ABEMAが重い・遅いと感じるとき、原因はたいてい通信の混雑や電波の弱さ、端末の空き容量不足、古いアプリのどれかです。アプリの更新と再起動、Wi-Fiの見直しを順に試せば、多くは自分で直せます。

ABEMAはニュースやアニメ、バラエティを無料で見られる動画サービスで、有料の「ABEMAプレミアム」とペイパービュー(PPV)もあります。止まる・ラグいときの直し方は、スマホ・パソコン・テレビで少しずつ違います。


ABEMAが重くなる原因は通信・端末・ABEMA側の3つ

再生がカクつく、読み込みが終わらないといった症状は、原因がどこにあるかで直し方が変わります。考えられるのは次の3つです。

■ ABEMAが再生できない・見づらい原因

  • インターネットの接続状況が不安定である
  • 視聴している端末や環境(スマホやPCなど)に問題がある
  • スマホアプリやABEMA側の不具合

通信が不安定だとストリーミングはすぐ止まる

ABEMAの番組は、データを受け取りながら同時に再生するストリーミング方式で届きます。全部受け取ってから再生する方式より待ち時間は短いものの、そのぶん通信状態の影響を強く受けます。

受信が追いつかないと、再生が途中で止まったり、音や映像がプツプツ途切れたりします。高画質に設定していても、回線が混んでいるとABEMA側が自動で画質を落として再生を続けることがあります。

ネット回線の先生ネット回線の先生

受け取れたところまでは再生できても、その先のデータが届いていない状態です。これがカクつきやラグの正体ですね。

古い端末や空きの少ない端末は処理が追いつかない

発売から年数がたった端末や、ストレージ・メモリに余裕がない端末は、動画の処理が追いつかずに重くなります。パソコンのブラウザで見ている場合は、ブラウザ側の拡張機能が再生を邪魔していることもあります。

ABEMA側の障害なら自分で直す方法はない

回線にも端末にも問題がないのに直らないときは、ABEMAやアプリ自体の不具合も考えられます。その場合は自分でできることはなく、公式サイトや公式SNSで障害・メンテナンスの情報が出ていないかを見て、復旧を待つしかありません。

対応OSを下回る端末ではそもそも正常に動かない

ABEMAはサポート対象のデバイスと環境を公式ヘルプで公開しています。対象外のOSや機種だと、何をしても正常に動かないことがあります。

区分サポート対象の条件
AndroidアプリAndroid 7.0以降
iPhone/iPadアプリiOS 16.0以降
ブラウザ(Windows)Windows 8.1以降/Microsoft Edge・Google Chrome最新版
ブラウザ(Mac)Mac OS X 10.10以降/Safari・Google Chrome最新版
ブラウザ(スマホ)Android=Chrome・WebView最新版/iPhone=iOS 16.0以降のSafari最新版
FireタブレットFire OS 6.0以降
Fire TVシリーズ2019年以降のモデル/Fire OS 6以上
Apple TV第4世代以降/tvOS 16.0以降
Android TVAndroid 7以上
ゲーム機Nintendo Switch

※2026年10月時点のABEMA公式ヘルプ「ABEMAを利用できるデバイス」より。ソニー BRAVIA、シャープ AQUOS、パナソニック ビエラ、東芝 REGZAなどのテレビと、Chromecast(第2世代以降)にも対応しています。

iPhone・iPadはiOS 16.0以降が条件です。しばらくOSを更新していないなら、設定画面でバージョンを確かめておくと、原因を絞り込みやすくなります。

スマホ・パソコンで試したい対処法

どれも数分で試せるものです。上から順に進めると、どこで直ったかで原因も分かります。

ABEMAアプリを最新版にアップデートする

アプリの更新には、新機能だけでなく過去に報告された不具合の修正も含まれます。動作がおかしいと感じたら、App StoreやGoogle Playに新しいバージョンが出ていないかを見てください。

キャッシュを削除する

スマホやパソコンには、一度読み込んだページをすぐ表示するためのキャッシュというデータが溜まっていきます。溜まりすぎるとメモリやブラウザを圧迫し、読み込みが遅くなります。

