W05の評判をふり返る前に|いまの位置づけを3行で

W05(Speed Wi-Fi NEXT W05)は2018年に登場し、当時のWiMAXルーターの中では速度・バッテリー・デザインのバランスがよい「優等生」として人気を集めた端末です。ただしいまのW05は、新規販売も対応プランの新規受付も終わった旧機種です。さらに2026年に入ってからは、W05が使うWiMAX 2+の電波そのものに変化が起きています。この記事は、当時の評判を記録として残しつつ、いまW05を持っている方が判断に使える情報を中心にまとめ直しました。


いまW05を使っている人に、いちばん効いてくる変化

販売終了そのものより、実際の使い心地に効いてくるのは電波側の変更です。ここは意外と知られていないので、最初に押さえておきましょう。

WiMAX 2+の受信最大速度が110〜220Mbpsへ変更されています

UQコミュニケーションズはネットワークの5G化にあわせて、WiMAX 2+の周波数の速度変更を地域ごとに順次進めています。公式サイトの案内(2026年6月30日時点)によると、速度変更済みのエリアではWiMAX 2+の最大受信速度が400Mbpsから110〜220Mbpsへ変更されています。 大事なのは、これは「使えなくなる」という話ではないことです。公式も「速度変更済みのエリアにおいても、引き続きWiMAX2+の通信をご利用いただけます」と明記しています。つまり、つながらなくなるのではなく、出せる速度の上限が下がるという理解が正しいです。 なお、この変更は「ハイスピードモード」「ハイスピードプラスエリアモード」のどちらの場合も対象です。モードを切り替えれば回避できる、というものではありません。
WiMAX 2+の受信最大速度が変更前400Mbpsから変更後110〜220Mbpsになったことを示す棒グラフ
速度変更済みエリアでは上限が下がりますが、WiMAX 2+の通信自体は引き続き利用できます。

自分の地域が変更済みかは、郵便番号で調べられます

「最近やけに遅い気がする」と感じたら、まず住んでいる地域が速度変更済みかを確認してみてください。UQ WiMAX公式の「WiMAX 2+速度変更済みエリア」ページで、郵便番号を入力するだけで調べられます(契約の有無に関係なく誰でも確認できます)。 ここで「変更済み」と出たなら、端末の不調ではなくネットワーク側の仕様変更が理由かもしれません。ルーターを再起動しても改善しない遅さの正体が、これで説明できることがあります。

契約プランも新規受付は終わっています

W05が対応するWiMAX 2+向けの「ギガ放題」「UQ Flatツープラス」といった料金プランは、UQ WiMAX公式サイトでも「新規受付を終了した料金プラン」に分類されています。契約中の方はそのまま使えますが、これから新しく申し込めるプランではありません。

【記録】発売当時のW05は、どんな端末だったのか

ここからは、W05が現役だったころの評価を記録として残しておきます。中古で手にした方や、いまも使っている方が「この機能は何だっけ」と確認するときの手がかりにもなるはずです。

スペックと、同世代のW04との違い

発売日通信速度 上り/下りサイズ 縦・横重さ発売メーカー契約期間(当時)
W052018年1月上り最大30Mbps (LTE利用時112.5Mbps) 下り最大558Mbps (LTE利用時758Mbps)横130mm 縦55mm 厚さ12.6mm131gHUAWEI2年/3年
W042017年2月上り最大30Mbps (LTE利用時37.5Mbps) 下り最大558Mbps (LTE利用時758Mbps)横130mm× 縦53mm 厚さ14.2mm140gHUAWEI3年
前機種W04からの一番の進化は、LTE利用時の上り速度が37.5Mbps→112.5Mbpsへ大きく伸びた点でした。サイズは少し大きくなったものの9g軽くなり、厚みも約1.6mm薄くなっています。 なお表の速度はいずれも理論上の最大値で、実際に出る速度ではありません。前章のとおり、現在のWiMAX 2+はエリアによって上限そのものが下がっている点にも注意してください。

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評価が高かった3つの機能

自動電源オフ機能は、一定時間操作しないと自動で電源が切れる仕組みです。設定は「設定」→「システム設定」→「オフタイマー」から「自動電源オフ」を有効にし、30分・60分・90分から選ぶだけ。初期状態ではオフなので、当時は「まず最初に入れる設定」として紹介されていました。W05のバッテリーはフル充電でも6.5〜9時間ほどなので、こまめに切れるかどうかが体感を左右したのです。 Wi-Fi設定お引越し機能は、前のルーターからSSIDと暗号化キーをまとめて引き継げる機能です。スマホやパソコン側の再設定が要らないので、買い替え時の面倒がかなり減りました。W05の画面で「Wi-Fi設定お引越し機能」を押し、古い端末のWPSボタンを押すだけという手軽さです。 タッチ操作での回線切替も好評でした。スマホと同じ感覚で画面をスワイプして操作でき、物理ボタンを覚える必要がありません。専用クレードルに置くとハイパフォーマンスモードへ自動で切り替わる連携も、当時としては気の利いた作りでした。

