光回線とポケット型WiFiの「セット割」はいまどうなっている?

スマホと光回線をセットで契約すると通信費が安くなる——この仕組みは、ドコモ・au・ソフトバンクのいずれにも用意されています。対象のスマホプランを使っていれば、スマホ側の月額が割引される形です。割引額は加入しているプランによって変わるため、自分のプランが対象かどうかは各社の公式サイトで確認してください(対象外のプランもあります)。 光回線を検討するとき、まず自分のスマホのキャリアが出している光回線から見るのが近道、というのはいまも変わりません。

では、同じように「自宅のネット」と「持ち歩くポケット型WiFi」をセットにして安くなるサービスはあるのでしょうか。 答えを先に言うと、2026年8月時点でも数はごくわずかです。この記事では、いま実際に申し込める組み合わせと、その料金の見方、そして「そもそもセットにすべきか」を整理します。


なぜスマホとのセット割はあるのに、ポケット型WiFiとのセット割は少ないのか

自宅で使う光回線と、外で使うポケット型WiFi。どちらにも needs はあるのに、セット割がほとんど出てこないのには理由があります。 いちばん大きいのは、両方を契約したい人が減ったことです。 まず、スマホの大容量プランが当たり前になりました。外で使うぶんはスマホのテザリングで足りる、という人が増えています。次に、ホームルーター(コンセントに挿すだけのWiFi)が高速化し、「工事なしの自宅用WiFi」という選択肢が現実的になったことも影響しています。 一方で、光回線を選ぶ人の動機は「安定性」に寄っています。オンラインゲームや在宅勤務のビデオ会議のように、一瞬の遅延が響く用途では、いまも有線でつながる固定回線が有利です。逆に「速度より手軽さ」を求める人は、最初からホームルーターやポケット型WiFiだけで完結させます。 つまり——
  • 「自宅用+持ち歩き用」を2回線持つ必要性が薄れた
  • ユーザーの求めるものが「安定性」と「手軽さ」にはっきり分かれた
この2つが重なった結果、事業者側もセット割を作る理由が乏しくなった、という構図です。

いまも申し込める代表例=グッド・ラックの「WiFi革命セット」

数少ない現役のセットが、株式会社グッド・ラックが提供する「WiFi革命セット」です。2026年8月時点で新規申し込みを受け付けています。

組み合わせは「モバレコAir」+「ONE MOBILE」

セットになるのは、自宅用のホームルーター「モバレコAir」と、持ち歩き用のポケット型WiFi「ONE MOBILE」の2台です。 モバレコAirはソフトバンクの「SoftBank Air」と同じ回線・同じ端末を使うサービスで、工事不要でコンセントに挿すだけ。データ容量は無制限です。ONE MOBILEはクラウドSIMを使ったポケット型WiFiで、月間100GBまで(超えると当月末まで最大128kbpsに制限)。こちらは使い放題ではない点に注意してください。 なお、以前このセットで使われていた「どんなときもWiFi」の端末は、現在は組み合わせに含まれていません。どんなときもWiFi自体もすでに新規受付を終了しており、さらに3G停波にともなって「D1」などの一部端末は2026年2月28日でサービス提供が終了しています。古い解説記事で「D1端末が届く」と書かれていたら、それはもう現在の内容ではありません。

料金は「購入プラン」と「レンタルプラン」で別

料金体系は2種類あります。いずれも2台合計の金額です(2026年8月時点・税込)。
期間購入プランレンタルプラン
初月770円5,478円
2〜24か月目3,850円5,478円
25〜36か月目3,850円7,887円
37か月目以降7,568円8,107円
契約期間・解除料契約期間なし/0円契約期間なし/0円
事務手数料モバレコAir 3,850円/ONE MOBILE 0円モバレコAir 3,850円/ONE MOBILE 0円
WiFi革命セット購入プランの月額を示す棒グラフ。初月770円、2〜36か月目3,850円、37か月目以降7,568円
割引が終わる37か月目に月額が大きく上がります。契約期間の縛りはないため、このタイミングで見直すかどうかを決められます。
購入プランは端末を分割で買う形で、Airターミナル6が95,040円(税込・48回払いで月1,980円)、ONE MOBILE NA01が660円(税込)×48回または一括31,680円(税込)です。レンタルプランは端末代がかからない代わりに、貸し出される機種が中古のものになります。 現在の割引は「革命セットで超おトク割」という名称で提供されています(以前の「WiFi革命セット割キャンペーン」とは別の名前です)。キャンペーンは条件も期間も変わりやすいので、申し込み時点の内容を必ず公式サイトで確認してください。

いちばん見落としやすいのは「37か月目」

このセットで注意すべきなのは、3年目までと4年目以降で月額が倍近く変わることです。購入プランなら3,850円 → 7,568円、レンタルプランなら7,887円 → 8,107円(いずれも税込)。 契約期間の縛りも解除料もないので「高くなったらやめればいい」と考えることはできますが、そのタイミングを自分で覚えておく必要があるのは確かです。3年後にカレンダーの予定を入れておくくらいでちょうどよいでしょう。
ネット回線の先生ネット回線の先生

