ポケットWiFiのアドバンスモードについて解説!

どこでもインターネットが利用できるポケットWiFi(ポケット型Wi-Fi)は、スマホとパソコンを並行して使えることから利用者が増えています。利用を始めるときに、インターネットに不慣れな人が悩みがちなのが料金プランや回線の種類。速度やデータ容量などいろいろな項目があり、どれを選べばよいのかわからないという人も多いようです。

代表的なものとして「アドバンスモード」が挙げられます。アドバンスモードとはどんな通信をするものなのか、選ぶとどんなメリットがあるのか、公式サイトを見ただけではわからないという人もいるでしょう。

そこで、ワイモバイルのポケットWiFiの「アドバンスモード」に焦点を当て、その内容やどういった人に向いているかを掘り下げていきます。記載の料金・端末は2026年8月時点でワイモバイル公式サイトにて確認した内容です。最新の内容は必ず公式サイトでご確認ください。


アドバンスモードとは

アドバンスモード」は、ポケットWiFiを提供している「ワイモバイル(Y!mobile)」の対応ルーターで使える通信モードのことです。利用するにはオプションサービス「アドバンスオプション」への加入が必要で、加入は「My Y!mobile」から手続きできます。

すべてのルーターで使えるわけではなく、対応している端末でのみ利用可能です。アドバンスモードでは「AXGP」と「TDD-LTE」という通信方式を使って、4G高速データ通信を上限なしで利用できます。

一方の標準モードでは、月間データ容量が7GBを超えると通信速度が最大128kbpsに制限されてしまいます(3Gサービスは終了済みです)。スマホでも、使いすぎて速度制限がかかった経験のある人は多いのではないでしょうか。

通信速度が128kbpsになると、動画をスムーズに見るのは難しく、ホームページの閲覧にもかなりストレスを感じます。低速化を解除するには0.5GBごとに550円(税込)の追加料金がかかるため、たくさん使う月ほど出費がかさむ仕組みです。

アドバンスモードなら、データ容量が7GBを超えても高速通信を続けられるので、通信制限を気にせずインターネットを利用できます。普段からポケットWiFiでたくさん通信する人には、快適に使えるモードといえます。

比較の観点標準モードアドバンスモード
月間データ容量7GBまで(超過で最大128kbps)4G高速データ通信の上限なし
追加のオプション料金不要アドバンスオプション 752.4円(税込・初月無料)
使える通信方式FDD-LTEを含む広いエリアAXGP・TDD-LTEの提供エリアのみ
短期間の速度制御3日間で約10GB以上の利用時にあり
国際ローミング利用可能な端末あり利用できない

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アドバンスモードが使う2つの通信方式

AXGP

アドバンスモードで利用できる通信方式のひとつ「AXGP」は、すでに展開されていた通信方式を改良して開発された通信規格です。

通信用の「小型基地局」を数100メートルごとに設置し、基地局にアクセスが集中しないよう利用者を分散させる「マイクロセル方式」と、後述する「TDD-LTE」を採用した「XGP」を改良して高速化させたものです。

AXGPはPHSを提供していたWILLCOMが開発した通信方式で、2010年の経営破綻後にソフトバンクグループの「Wireless City Planning(WCP)」がXGPを継承し、AXGPの通信方式を提供しています。

AXGPは高い周波数帯を利用するため、容量の大きい通信が可能です。ただし、ビルなどの障害物を回り込む力が弱く、電波の到達距離が短いという特徴があります。屋内で電波が弱くなりやすい点には注意が必要です。

TDD-LTE

TDD-LTE」は、AXGPで採用されている通信規格です。

上りと下りに使う周波数の割合を調整できるため、上りのアクセスが集中しているときは上りを、下りに集中しているときは下りを増やすことで、帯域がいっぱいになって通信障害が起きるのを防げます。

ちなみに通信の上りとは「アップロード」のことで、メールの送信やファイルのアップロードに関係します。下りは「ダウンロード」で、ホームページの閲覧やソフトのダウンロードに使われる通信です。

夜などアクセスが集中する時間帯は速度が遅く感じられがちですが、TDD-LTEは上り下りの周波数枠を調整することで、こうした不具合を抑えられるというわけですね。

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アドバンスモードのメリットとは

データ量制限がない

アドバンスモードのメリットは、やはり4G高速データ通信に容量の上限がないという点が最も大きいです。7GBを超えても通信制限がかからないので、快適にインターネットを利用できます。