不満として挙がっていた3つの点

ひとつめはサイズ感。横に長いデザインは洗練されていましたが、W01と比べると長さが10mmほど伸び、厚みも増しました。W04までの縦型に慣れていた人には持ち替えの違和感もあったようです。 ふたつめは管理アプリ「HUAWEI HiLink」の使い勝手。通信量やバッテリー残量をスマホから見られる便利なアプリのはずが、当時は「突然ログアウトする」「当日のデータ量がわからない」「電源オフはできるのにオンができない」といった声が目立ちました。 みっつめはバッテリー持ちが前機種と同等どまりだったこと。ノーマルで約9時間、ハイパフォーマンス使用では約6.5時間です。高速なモードにするほど電池は早く減るため、外で長時間使う人には物足りない仕様でした。発売から年数がたった現在は、バッテリーの劣化でさらに短くなっていると考えるのが自然です。

当時の口コミ(いずれも投稿当時の内容です)

以下は、W05が現役だったころに寄せられていた評価です。料金・契約期間・速度はすべて投稿当時のもので、現在の内容とは異なります。

「速度が安定している」という評価

人型

WiMAX端末の中でも、W05は速度の安定性に定評があります。W01のような古い機種には、途中で速度が変わったり急に不安定になったりと、使い勝手の問題がありました。 その点W05はWiMAXならではの安定性と速度を併せ持っており、CA・4×4MIMOなどの通信技術に対応するなど、使いやすさに配慮されています。

「古い機種を使っている人は、端末を替えるだけで使用感が変わる」というのは当時よく言われたことでした。この構図は現在も同じで、W05から現行のWiMAX +5G対応ルーターへ移ると、体感は大きく変わります

「デザインが気に入っている」という評価

人型

W05端末の特徴の一つが、ブラック×ライムの斬新な色の組み合わせです。一見スポーティなように見えるので男性向きかと思いきや、ライムグリーンが黒いボディにマッチして、洗練された印象も受けます。

ブラック×ライムのほかにホワイト×シルバーもありました。バッテリー容量を保ったまま重さと厚みを抑えた設計は、当時のニーズをよく読んだものだったといえます。

「ルーターにしては大きい」という不満

人型

W05端末は横に長いデザインですが、軽量化されており前機種よりも若干薄さがあります。手に持つと意外に軽く、持ち運びにそれほど不安感はありません。 しかしそれでも、ルーターにしては大きいというのが正直なところ。もっとコンパクトなら、バッグや洋服のポケットにも入れやすいのですが、ある程度の大きさがあるためかさばってしまうのが実際のところ。

「もう少し小さければ完璧だった」という声は、口コミの中でも特に多く見られました。

SNSに残っている当時の投稿

いま選べるWiMAXルーターは何か(2026年8月時点)

ここは情報が古いまま出回りやすいところなので、公式の「製品・端末」ページで確認した内容をそのまま整理します。

現行のWiMAX +5G対応ルーターは2機種

2026年8月25日にUQ WiMAX公式サイトで確認したところ、現行として掲載されているのは持ち運べる「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」と、据え置き型の「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」の2機種でした。DOCK 5G 01は約198g・幅140mm×高さ72mm×厚さ15.4mmで、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)に対応しています。

「Speed Wi-Fi 5G X12」はすでに終売製品です

ここは当サイトの以前の記載も含め、多くの解説記事が古いままになっている点なので、はっきり書いておきます。かつて現行機として案内されていた「Speed Wi-Fi 5G X12」は、公式サイトで「終売製品」として掲載されています(同じ扱いでSpeed Wi-Fi HOME 5G L12・Speed Wi-Fi 5G X11・Speed Wi-Fi HOME 5G L11・Galaxy 5G Mobile Wi-Fiも終売製品欄にあります)。 つまり「X12が最新機種」と書いてある記事は、もう現状に合っていません。乗り換え先を検討するときは、必ず公式の製品ページで現在の掲載機種を確認してください。