キャッシュを消しても、端末やブラウザに悪い影響はありません。

ネット回線の先生ネット回線の先生

ブラウザなら設定から閲覧履歴や一時保存データを、スマホなら設定の「アプリ」からABEMAのキャッシュを削除できます。

端末の空き容量を確保する

スマホやパソコンの保存容量(ROM)に余裕がないと、操作や処理が遅くなります。処理が遅れれば、動画データの受信も追いつきません。

使っていないアプリや不要な写真・動画を消し、残したいデータはオンラインストレージやSDカードへ移すと効果があります。

ABEMA以外のアプリやタブを閉じる

ほかのアプリやタブを大量に開いたまま見ていると、メモリ(RAM)とCPUに負荷がかかり、フリーズや強制終了の原因になります。

ネット回線の先生ネット回線の先生

スマホはCPUに負荷がかかると発熱し、熱暴走で動きが極端に遅くなることもあります。

スマホはマルチタスク画面から起動中のアプリを終了できます(タスクキル)。パソコンなら、開きっぱなしのタブやウィンドウを閉じれば十分です。

アプリと端末を再起動する

長時間使い続けたアプリは、少しずつ動作が重くなります。一度アプリを終了してから立ち上げ直すだけで、引っかかりが消えることがあります。

端末ごと固まったときは、電源ボタンの長押しで電源を切り、完全に落ちたのを見てから起動し直します。

ネット回線の先生ネット回線の先生

パソコンをむやみに強制終了すると、保存していないデータが消えることがあります。パソコンの強制終了は、ほかに手がないときだけにしてください。

Wi-Fiが不安定ならネットワーク設定をリセットする

Wi-Fiにつないでいて画質が安定しないときは、ネットワーク設定のリセットも公式ヘルプが案内している方法です。モバイルデータ通信で見ているなら、Wi-Fiに切り替えるだけで改善することもあります。

リセットすると保存済みのWi-Fiのパスワードも消えるので、パスワードを手元に用意してから行いましょう。

パソコンは広告ブロック系の拡張機能を外し、有線でつなぐ

パソコンのブラウザで見ている場合、広告を非表示にする拡張機能(アドオン)が再生を止めていることがあります。公式ヘルプも、こうした拡張機能を無効にすることを対処法に挙げています。

Wi-Fiで見ているなら、LANケーブルでの有線接続に切り替えると、電波の揺らぎによる途切れを減らせます。

ネット自体がつながらないならSIMカードを疑う

ABEMA以外のアプリも通信できない場合は、SIMカードの接触不良も考えられます。SIMカードは契約者を識別する情報が入った小さなカードで、落下の衝撃などでずれることがあります。

■ SIMカードの確認方法

  1. スマホの電源を完全に切る
  2. SIMカードを抜き取り、奥までしっかり差し込み直す
  3. 電源を入れて様子を見る

差し直しても直らないときは、接触部分を乾いた柔らかい布で軽く拭き、差込口のほこりをエアダスターで飛ばします。

ネット回線の先生ネット回線の先生

接触部分は素手で触らないように。硬い布や濡れた布は故障の原因になります。

それでも直らない場合は、APN設定の不備やSIMカードの故障が考えられます。契約したキャリアのショップで相談しましょう。

テレビで見るABEMAが重いときは回線側を見直す

パソコンのブラウザやテレビ、Fire TVなどのテレビデバイスでは、ABEMAの画質を手動で変更できません。通信環境に合わせて画質が自動で調整される仕組みです。

なので、テレビで見ていて重い・粗いと感じたら、画質を下げる代わりに回線やWi-Fiの状態を整える必要があります。具体的には次の順で試すと原因を絞り込めます。

  1. テレビやFire TVの電源を入れ直し、ABEMAアプリを開き直す
  2. Wi-Fiルーターを再起動する
  3. Fire TVは2019年以降のモデルか、Apple TVは第4世代以降かを確かめる
  4. ルーターとテレビの間の距離や障害物を減らす(可能なら有線LANでつなぐ)

古いFire TV StickやApple TVは、サポート対象から外れていることがあります。対象外の機種なら、テレビ自体のABEMAアプリかNintendo Switchで見られないかも試す価値があります。

ライブ中や夜に止まりやすいのは混雑が原因のことが多い

ABEMAは放送と同じように番組表に沿って配信されるので、人気番組やスポーツ中継の時間帯は視聴が集中します。同じ番組が別の時間に再放送されるなら、時間をずらすのも一つの方法です。

家の中の回線やWi-Fiも、夜の時間帯は家族の利用が重なって混みがちです。次のチェック項目で、当てはまるものがないか確かめられます。

■インターネット接続 チェック項目

【スマートフォン・タブレット】

  • 圏外になっていないか、電波は十分に届いているか
  • 機内モードなど、通信を制限するモードがオンになっていないか
  • 通信制限がかけられていないか
  • 利用している場所の周囲が障害物で囲まれていないか(高層ビルなど)
  • フリーWi-Fiなどのインターネット接続に自動で接続されていないか

【Wi-Fi機器】

  • 契約しているモバイルルーターの利用可能エリア内にいるか
  • 機器のバッテリーが切れていないか
  • 機器本体に異常はないか(赤色で点灯・点滅しているなど)
  • 機器の周囲で電波に干渉する電化製品を使用していないか
  • 機器の周囲が物で囲まれていないか

Wi-Fiの電波は電子レンジなどの家電や壁の影響を受けます。ルーターは床に直接置かず、部屋の中央寄りの開けた場所に置くと、電波が届く範囲が広がります。

動画が止まる原因を回線の側からもう少し詳しく知りたい人は、Wi-Fiで動画が止まる・遅いときの原因と対処法も参考にしてください。

スマホで見るなら画質と通信量の関係を知っておく

スマホのキャリア回線で見ている場合、月のデータ量を使い切ると速度が落ち、動画の受信が追いつかなくなります。アプリでは画質を「モバイル回線時」と「Wi-Fi回線時」で別々に設定できます。