動画配信サービスで映画などをよく見る人は、あっという間に7GBを超えてしまい、通信制限がかかると動画をスムーズに見られなくなります。オンラインゲームも同様です。

アドバンスモードならこうした制限の心配が少ないので、高速通信を楽しめます。

ただし、利用にはAXGPやTDD-LTEの提供エリア内である必要があります。また、7GBの上限はなくても、混雑回避のため、3日間で約10GB以上利用すると速度制御がかかる場合があります(アドバンスモードと標準モードの合計通信量で判定)。まったく無条件で使い放題になるわけではない点は覚えておきましょう。

初めての申し込みなら初月無料

アドバンスオプションを初めて申し込む方は、初月の利用料が無料になります。通常は月額752.4円(税込)かかるので、その分おトクに試せます。

「自分の生活圏がアドバンスモードのエリアに入っているか不安」という人こそ、この初月無料を使って実際の入り具合を確かめてみるとよいでしょう。

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アドバンスモードの注意点

速度制御はある

アドバンスモードは容量無制限をうたっていますが、先述のとおり、混雑回避のために3日間で約10GB以上利用すると一時的に速度制御がかかる場合があります

とはいえ、よほど大量に通信しない限り3日で10GBを超えることはあまりありません。ホームページの閲覧やSNSのやり取り程度であれば通常は問題なく、一般的な使い方なら快適に高速通信ができると考えてよいでしょう。

サービスエリアが狭い

アドバンスモードはAXGP・TDD-LTEを使えるエリアでのみ利用できます。逆にいえば、対象エリア外ではアドバンスモードを使えません。公式サイトにも、FDD-LTEのみの提供エリアでは標準モードへの切り替えが必要と明記されています。

都市部では対応していても、地方や山間部では未対応のことが多く、「アドバンスモードに切り替えると圏外になる」という声もあります。AXGPの対応エリアや最大速度は見直されることがあるため、契約前に必ず公式のエリアマップで、自分の利用場所が対応しているかを確認しましょう。

海外では使えない

見落とされがちですが、公式の注意事項に「アドバンスモードでは国際ローミングを利用できません」と明記されています。端末自体は国際ローミングに対応していても、海外では標準モードに切り替えて使うことになります。

出張や旅行で海外に持ち出す予定がある人は、この点を知らないまま現地で戸惑わないよう、覚えておいてください。

料金は別途かかる

より快適な通信が使える分、月額752.4円(税込)のアドバンスオプション料金が別途かかります。基本使用料「Pocket WiFi®プラン2(ベーシック)」4,065.6円(税込)と合わせると、月額約4,818円(税込)が目安です(端末代金・ユニバーサルサービス料などは別途)。

なお、Pocket WiFi®プラン2(ベーシック)は年間契約の定めがないプランですが、新規契約で加入した人が回線提供開始月から12カ月以内に解約する場合は、契約解除料1,100円(税込)が発生します。短期間で試すつもりの人は頭に入れておきましょう。

大容量の通信を行う人なら、追加料金を払ってもアドバンスモードを使うメリットが大きいケースもあります。

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アドバンスモードはこんな人におすすめ

アドバンスモードが向いているのは、まず「大容量の通信を行う人」です。自宅に固定回線を引かず、スマホもパソコンも通信をポケットWiFiで賄っている人は、アドバンスモードのほうが快適に使えます。

最近は動画視聴やオンラインゲームを楽しむ人が増え、通信データの容量は大きくなりがちです。追加料金を払っても、スマホと自宅回線をそれぞれ契約するより割安になるケースもあります。

あわせて重要なのが「対応エリアでよく利用する人であること」です。通信量が多くても、対応エリア外ではアドバンスモードを使えないため、自宅に固定回線を引いたほうが快適なこともあります。対応エリアを確認したうえで、通信量が多い人はアドバンスモードを検討するとよいでしょう。

逆に、月に使うデータが7GB前後で収まっている人は、オプションを付けない標準モードのままで十分です。7GBを少し超える程度なら、低速化を解除する追加料金(0.5GBごとに550円)と、オプション料金752.4円のどちらが安いかを一度計算してみるとよいでしょう。

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アドバンスモードに対応している端末

現行の主力端末:Pocket WiFi 5G A501ZT

2026年8月時点で、ワイモバイルのポケットWiFiの主力端末は2025年9月25日に発売された「Pocket WiFi 5G A501ZT」(ZTE製)です。公式のスペック表によると、主な内容は次のとおりです。

