格安SIMを使ったSIMフリースマホって、毎月の通信料金が断然安くなるのでお得ですよね。
その格安SIMを、スマホではなく据え置き型のホームルーターに挿して自宅のネット環境を作る、という方法があります。
「賃貸住まいだから固定回線の工事ができない」
「固定回線の月額料金は支払えない」
「WiMAXの利用可能エリアの範囲外だった」
といったことで悩んでいる方には、ぜひSIMフリーのホームルーターがおすすめです!!
このページでは、定番モデルであるNECの『Aterm HT100LN』を例に、SIMフリーの据え置き型ホームルーターがどれだけ便利なのか、そしてどこに気をつけて選べばいいのかを解説します。
SIMフリーのホームルーターに、格安SIMを入れて使います
普通、格安SIMというとSIMフリーのスマホに挿して利用するイメージがありますよね。

実は、NECの『Aterm HT100LN』は、nanoSIMカードを挿して利用するSIMロックフリーのホームルーターなんです。コンセントに挿して置いておくだけで、家の中にWi-Fi環境ができあがります。

(参考元:Aterm HT100LN/HT110LN | 製品一覧 | AtermStation)
自宅でインターネットを利用するとき、これまでは『光回線などの固定回線』か『ポケット型Wi-Fi端末』のどちらかを選ぶのが一般的でした。
しかし、賃貸で固定回線の工事ができなかったり、エリア外だったり、月額料金が高くて負担が大きいなど、自宅でのネット環境が整えられない人もいますよね。
家にネット環境がない場合、スマホのテザリング機能を利用している人もいますが、テザリングは便利な反面でバッテリーの消耗が激しいというのが難点です。
※スマホのバッテリーは充電できる回数(充電サイクル)に限りがあるため、テザリングを使いすぎるとバッテリーの劣化が早まります。
そういったことで困っている方に、SIMフリーのホームルーターはぴったりです!
HT100LNは今も現行モデル。HT110LNとの違いに注意
発売から年数のたった製品ですが、Aterm HT100LN/HT110LN はNECのAtermStation(公式製品サイト)の製品一覧に現在も掲載されている現行モデルです(2026年7月時点)。ロングセラーゆえに中古や旧情報も出回っているので、購入前に次の2点だけは押さえておきましょう。
| 型番 | 主な対応回線 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| Aterm HT100LN | ドコモ回線・au回線系のサービス向け | 国内の格安SIMで選択肢が多いのはこちら |
| Aterm HT110LN | ソフトバンク回線のMVNO向け | ソフトバンク系のSIMを使うならこちら |
同じ見た目でも対応する回線(周波数帯)が違うため、手持ちのSIMに合わない型番を買うとつながりません。
NECは型番ごとに「動作確認済みサービス(接続確認済みLTEサービス事業者リスト)」を公開していますので、契約している/これから契約する格安SIMが一覧に載っているかを必ず確認してから購入してください。
なお、NECの製品ページでは、スマホなどがWi-Fi接続したときに知らせる「Wi-Fi接続通知機能」を2026年3月31日で終了する旨が案内されています。ネットにつなぐという基本の使い方に影響はありませんが、この機能を目当てに選ぶ必要はもうない、ということですね。
SIMフリーのホームルーターを使うメリット!
1.開通工事は一切ナシ!
まず、格安SIMをホームルーターに挿し込んで電源をコンセントにつなげるだけで使えますので、固定回線のような開通工事は一切ありません。