画質の設定1GBで見られる時間の目安
通信節約モード約10時間
最低画質約5時間
低画質約4時間
中画質約3時間
高画質約1.5時間
最高画質約1時間

※ABEMA公式ヘルプ「通信量について」の目安。番組や利用環境によって変わります。

外出先では通信節約モード、自宅のWi-Fiでは高画質というように分けておくと、通信制限を避けつつ家では画質を落とさずに見られます。

ダウンロード再生はABEMAプレミアムだけの機能

電波が不安定な場所で見るなら、自宅のWi-Fiで事前に番組をダウンロードしておく方法があります。ただし、使えるのは月額1,180円(税込)のABEMAプレミアムだけです。

月額680円(税込)の広告つきABEMAプレミアムや無料の視聴では、ダウンロード機能は使えません。料金は2026年4月1日の改定後のものです。ダウンロードはiOS・Androidのアプリでのみ使え、保存できるのは最大25作品までです。

ダウンロードできるのは詳細ページにダウンロードボタンがある作品だけで、権利の都合で対象外の番組もあります。再生を始めるときに最小限の通信が発生するので、完全なオフラインでは再生できません。

回線を見直すならIPv6(IPoE)に対応しているかで選ぶ

見たい番組が混む時間にしか配信されないなら、ネット回線やプロバイダーそのものを見直す手もあります。光回線なら、IPv6(IPoE方式)に対応したプロバイダーを選ぶと、従来の接続方式で混みやすい部分を通らずに済みます。

IPv6(IPoE方式)の仕組みは、IPv6 IPoE接続方式の解説記事で紹介しています。家のWi-Fi全体が遅いと感じる場合は、Wi-Fiが遅い・つながらないときの対処法も役に立ちます。

外でもよく見る人や、スマホの通信制限に毎月悩んでいる人には、持ち運べるモバイルルーターも候補になります。

ABEMA視聴に向くネット回線

ABEMAを快適に見たい人向けに、光回線とモバイルルーターを1つずつ紹介します。料金・条件は2026年10月時点の各社公式サイトの内容です。

DTI光

DTI光は、光回線とプロバイダーが一体になった光コラボレーションのサービスです。1ギガのファミリープラン(戸建て)とマンションプランのほか、10ギガのクロスプランがあります。

混雑を避けやすいIPv6(IPoE)接続サービスは、基本料金無料で使えます。ファミリープラン・マンションプランの場合、IPoE対応のルーター(またはひかり電話ルーター)を自分で用意し、契約後にMyDTIから申し込みます。NTT東日本・西日本の「フレッツ・v6オプション」の契約も必要です。

クロスファミリープランとクロスマンションプランは、IPv6(IPoE)接続が標準なので、この申し込みは要りません。

auのスマートフォン・タブレット・ケータイを使っているなら、セット割でDTI光の月額料金が毎月最大1,320円割引になります(プランによっては550円)。クロスプランはセット割の対象外です。

>>DTI光の詳細・申し込みはこちらから<<

BroadWiMAX

BroadWiMAXは、料金プランが「ギガ放題スタートプラン」の1つに絞られていて分かりやすいモバイルルーターです。2026年10月1日の料金改定で、月額は次のようになりました。

項目金額(税込)
初月(契約月)880円
1ヶ月目以降5,415円
契約事務手数料3,300円
初期費用20,743円(キャンペーン適用で無料)
端末代金43,560円(分割1,210円×36回。スタート長期割で実質0円)
最低利用期間・契約解除手数料なし・無料

最低利用期間がなく、解約時の契約解除手数料もかかりません。ただし、端末代の分割が残っているうちに解約すると、残りを一括で払う必要があります。データ量は無制限ですが、短期間に大量の通信をすると混雑する時間帯に速度が制限されることがあります。

初期費用20,743円が無料になる「WEB割キャンペーン」には条件があります。Webフォームからの申し込み、クレジットカード払い、「安心サポートワイド」(月660円)と「My Broadサポート」(月998円)への初回加入の3つです。

2つのオプションは商品到着後に解約できると案内されています。解約を忘れると毎月の負担が増えるので、商品が届いたらすぐに解約の手続きを済ませましょう。

ほかに、他社からの乗り換えで発生する契約解除料を補填する「のりかえキャンペーン」と、学生や引っ越し予定の人向けに1〜6ヵ月目を毎月550円割り引く「学割・引越しキャンペーン」もあります(いずれも適用条件あり)。

>>BroadWiMAXの詳細・お申し込みはこちら<<

まとめ

  • 対応OS(Android 7.0以降/iOS 16.0以降)を満たしているか見る
  • アプリの更新、キャッシュ削除、タスクキル、再起動を順に試す
  • Wi-Fiが不安定ならネットワーク設定のリセット、パソコンは拡張機能をオフにして有線接続
  • テレビは画質を手動で下げられないので、ルーターの再起動や置き場所の見直しで対応する
  • 電波の弱い場所で見るなら、ABEMAプレミアムのダウンロード機能を使う

どれを試しても夜だけ重いなら、家の回線そのものが混んでいる可能性が高いので、IPv6(IPoE)対応の回線への見直しを考えてみてください。料金やキャンペーンはよく変わるので、申し込む前に各社のページで今の条件を確かめてください。