アメリカ本土で使う「持ち歩く回線」は、この数年で選び方が変わりました
アメリカ旅行や出張で困るのが、現地でのインターネット接続です。日本からWi-Fiルーターを借りていく方法は今も定番ですが、サービスの顔ぶれと料金は数年前とすっかり入れ替わっています。長く「安い」と紹介されてきた個人向けレンタルが終了していたり、同じ会社でも申込ルートによって料金が3倍以上違ったりするのが現状です。
このページでは、アメリカ本土(ハワイ・グアムを除く)で使うことを前提に、2026年8月18日時点で各社の公式サイトに表示されている料金を確認したうえで比較します。あわせて、レンタル以外の選択肢(携帯会社の海外定額・eSIM)も並べて、あなたの旅程ならどれが向いているかを判断できるようにまとめました。
数年前の「7日間◯◯円が最安」という情報は、もう当てになりません
海外Wi-Fiレンタルの記事は数が多いのですが、サービスそのものが終わっていたり、対象エリアが違っていたりするケースが目立ちます。まず、ここを外すと選び方の前提が崩れます。
Wi-Ho!(ワイホー)の個人向けレンタルは終了し、WiFiBOXに引き継がれています
個人向けの「Wi-Ho! ネットストア」は、運営するテレコムスクエアの告知により2022年9月30日をもってサービスを終了しています。宅配レンタルやモバイルバッテリーなどの有形オプションも同時に終了しました。現在、同社が個人向けに提供しているのは無人貸出機の「WiFiBOX」です(法人向けのWi-Ho!Bizなどは継続と告知に明記されています)。
つまり「Wi-Ho!が7日間◯◯円で最安」といった数年前の結論は、比較の対象そのものが存在しなくなっているということです。
「アメリカ」とひとくくりにできない、エリアの落とし穴
もうひとつ多いのが、ハワイ専用のサービスをアメリカ本土の選択肢として並べてしまう誤りです。たとえばアロハデータは公式サイトが「ハワイ専用WiFiレンタル」と明記しており、アメリカ本土向けの案内は見当たりません(本土向けは同じ運営の「U.S.データ」が担当しています)。WiFiBOXも、アメリカ本土プランはハワイ・グアムでは使えないと商品ページに書かれています。
また、jetfi は個人向けサイトが法人向けページへ転送される状態で、個人がアメリカ用のルーターを申し込む導線が見当たりません(後継としてeSIMやチャージ型WiFiが案内されています)。GACについても、アメリカ・ハワイ向けのレンタルを現在も提供していることを示す公式の記載を確認できませんでした。本記事ではこれらを「現行の選択肢」としては扱っていません。
アメリカ本土向け 主要レンタルサービスの料金比較
2026年8月18日に各社の公式サイトで確認した、アメリカ本土向けプランの1日あたり料金です。金額は改定されることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。
| サービス | 無制限プラン(1日) | 容量制限プラン(1日) | 受取・返却 | 押さえておきたい点 |
|---|---|---|---|---|
| WiFiBOX (テレコムスクエア) | 990円 5G無制限 1,790円 | 500MB 390円 1GB 690円 | 無人貸出機(空港・駅・街中など約650カ所以上)。借りた場所と別の機械へ返却可 | 申込期限がなく出発当日でも借りられる。ハワイ・グアムは別商品 |
| FAST-Fi (HIS Mobile) | 990円 | 500MB 590円 | 空港カウンター受取可。返却は郵送のみ | 端末は5G非対応。配送・受渡手数料550円(税込)が別途 |
| U.S.データ | 980円 | 300MB 415円 700MB 815円 1GB 940円 | 空港・宅配 | アメリカ本土専用ブランド。補償オプションは別料金 |
| JAL ABC | 1,250円 | —(無制限のみ) | 成田T1・成田T2・羽田T2・羽田T3・関西T1の5カ所 | 空港受取手数料0円。宅配は電話予約制(763円) |
| イモトのWiFi | 2,360円 | 500MB 1,560円 1GB 1,860円 | 新千歳・成田T1/T2・羽田・中部・関西・福岡+ロッカー・宅配 | 受渡手数料550円(税込)が別途。北米・ハワイ周遊プランもあり |
| グローバルWiFi (ビジョン) | 4G 2,370円 5G 3,170円 ※通常価格 | 300MB 1,170円 600MB 1,470円 1.1GB 1,670円 | 国内20空港39拠点。宅配550円(税込)/セブン-イレブン受取550円(税込・返却は不可) | 受取拠点が最多。表示は割引前の通常価格 |