2.月額料金を抑えることができる!スマホのバッテリー節約にもなります
主な出費は、格安SIMの通信料金と、ホームルーター本体の電気代だけなので、必然的に月額料金を安くすることができます。
ポケット型Wi-Fi端末と違って、電源はコンセントからの供給になるため、バッテリーの劣化もありませんし、毎回充電する手間もありません。
3.LTEのエリアの広さを活かせる
格安SIMはスマホと同じLTE回線を利用するので、基地局が多く、他のサービスでエリア外と判定された場所でもつながる可能性があります。
「まずスマホが問題なく使えているか」がそのまま目安になるので、エリア判定がわかりやすいのもメリットです。
さらに、裏技のようになりますが、普段使っているSIMフリースマホからSIMを抜き出してホームルーターに挿し込めば、スマホのバッテリーを消耗することなくテザリングと同じことができます。
※頻繁に入れ替えるのは、SIMカードの紛失や端子の傷みにつながるのでおすすめしません。日常的に使うなら2枚契約して使い分けましょう。
※ただしデメリットもあるので注意
1.速度は光回線にはかないません
LTE通信なので、光回線のような超高速・低遅延の通信にはなりません。
ここで注意したいのが、カタログに並ぶ「433Mbps」という数字です。これはルーターとスマホ・パソコンの間のWi-Fi(無線LAN)側の規格値で、インターネット側の速度ではありません。
NECの製品仕様では、HT100LN/HT110LNの各規格値は次のとおりです。
| 区分 | 規格値 | 意味 |
|---|---|---|
| WAN(LTE) | 受信時 150Mbps | インターネット側の理論上の最大速度 |
| 無線LAN 5GHz帯 | 433Mbps | ルーター⇔子機の間の理論上の最大速度 |
| 無線LAN 2.4GHz帯 | 150Mbps | 同上(5GHz帯とは切替式) |
※NEC公式の製品ページ記載の規格値。いずれも理論上の最大値で、実際の速度は環境や混雑状況によって変わります。
つまり実際の体感を決めるのはLTE側(受信時最大150Mbps)と、契約している格安SIMの混雑具合です。Webの閲覧やメール、動画視聴といった普段使いなら十分ですが、お昼休みや夕方など回線が混み合う時間帯は、動画が止まりやすくなることがあります。オンライン対戦ゲームや大容量ファイルのやり取りが中心の方は、光回線を検討したほうが満足度は高いでしょう。
2.通信容量の上限と速度制限があります
固定回線と違い、無制限に使えるわけではありません。
契約している月間の通信量を超えると速度制限にかかりますので、動画をよく見る家庭では容量に余裕のあるプランを選びましょう。
「使い放題」をうたうプランもありますが、多くは速度が抑えられた低速プランだったり、一定期間に使いすぎると制限がかかる条件が付いていたりします。プラン内容と条件は各社で頻繁に変わるため、最新の料金・容量・制限条件は必ず各MVNO(格安SIM事業者)の公式サイトでご確認ください。
SIMフリーのホームルーターはこんな人におすすめ!!
離れて暮らす両親にビデオ通話を使ってもらいたい人

両親の実家が離れたところにある場合、ネットの設定や開通工事のたびにわざわざ出向いてあげるのも大変ですよね。
とはいえ、ネットや機械に疎い両親にすべて任せてしまうのも不安です。
SIMフリーのホームルーターなら一度設定してしまえば、そのあとはルーターの電源を切ることもないので、機械が苦手なご両親でも安心してインターネットを使えるようになります。停電で落ちたとしても、電気が復旧すれば自動で起動します。
※あくまでAterm HT100LNの場合です。他の機種では再設定が必要な場合があります。
なお、かつて定番だったSkype(一般向け)は2025年5月5日に提供を終了し、Microsoft Teams(無料版)へ統合されました(マイクロソフト公式の案内による)。ビデオ通話に使うアプリは、Teams無料版のほか、LINEやFaceTimeなどご家族が普段使っているものに合わせて選ぶのがいちばん失敗しません。
もしも動画をよく見るなどでデータ量が思ったより増えるようなら、その時に改めて固定回線を検討するのもアリだと思います。
ノマドや在宅ワーカーのサブ回線として
自宅で仕事をするノマドや在宅ワーカーの場合、すでに固定回線やモバイル回線を契約していると思います。
しかし、固定回線が工事などで急に使えなくなった、契約している回線が通信制限にかかってしまったなど、急に自宅のネットが使えなくなって慌てた経験はありませんか?
こういう方には、ぜひサブ回線としてSIMフリーのホームルーターを持っておくことをおすすめします。
普段使っているネット環境に不調が起こった時でも、スマホからSIMを取り出してホームルーターに挿し込めば、またパソコンでネットが利用できるようになります。
引っ越し先で、今すぐにネットに接続したい

引っ越しが多い方や、これから引っ越して新生活を送るという方にもおすすめです。
固定回線は開通するまでに手間と時間がかかりますし、ポケット型Wi-Fiも申し込みから端末が届くまでに日数がかかります。
しかし、「それでは困る!とにかく今すぐインターネットにつなぎたい!」という方もいますよね。
SIMフリーのホームルーターなら、
格安SIMを契約する(すでにSIMフリースマホなどで契約していれば不要)
⇓ ⇓
SIMフリーのホームルーターを用意して、格安SIMを挿し込む
⇓ ⇓
簡単な初期設定をすれば、すぐにネットに接続できる
このように、インターネットをすぐに使い始められるのが強みです。
まとめ
今回は『Aterm HT100LN』を例に、SIMフリーのホームルーターについて紹介しました。
- 開通工事も充電も不要。コンセントとSIMだけで自宅にWi-Fiが作れる
- 型番(HT100LN/HT110LN)で対応回線が違うので、動作確認済みサービス一覧を要チェック
- 「433Mbps」はWi-Fi側の数字。インターネット側はLTEで受信時最大150Mbps
- 容量無制限ではないので、料金・容量・制限条件は各社公式で最新を確認
自宅でスマホのテザリングをよく使っている方、工事ができない住まいの方には、まず検討してほしい選択肢です。
機器の仕様や販売状況は変わることがありますので、購入前にはNECの製品ページと、契約する格安SIM事業者の公式サイトを必ずご確認ください。






