6の中継機で十分です。親機の買い替えを考えているなら、自宅用Wi-Fiルーターの選び方も参考にしてください。
コンセント直挿しか据え置きか
設置の形は大きく2つに分かれます。
- 本体をコンセントに直接挿す直挿しタイプ
- ケーブルでつないで好きな場所に置く据え置きタイプ
直挿しタイプは場所を取らず、見た目もすっきりします。弱点は、コンセントの位置が電波的にいい場所とは限らないことです。据え置きタイプはコンセントの口を塞がず、置き場所を自由に選べます。
最近は直挿しでも据え置きでも使える両対応のモデルが増えています。置きたい場所とコンセントの位置を先に決めてから、タイプを選ぶと迷いません。
Wi-Fi EasyMeshに親機と中継機の両方が対応しているか
数年前の中継機選びにはなかった、いま大きな判断材料になっているのがEasyMeshです。
EasyMeshは、親機と中継機をひとつのネットワークとして扱う仕組みです。対応していれば、家の中を移動したときに電波の強いほうへ自動でつなぎ替わります。
非対応の中継機だと、スマホが親機の弱い電波をつかんだまま粘ってしまいがちです。中継機を置いたのに手元は遅いまま、という不満の原因はたいていこれです。
ただしEasyMeshは親機も対応していないと使えません。お使いのルーターの対応状況は、メーカーの製品ページで先に確かめてください。バッファローのWEX-5400AX6・WEX-3000AX4EA、TP-LinkのWi-Fi 7中継器はEasyMeshに対応しています。
置き場所は親機と目的の部屋の中間が目安
機種選びと同じくらい効くのが設置場所です。
よくある失敗は2つです。ひとつは親機のすぐ横に置くケースで、これでは範囲がほとんど広がりません。もうひとつは電波の届かない部屋の中に置くケースで、中継機自体が親機の電波を受け取れず何も変わりません。
置くべきなのは、親機の電波が弱くなり始めるあたりです。親機と目的の部屋のちょうど中間と覚えておけば、おおむね外しません。親機の置き方そのものはWi-Fiルーターの置き場所の記事で詳しく書いています。
寝室と浴室のように弱い場所が離れて2か所あるなら、それぞれの経路の途中に1台ずつ置くと両方が改善します。1台で両方をまかなおうとしないほうが、結果はよくなります。
設置場所はアプリや本体のランプで探せる
電波が弱くなり始めるあたりと言われても、目には見えませんよね。そこで各メーカーは、設置場所探しを助けるアプリや機能を用意しています。
バッファローの中継機設置ガイドは、スマホを持って歩くと親機と中継機、中継機と子機の通信状態をその場で表示します。EasyMeshを有効にしているとこのガイドは使えないので、その場合は本体のランプで探してください。
アプリがなくても、本体のLEDで電波の強さが分かる機種が増えています。バッファローのWEX-1800AX4EAや、TP-LinkのRE235BEのシグナル表示がその例です。
LEDを見ながらコンセントを差し替えていくだけでも、十分にいい位置が見つかります。WEX-1800AX4EAはWPSボタンの操作でLEDを消せるので、寝室に置くときも気になりません。
詳しい手順は、買った中継機の説明書かメーカーの製品ページに載っています。
主要モデルの販売状況(2026年10月7日に各社公式で確認)
中継機は世代交代が早く、少し前の定番が後継モデルに入れ替わっていることもよくあります。8月の確認から2か月で、バッファローのWEX-1800AX4EAにも後継モデルの表示が出ました。表は各メーカーの公式製品ページの表示どおりです。
| モデル | 世代 | 公式サイト上の状況(2026年10月7日) |
|---|---|---|
| バッファロー WEX-5400AX6 | Wi-Fi 6 | 現行(EasyMesh対応) |
| バッファロー WEX-3000AX4EA | Wi-Fi 6 | 現行(2024年11月発売・EasyMesh対応) |
| TP-Link RE655BE | Wi-Fi 7 | 現行(トライバンド・EasyMesh互換) |
| TP-Link RE235BE | Wi-Fi 7 | 現行(2025年10月発売・EasyMesh互換) |
| TP-Link RE220BE | Wi-Fi 7 | 現行(2026年2月発売・アンテナ内蔵) |
| バッファロー WEX-1800AX4EA | Wi-Fi 6 | 後継モデルあり(WEX-3000AX4EA) |
| バッファロー WEX-1166DHPS | Wi-Fi 5 | 後継モデルあり(WEX-1166DHPL) |
| NEC Aterm W1200EX-MS | Wi-Fi 5 | 旧世代 |
| エレコム WTC-X1800GC-W | Wi-Fi 6 | 販売終了(後継 WTC-X1500GC-W) |
| TP-Link RE650 | Wi-Fi 5 | 生産終了 |
バッファロー「WEX-5400AX6/N」(現行)