| フォートラベル GLOBAL WiFi | 4G 688円 5G 1,288円 ※割引価格 | 300MB 288円 600MB 298円 1.1GB 354円 | グローバルWiFiと同じ端末・同じ拠点 | WEB申込期限を過ぎると定価になる旨が公式に明記 |
金額はいずれも各社公式サイトの表示(2026年8月18日確認)です。無制限プランの通常表示価格だけを並べると、次のような差になります。

比較表を見るときに、必ず確認したい3点
①「1日◯円」の外側にある費用。受渡手数料・宅配料・補償オプションは、プラン料金とは別に加算されます。1日あたり数百円の差なら、手数料や補償の有無で逆転することがあります。
②通常価格か、割引価格か。同じビジョンが運営していても、グローバルWiFi本体の4G無制限は通常価格2,370円、フォートラベル経由は688円と大きく違います。後者はWEB申込の期限内であることが条件と公式に注記されているため、期限を過ぎたら定価になる前提で見てください。
③受け取りと返却の場所。JAL ABCは受取カウンターが5カ所、FAST-Fiは空港で返せず郵送のみ、といった違いがあります。旅程に合わない受取方法を選ぶと、料金差以上に手間がかかります。
>>アメリカで使えるグローバルWiFiはこちら<< >>アメリカで使えるイモトのWiFiはこちら<< >>ハワイ旅行ならハワイ専用のアロハデータはこちら<<サービス別の特徴|どんな旅程の人に向いているか
WiFiBOX|出発が急に決まった人・返却場所を選びたい人に
空港や駅、商業施設などに置かれた無人の貸出機で借りて返すタイプです。設置は約650カ所以上とされ、借りた場所と違う機械へ返却できるのが実用面で大きな違いです。申込期限がなく出発当日でも借りられるため、直前に予定が決まった出張にも向きます。5G端末だけは主要空港のカウンター受取に限られます。
FAST-Fi|料金を抑えたい人。ただし返却方法に注意
アメリカ本土は無制限990円/日、500MBプランなら590円/日と手ごろです。一方で空港では返却できず郵送のみ(帰国日を含む3日以内の消印)という条件があり、端末も5G非対応です。帰国後に郵便局やポストへ行く手間を許容できるかで判断が分かれます。
U.S.データ|アメリカ本土だけに絞りたい人に
アメリカ本土専用のブランドで、300MB 415円/日から無制限980円/日まで容量の刻みが細かいのが特徴です。運営会社は変わっており、旧・株式会社グローバルモバイルは2020年6月25日付で株式会社インバウンドプラットフォームに吸収合併されています。現在は同社のWiFi事業部が運営しています。
グローバルWiFi/フォートラベル GLOBAL WiFi|受取拠点の多さで選ぶなら
国内20空港39拠点に加え、宅配やセブン-イレブンでの受取にも対応しており、受け取り場所の選択肢はもっとも多い部類です。地方空港から出発する場合はここが効いてきます。なお、公式FAQによるとロサンゼルス空港での現地受取は営業を休止中とされているため、現地受取を前提にした計画は立てないほうが安全です。
イモトのWiFi|サポート面を重視する人に
アメリカ本土は500MB 1,560円/日、1GB 1,860円/日、無制限2,360円/日です。料金は高めですが、受取拠点やロッカー受取、あんしんパックなどの体制が整っています。定額プラン料金は不課税で、オプションや受渡手数料550円は税込と公式に書き分けられています。
JAL ABC|成田・羽田・関西を使う人に
北・中央・南アメリカ向けは無制限1,250円/日で、空港受取手数料が0円です。ただし受取・返却カウンターは成田T1/T2、羽田T2/T3、関西T1の5カ所に限られます。関西国際空港では受取・返却場所の変更が案内されているため、利用前に最新の場所を確認してください。
ソフトバンクを使っているなら、そもそも借りずに済むかもしれません
アメリカに限っては、レンタルより先に確認すべき選択肢があります。ソフトバンクの「アメリカ放題」です。ソフトバンクのスマートフォン契約者であれば申し込み不要・月額無料で、アメリカでのデータ通信・SMS・通話が使い放題になります(「世界対応ケータイ」への加入とデータローミングをオンにすることが条件)。
対象エリアはアメリカ本土・アラスカ・ハワイ・プエルトリコ・バージン諸島(アメリカ領)で、グアム・サイパンは対象外です。また、アメリカから第三国への発信など、対象外となる通信もあります。詳しい条件は公式ページでご確認ください。
ドコモ・auの場合はどうなるか