プラスエリアモードの料金は、W05時代と考え方が違います

W05でLTEを併用する「ハイスピードプラスエリアモード」には、当時、利用した月に約1,000円(税抜1,004円)の追加料金がかかりました(3年契約プランなどでは無料)。 現行のWiMAX +5Gにも、au 4G LTE/5Gの一部周波数を使う「プラスエリアモード」という同じ位置づけの仕組みがあります。こちらは利用した月に1,100円(税込)で、auスマートバリューやUQ mobile自宅セット割の適用中は無料になります。スマホとセットで使っている方は、実質的な負担が変わってくるところです。最新の条件はUQ WiMAX公式サイトでご確認ください。

買い替えるか、使い続けるか|判断の物差し

「まだつながっているから」で先延ばしにしがちですが、判断材料を分けて考えると答えが出しやすくなります。
見るところ買い替えを考えたいサインもう少し使えるサイン
電波・速度お住まいの地域がWiMAX 2+の速度変更済みで、動画や通話が止まりやすい速度変更エリアではなく、体感の不満が特にない
バッテリー満充電から数時間しか持たない/使用中に落ちる/本体や電池が膨らんでいる1日の外出をひととおり乗り切れている
使い方の変化在宅勤務やオンライン授業で、以前より通信の安定が重要になったメールやSNSが中心で、重い通信はほとんどしない
費用旧プランの月額と、現行プランの割引後の月額を比べていない比べたうえで、いまの契約のほうが安いと確認できている
とくに注意してほしいのがバッテリーです。膨らんだリチウムイオン電池を使い続けるのは発火の危険があります。国民生活センターも、モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池を内蔵した製品について、変形・発熱・異臭があるものは使用をやめるよう注意喚起しています。「まだ通信できるから」で押し切らないでください。 電波が届くか不安な場合は、UQ WiMAXが提供している「Try WiMAX」という無料お試しの仕組みもあります(2026年8月時点で提供中)。契約前に実機を借りて、自宅や職場で実際につながるかを確かめられます。

W05まわりで、よくいただく質問

Q. W05のまま使い続けたら、ある日いきなり圏外になりますか?

現時点では、その心配はありません。UQ WiMAX公式は速度変更済みのエリアでも「引き続きWiMAX2+の通信をご利用いただけます」と案内しています。変わるのは最大速度の上限であって、通信そのものではありません。ただし、今後の案内は変わる可能性があるため、公式のお知らせは時々確認しておくと安心です。

Q. 中古でW05をもう1台買い足すのはどうでしょうか?

おすすめしません。理由は3つあります。ひとつは、対応するWiMAX 2+の最大速度がエリアによって下がっていること。ふたつめは、2018年発売なのでどの個体もバッテリーが相当に劣化していること。みっつめは、対応プランが新規受付を終えているため、SIMを新しく用意する道が限られることです。予備機がほしいなら、現行世代で選ぶほうが結果的に安く済みます。

Q. 速度変更済みエリアかどうかは、契約者でなくても調べられますか?

調べられます。UQ WiMAX公式の「WiMAX 2+速度変更済みエリア」ページに郵便番号を入れるだけで、ログインも契約も不要です。なお公式の注意書きによると、事業所に割り当てられた個別の郵便番号では検索できません。うまく出ないときは、町名まで含む7桁の郵便番号で試してみてください。

Q. 現行の「プラスエリアモード」は、W05のハイスピードプラスエリアモードと同じですか?

役割は似ていますが、別のものと考えてください。どちらも「WiMAXの電波が届きにくい場所でauの電波を使う」ための仕組みですが、対象となる周波数も料金の条件も異なります。現行はau 4G LTE/5Gの一部周波数を使い、利用した月に1,100円(税込)、auスマートバリューやUQ mobile自宅セット割の適用中は無料です。

Q. 記事に載っている口コミは、いまでも当てはまりますか?

当てはまらない部分があります。この記事の口コミは2018〜2019年ごろの投稿で、当時の料金プラン・契約期間・速度を前提にしたものです。とくに速度の評価は、前述のWiMAX 2+の速度変更前の話である点にご注意ください。デザインや操作感といった端末そのものの印象は、いまも参考になります。

まとめ

W05は、W04やWX04からスペックを引き上げた「当時の優等生」でした。その評価自体は、いま読み返しても納得のいくものです。 ただし現在は、端末が販売終了・対応プランが新規受付終了・WiMAX 2+の最大受信速度が110〜220Mbpsへ順次変更という3つの変化が重なっています。使い続けること自体は可能ですが、「以前より遅い気がする」と感じているなら、それはあなたの端末だけの問題ではないかもしれません。 乗り換えを検討するなら、まず公式サイトで現行の掲載機種を確認するところから。X12のような終売製品を「最新」として紹介している情報が今も多く残っているので、そこだけは自分の目で確かめてください。

ネット回線の先生ネット回線の先生

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