画像引用元:Amazon
バッファローのWi-Fi 6(11ax)中継機の上位モデルです。値段は張りますが、5GHz帯で最大4803Mbps、2.4GHz帯で最大573Mbps(いずれも理論値)と余裕があります。据え置き、直挿し、壁掛けに対応し、置き場所を選びません。
EasyMeshに対応していて、対応ルーターと組み合わせれば移動時のつなぎ替えも自動です。設定は親機と中継機のWPSボタンを押すだけで済みます。
バッファロー「WEX-3000AX4EA」(現行)
2024年11月発売のWi-Fi 6対応モデルで、WEX-1800AX4EAの後継にあたります。外付けアンテナ3本で、離れた場所の5GHz通信を速く安定させる設計です。
バッファローの検証では、3階建ての1階に親機、2階に本機を置いたとき、3階のノートパソコンで従来品の約2.5倍の速度が出たとしています(同社調べ・条件つきの実測値)。EasyMesh対応で、階をまたいで届かせたい家の第一候補です。
バッファロー「WEX-1800AX4EA」(後継モデルあり)

画像引用元:Amazon
Wi-Fi 6(11ax)対応で、直挿しと据え置きの両方に使える定番モデルです。バッファローの製品ページには、2026年10月時点で後継のWEX-3000AX4EAが案内されています。
プラグの位置に配慮した設計で、上のコンセント口を塞ぎません。スタンドと延長コードが付いているので、据え置きにも切り替えられます。
アンテナを前後左右に動かせるので、間取りが複雑な家でも向きを調整して電波を追い込めます。EasyMesh対応で、すでに持っているなら買い替えを急ぐ必要はありません。
バッファロー「WEX-1166DHPS」(後継モデルあり)

画像引用元:Amazon
手のひらサイズの直挿しタイプで、Wi-Fi 5(11ac)対応です。5GHz帯で最大866Mbps。ほかの差込口を塞がず、ケーブルも出ないのですっきり使えます。
親機との間と子機との間で別々の帯域を同時に使う方式で、中継による速度の目減りが起きにくいのが長所でした。
バッファローの公式製品ページでは、後継モデルとしてWEX-1166DHPLが案内されています(2026年10月7日確認)。手元にあるなら使い続けて大丈夫ですが、これから買うならWi-Fi 6以降の現行モデルから選ぶと長く使えます。
NEC「PA-W1200EX-MS」(Wi-Fi 5世代)

画像引用元:Amazon
Atermシリーズの直挿しタイプの中継機です。人の通過を感知して足元を照らすセンサー機能が特徴で、型番の-MSがセンサー付きを示します。廊下や寝室に置くと、夜の足元の明かりにもなります。
親機と中継機の間を5GHz帯・2.4GHz帯のどちらでも中継でき、中継機と子機の間は両方の帯域を同時に使えます。LANポートに機器をつないで子機(イーサネットコンバータ)として使うこともできます。
とはいえWi-Fi 5(11ac)世代の製品です。NECはAtermのサポート期間を販売終了から約3年としているので、これから買うならWi-Fi 6以降の機種と比べて決めてください。
エレコム「WTC-X1800GC-W」(販売終了・後継あり)

画像引用元:Amazon
Wi-Fi 6(11ax)対応、1201+574Mbpsの直挿しタイプで、特許取得済みの離れ家モードが特徴でした。鉄筋の構造や床暖房で電波が通りにくい家、母屋から離れた建物への中継に強いモデルです。
エレコムの公式製品ページでは販売終了の表示です(2026年10月7日確認)。後継・類似モデルとしてWTC-X1500GC-W(Wi-Fi 6・1201+300Mbps)が案内されているので、離れ家モード目当てなら後継機の仕様を確かめてください。
TP-Link「RE650」(生産終了)