ドコモは「世界そのままギガ」が1時間200円・24時間980円から利用できます。加えて「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ahamo」は申し込み自体が不要で、データローミングをオンにするだけで200以上の国・地域で最大30GB・15日まで追加料金なしに使えると公式に案内されています。
auは「世界データ定額」が2024年3月15日で受付を終了し、現在は「au海外放題」に切り替わっています。24時間データ使い放題で通常1,200円/24時間、渡航前の予約割で1,000円/24時間、特定地域なら800円/24時間で、アメリカ本土・アラスカ・ハワイ・プエルトリコはこの特定地域に含まれます。
つまり1人旅で数日間、スマホ1台しか使わないなら、キャリアの定額で足りることが少なくありません。逆に家族や同行者と回線を分け合いたい、パソコンやタブレットもつなぎたい場合は、1台で複数端末をつなげるルーターのレンタルが有利になります。
第3の選択肢としてのeSIM
近年は、端末を借りずにスマートフォンへ通信プランを直接ダウンロードするeSIMを、レンタル各社自身が提供するようになりました。受け取りも返却も不要で、紛失や返却忘れの心配がないのが利点です。
- ワールドeSIM(ビジョン)/アメリカは1,270円〜と表示
- イモトのeSIM(エクスコムグローバル)/アメリカ本土向けページあり。データ専用で、ハワイ・グアムは対象外
- eSIM square(テレコムスクエア)/アメリカは無制限3日間1,690円、10GB30日間3,980円と案内
- JAL ABC/提携先のAiraloで販売。ニューヨーク向け700円/日〜と表示
ただしeSIMは対応端末とSIMロック解除が前提で、データ通信専用のプランでは日本の電話番号での通話ができません。また複数人で分け合うこともできません。料金・条件は各社の公式ページでご確認ください。
料金表示で「不課税」と「税込」が混ざっているのはなぜか
各社の料金表を見ると、プラン料金には税の表記がないのに、受渡手数料や補償オプションだけ「(税込)」と書かれていることがあります。これは表記ミスではありません。
国税庁の解説によれば、役務(サービス)の提供はその提供が行われた場所で国内取引かどうかを判定し、国外取引は消費税の課税対象外(不課税)となります。海外で使う通信そのものの料金は不課税、日本国内で完結する受け渡しや補償は課税――この線引きが料金表に表れているわけです。実際、グローバルWiFiは「海外で使用するWiFi通信料金は課税対象外」、イモトのWiFiは「定額プラン料金は不課税/オプション料金は税込」と公式に明記しています。
この扱いは特定の1社だけの特徴ではなく、業界共通です。携帯3社も「各国際サービスの通話・通信料には消費税相当額は加算されません」と案内しています。「不課税だから他社より安い」という説明を見かけたら、それは正確ではありません。
アメリカで使うときにつまずきやすいところ
3Gを前提にした情報は、もう通用しません
アメリカでは主要キャリアの3Gネットワークが順次終了しており、T-Mobile USAは2022年7月1日に3Gを閉鎖しています。古い記事にある「3Gでもつながる」といった説明や、3G専用の端末を前提にした選び方は現在では成り立ちません。レンタル端末を選ぶときは4G/5Gのどちらに対応しているかを確認してください。
ルーターは「持たない・見せない」が基本
ルーターは小さく、落としても気づきにくい機器です。手に持ち歩いたり、外から見えるポケットに入れたりせず、バッグの中に入れて使うのが基本です。通信は数十センチ離れていても問題なく届きます。紛失・盗難時の負担は補償オプションの有無で大きく変わるため、加入するかどうかは出発前に決めておきましょう。
電波が届かない場所は必ずあります
対応エリア内でも、大きなビルの中や裏手、地下、トンネル、移動中の車内などではつながらないことがあります。これは日本のモバイル回線と同じで、故障ではありません。地図やチケットは事前にダウンロードしておくと、電波が届かない場面で慌てずに済みます。
ハワイ・グアムに立ち寄るなら、契約前に確認を
前述のとおり、アメリカ本土向けのプランはハワイやグアムでは使えないことがあります。複数の地域をまわる旅程なら、周遊プラン(イモトのWiFiの北米・ハワイ周遊など)や、対象エリアの広いサービスを選んでください。
利用者の口コミ

サンフランシスコに滞在した際に、海外のポケットWiFiを利用しました。成田のカウンターで受け取りましたが、少し迷ってしまったものの、到着したらスムーズに受け取ることができたのでよかったです。
電波状態は概ね良好で、滞在中の利用で不便を感じることはありませんでした。無制限プランではなかったので、最初は通信料が気になって思うように利用できなかったけれど、その後は有効活用できてとても効率的な旅を楽しめました。次回の海外旅行時も絶対に利用すると思います。