「安い期間だけを見て決めない」——セット系のサービスを選ぶときは、これがいちばん効くコツです。

Fon光は継続中。ただし「縛りなしWiFiとのセット割」は公式に見当たらない

以前、光回線とポケット型WiFiのセット割としてよく紹介されていたのが「Fon光」です。フォン・ジャパンが提供する光回線で、ソニーネットワークコミュニケーションズのNURO光と同じ2Gbpsの回線を使っています。 Fon光そのものは2026年8月時点も新規申し込みを受け付けていますが、料金は2026年6月10日申し込み分から改定されています
項目2ギガプラン10ギガプラン
月額基本料金(2026年6月10日以降の申込)4,928円(税込)5,478円(税込)
提供エリア北海道・関東・東海・関西・中国・九州東北エリアのみ
契約事務手数料3,300円(税込)3,300円(税込)
工事費49,500円を36回分割し同額を割引=実質無料49,500円を36回分割し同額を割引=実質無料
契約期間・解除料3年自動更新/3,520円(税込)3年自動更新/3,698円(税込)
NURO光と同じ回線なので速度面は期待できますが、提供エリアが限られており、開通までの工事も他社より手間がかかりやすい点は変わっていません。申し込む前に、住所がエリア内かどうかを必ず確認してください。 肝心のセット割については、2026年8月時点のFon光公式サイトのオプション一覧に「縛りなしWiFi」とのセット割は掲載されていません(掲載されているのはNURO光でんわ、ひかりTV、まとめてでんきなど)。終了を明示した公式の告知も見当たらないため、ここでは「現在は公式に案内されていない」という事実だけをお伝えします。取り扱いの有無は、申し込み前にFon光の公式サイトで直接ご確認ください。 なお「縛りなしWiFi」というサービス自体は継続しており、1日473円(税込・別途送料660円)からの短期レンタルプランが現役です。運営はかつての株式会社LINKから、2023年2月に親会社の株式会社HUMAN LIFEへ移っています。長期の月額プランについては、公式ページの表示が数年前のキャンペーン内容のままで現行かどうか判断できなかったため、ここでは金額を掲載しません。

そもそもセットにすべき?「別々に契約」と比べてみる

セット割のいちばんの弱点は、端末や回線を自由に選べないことです。最新規格のルーターを使いたい、WiMAXの無制限プランがいい、といった希望があっても、セット商品では選択肢が固定されます。 判断材料として、両者の違いを整理します。
比較の観点セットで契約別々に契約
端末・回線の選択組み合わせが固定される用途に合わせて自由に選べる
料金の分かりやすさ請求が1つにまとまる2社ぶんの請求を管理する
割引の続き方期間限定の割引が多く、後半で上がりやすい各社の割引条件を個別に見る必要がある
やめやすさ片方だけの解約ができないことがある不要なほうだけ解約できる
向いている人工事を待ちたくない・転勤が多い速度や端末にこだわりがある
スマホのセット割が使えるなら、まずそちらを優先するのが基本です。そのうえで外でも使いたいなら、月額の安いWiMAXなどを別に契約したほうが、速度も選択肢も確保しやすくなります。 一方で、工事を待てない人・転勤や単身赴任で住まいが変わる人にとっては、コンセントに挿すだけのホームルーターを含むセットは合理的です。引っ越し先にそのまま持っていけて、また工事を手配する必要がありません。 外でネットを使う機会がそれほど多くないなら、必要なときだけポケット型WiFiをレンタルするという手もあります。年に数回の出張や旅行のためだけに、毎月の固定費を増やす必要はありません。

まとめ

光回線とポケット型WiFiのセット割は、いまや選択肢がごく限られたサービスになりました。2026年8月時点で現役なのはグッド・ラックの「WiFi革命セット」(モバレコAir+ONE MOBILE)で、Fon光については公式のオプション一覧にセット割の記載がありません。 検討するときのポイントは3つです。
  • 割引が終わったあとの月額(WiFi革命セットなら37か月目以降)まで確認する
  • ポケット型WiFi側のデータ容量を確認する(ONE MOBILEは月100GBで使い放題ではない)
  • スマホのセット割が使えるなら、まずそちらを優先して比べる
セットは「工事を待ちたくない」「転勤が多い」といった事情にはよく合いますが、速度や端末にこだわりがあるなら別々に契約したほうが満足度は高くなります。料金・キャンペーンは変わりやすいので、最終的な金額は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

ネット回線の先生ネット回線の先生

オンラインゲームやスマホのゲームで遊んだり高画質の動画を快適に見るには安定した通信回線が必要です。日本の通信インフラは非常に優秀で、近年は安定して通信できるようになってきました。通信速度や安定性に不満を感じる機会が少ないため、通信回線を1度契約して何年も利用し続けている人が大半ですが、実はプロバイダーや通信回線は定期的に切り替えて、切り替え時のキャッシュバックを受け取ることで通信料を実質的に節約することができます。切り替え先としておすすめしたいのがGMOグループが提供しているGMOとくとくBBです。

GMOとくとくBB

GMOとくとくBBは、フレッツ光(GMOとくとくBB光)を提供しつつ、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの携帯電話とセット利用でお得になる「ドコモ光」「auひかり」「ソフトバンク光」のプロバイダーとしても高い人気を集めています。

人気の理由は、「数万円単位のキャッシュバックサービス」「割安な月額利用料」「IPv6を利用した安定した通信速度」「高い顧客満足度」です。格安SIMを利用している人は「フレッツ光」、三大キャリアを利用している人は、割引サービスがある「ドコモ光」「auひかり」「ソフトバンク光」を利用することで、お得に利用することができます。

キャッシュバック金額はそれぞれのサービスで異なります。「え、ほんとにこんなにもらえるの?」と疑いたくなるぐらい高額なキャッシュバックキャンペーンをやっていることが多いのでぜひ確認してみてください。