  • バッテリー容量5,500mAh。連続通信時間は5Gで約8時間、FDD-LTE・AXGPで約10時間
  • 同時接続は最大64台。家族の端末やゲーム機をまとめてつないでも余裕があります
  • 無線LANは11ax(Wi-Fi 6)まで対応
  • 下り最大速度は5Gで2.7Gbps(USBケーブル接続時/提供エリアは限定的)、4Gで838Mbps
  • 本体は約W141×H69×D15.9mm・約240g

もちろんアドバンスオプションにも対応しています。なお公式の注記によると、2026年4月9日から上りの最大通信速度が見直されています(5G利用時は159Mbps→136Mbps、4G利用時は46Mbps→43Mbps)。速度はいずれもベストエフォート方式による技術規格上の値で、実測を保証するものではありません。

そのほかのアドバンスオプション対応機種

公式サイトのアドバンスオプションのページには、対応機種としてA501ZT・A102ZT(いずれも5G対応)のほか、803ZT・801HW・701UC・603HW・504HW・502HWが挙げられています。すでにこれらの旧機種を持っている人は、機種変更をしなくてもアドバンスオプションを追加できるということです。

ただし旧機種は4G世代で、新規購入の対象ではありません。これから契約するなら5G対応の現行機種から選ぶのが基本です。ワイモバイルのポケットWiFiのラインアップには、A501ZT・A102ZTのほか、コンセントに直挿しして使うスティック型の「Stick WiFi(A301ZT)」もあります。

また、Pocket WiFi 502HWについては、2026年1月29日をもって端末上での追加データ予約・購入機能が終了しています(低速化の解除はMy Y!mobileから申し込む形になります)。古い端末を使い続けている人は、この点も確認しておきましょう。

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アドバンスモード利用者の口コミ

アドバンスモードでつまずきやすいポイント

加入したのに速度が変わらないのはなぜ?

まず確認したいのが、端末側のモードが「アドバンスモード」に切り替わっているかです。オプションに加入しただけでは自動的に切り替わらない機種があり、端末の設定画面でモードを選ぶ必要があります。切り替えても改善しない場合は、その場所がAXGP・TDD-LTEの提供エリア外である可能性が高いでしょう。

7GBを超えていないのに遅くなることはある?

あります。アドバンスモード利用時は、月間データ量とは別に3日間で約10GB以上使うと速度制御がかかる場合があるためです。しかもこの判定は、アドバンスモードと標準モードの合計通信量で行われます。モードを切り替えてリセットされるわけではない、という点は誤解しやすいところです。

いつでも解約できる?

アドバンスオプションの申し込みも解除も、My Y!mobileから手続きできます。ただし初月無料が適用されるのは「はじめて申し込む場合」だけなので、解除して再加入しても無料にはなりません。エリアを試す目的で加入するなら、最初のひと月でしっかり確かめておきましょう。

WiMAXとどちらを選べばいい?

判断の軸は「自分の行動範囲がどちらのエリアに強いか」です。アドバンスモードはAXGP・TDD-LTEのエリアに縛られ、WiMAX +5Gにも建物内や地下に弱いという弱点があります。どちらもカタログスペックより実際に使う場所で電波が入るかどうかのほうがはるかに重要なので、両方のエリアマップを住所単位で見比べるのが確実です。

まとめ

インターネットの通信をひとつの回線にまとめる人が増えるなか、容量を気にせず使えるアドバンスモードは心強い選択肢です。ただし、利用には月額752.4円(税込)のオプション加入が必要で、対応エリアが限られること、3日間で約10GB以上の速度制御があること、海外では使えないことなど、押さえておきたい条件がいくつかあります。

契約前に公式サイトで対応エリア・最新の料金・端末を確認したうえで、ワイモバイルのポケットWiFiサービス「アドバンスモード」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。エリアに不安がある場合は、ギガ放題プランのあるWiMAXなど、ほかのポケット型WiFiも比較してみるとよいでしょう。

ネット回線の先生ネット回線の先生

オンラインゲームやスマホのゲームで遊んだり高画質の動画を快適に見るには安定した通信回線が必要です。日本の通信インフラは非常に優秀で、近年は安定して通信できるようになってきました。通信速度や安定性に不満を感じる機会が少ないため、通信回線を1度契約して何年も利用し続けている人が大半ですが、実はプロバイダーや通信回線は定期的に切り替えて、切り替え時のキャッシュバックを受け取ることで通信料を実質的に節約することができます。切り替え先としておすすめしたいのがGMOグループが提供しているGMOとくとくBBです。

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キャッシュバック金額はそれぞれのサービスで異なります。「え、ほんとにこんなにもらえるの?」と疑いたくなるぐらい高額なキャッシュバックキャンペーンをやっていることが多いのでぜひ確認してみてください。