特定の建物の中など、場所によって電波が入りにくいところはありましたが、滞在したエリアという意味ではほとんどつながったので、とても便利でした。バッテリーのもちもよいので、日中に充電することはなく、寝る前に充電して朝満タンにしておけば十分だったのもよかったです。
あまり機械は得意ではないのですが、説明書を見ながらすぐに接続できましたし、大変便利でした。アメリカ旅行でインターネットが使えると、出かけるときに口コミを見たりとても役に立ちますよ。

アメリカ旅行でお店を探すときやマップで道順を調べるときなどに利用しました。通信速度もストレスを感じるほどではなく、快適に利用できたと思います。電波状況は概ね良好で、空港の中で少し電波状況が悪いかなと思ったくらいです。でも空港はフリーのWi-Fiがあるので、不便はありません。受け渡しは成田空港を選択しましたが、ちょっと場所が見つかりにくかったかな。
※いずれも当サイトに寄せられた声で、投稿当時の内容です。料金・受取場所などの現在の条件は各社公式サイトでご確認ください。
アメリカ旅行のWiFiについて、よくいただく質問
Q. ロサンゼルスとハワイを続けて訪れます。1台でまかなえますか?
プラン次第です。アメリカ本土向けのプランはハワイやグアムでは使えないことがあります(WiFiBOXは商品ページに明記、アロハデータはハワイ専用)。両方を訪れるなら、北米・ハワイの周遊プランを用意しているサービスを選ぶか、対象エリアを申込前に必ず確認してください。
Q. ソフトバンクの「アメリカ放題」があるなら、レンタルは不要ですか?
スマホ1台だけで使うなら、多くの場合それで足ります。一方でパソコンやタブレットもつなぐ、同行者と回線を分け合うといった使い方をしたい場合は、1台で複数端末をつなげるルーターのほうが便利です。なお、グアム・サイパンはアメリカ放題の対象外です。
Q. 「無制限プラン」なら、どれだけ使っても速度は落ちませんか?
「無制限」の定義や、一定量を超えた場合の速度に関する取り決めはサービスごとに利用規約で定められています。動画を長時間視聴する予定があるなら、申し込み前に各社の規約・注意事項を確認してください。
Q. 出発が早朝便で、空港カウンターの営業時間に間に合いません。
選択肢は3つあります。①無人貸出機(WiFiBOXなど)を使う ②宅配で自宅に届けてもらう ③空港ロッカー受取に対応したサービスを選ぶ。宅配は別途送料がかかり、手配にも日数が必要なので、出発が近い場合は無人貸出機のほうが確実です。
Q. 料金が「不課税」と書かれていますが、消費税ぶん安くなるということですか?
表示されている金額に消費税が上乗せされない、という意味です。ただしこれは海外で使う通信料金に共通する扱いで、特定の会社だけが安いわけではありません。受渡手数料や補償オプションなど日本国内で完結する費用には消費税がかかります。
まとめ|「1日◯円」より、旅程に合うかどうかで選ぶ
アメリカ本土向けの無制限プランは、2026年8月18日時点の通常表示価格で1日あたり980円〜2,370円と幅があります。ただし料金差だけで決めると、受取場所が合わない・返却が郵送のみといった点で結局手間が増えることがあります。
判断の順番としては、①ソフトバンク契約者ならアメリカ放題で足りないか確認 → ②スマホ1台だけならキャリアの海外定額やeSIM → ③複数端末・複数人で使うならルーターのレンタル、と絞っていくのが分かりやすいでしょう。そのうえで、受取と返却の方法が自分の旅程に合うサービスを選んでください。
料金・プラン・受取拠点はいずれも改定されることがあります。申し込み前には各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
>>アメリカで使えるグローバルWiFiはこちら<< >>アメリカで使えるイモトのWiFiはこちら<<オンラインゲームやスマホのゲームで遊んだり高画質の動画を快適に見るには安定した通信回線が必要です。日本の通信インフラは非常に優秀で、近年は安定して通信できるようになってきました。通信速度や安定性に不満を感じる機会が少ないため、通信回線を1度契約して何年も利用し続けている人が大半ですが、実はプロバイダーや通信回線は定期的に切り替えて、切り替え時のキャッシュバックを受け取ることで通信料を実質的に節約することができます。切り替え先としておすすめしたいのがGMOグループが提供しているGMOとくとくBBです。

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