画像引用元:Amazon
アンテナを4本備えたAC2600クラスのモデルで、2.4GHz帯800Mbps+5GHz帯1733Mbpsのデュアルバンドです。ビームフォーミングや4×4 MU-MIMO、ギガビット有線ポートまで載せていました。
TP-Linkの公式製品ページでは生産終了の表示です(2026年10月7日確認)。使っている人はそのままで構いませんが、これから買う機種としては候補から外してください。乗り換えるなら、次に紹介するWi-Fi 7の中継器が現実的な選択肢です。
TP-Link「RE235BE」「RE220BE」「RE655BE」(Wi-Fi 7・現行)
TP-LinkはWi-Fi 7対応の中継器を3機種そろえています。2025年10月発売のRE235BEは、5GHz帯2882Mbps+2.4GHz帯688Mbps(理論値)のデュアルバンドで、2.5Gbpsの有線LANポートを備えます。
2026年2月発売のRE220BEは同じBE3600クラスで、同社の中継器で初めてアンテナを本体に内蔵したモデルです(TP-Linkの発表)。上位のRE655BEは6GHz帯も使えるトライバンドで、最大9.3Gbps(理論値)をうたいます。
3機種ともEasyMesh互換ですが、TP-Linkは他社製のEasyMesh機器との接続は保証していないと明記しています。他社のルーターと組み合わせるなら、ふつうの中継モードで使う前提で考えておくと安心です。
Wi-Fi中継機のよくある質問
Q. 中継機を2台つないで、さらに遠くまで飛ばせますか?
A. メーカーと機種によります。バッファローは公式サポート情報で直列2台(2段)までとし、1台目と2台目ともWEXシリーズを使うよう案内しています。段を重ねるほど速度は落ちるので、まず1台で足りるか試してください。
Q. 親機と違うメーカーの中継機でも使えますか?
A. 基本的には使えます。バッファローは、他社製ルーターでもWPS対応なら設定を引き継げると案内しています。EasyMeshは双方の対応が前提で、他社製との接続を保証しないメーカーもあるため、機能を使い切るなら同じメーカーでそろえると確実です。
Q. 中継機のSSIDは、親機と同じにするべきですか?
A. 多くの中継機は、親機と同じSSIDと中継機専用のSSIDを用意しています。同じSSIDなら自動で切り替わりますが、親機の弱い電波をつかんだままになることもあります。そのときは専用SSIDに手動でつなぎ替えてください。
Q. 中継機を入れたのに速度が上がりません。故障でしょうか?
A. 故障より先に、置き場所が親機に近すぎるか遠すぎるか、中継機の規格が古くないか、回線そのものが遅くないかを見てください。回線が原因なら中継機では直りません。前半の症状の表で当てはまる行を確かめてから、メーカーに相談すると話が早いです。
まとめ
Wi-Fi中継機は、家の中に電波の届かない場所があるという悩みに、費用対効果の高い機器です。家中どこでも遅いという悩みには効かないので、そこを最初に見極めてください。
選ぶときは、親機の規格に負けない世代か、直挿しか据え置きか、EasyMeshに対応しているかを確かめます。買ったら親機の電波が弱くなり始めるあたりに置けば、大きく外すことはありません。
この記事の販売状況は、2026年10月7日に各メーカーの公式製品ページで確認したものです。料金やキャンペーンはよく変わるので、申し込む前に各社のページで今の条件を見てください。
オンラインゲームやスマホのゲームで遊んだり高画質の動画を快適に見るには安定した通信回線が必要です。日本の通信インフラは非常に優秀で、近年は安定して通信できるようになってきました。通信速度や安定性に不満を感じる機会が少ないため、通信回線を1度契約して何年も利用し続けている人が大半ですが、実はプロバイダーや通信回線は定期的に切り替えて、切り替え時のキャッシュバックを受け取ることで通信料を実質的に節約することができます。切り替え先としておすすめしたいのがGMOグループが提供しているGMOとくとくBBです。

GMOとくとくBBは、フレッツ光(GMOとくとくBB光)を提供しつつ、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの携帯電話とセット利用でお得になる「ドコモ光」「auひかり」「ソフトバンク光」のプロバイダーとしても高い人気を集めています。
人気の理由は、「数万円単位のキャッシュバックサービス」「割安な月額利用料」「IPv6を利用した安定した通信速度」「高い顧客満足度」です。格安SIMを利用している人は「フレッツ光」、三大キャリアを利用している人は、割引サービスがある「ドコモ光」「auひかり」「ソフトバンク光」を利用することで、お得に利用することができます。
キャッシュバック金額はそれぞれのサービスで異なります。「え、ほんとにこんなにもらえるの?」と疑いたくなるぐらい高額なキャッシュバックキャンペーンをやっていることが多いのでぜひ確認してみてください。
