最近、何かと話題になる「仮想通貨」や「ビットコイン」。
名前は聞いたことあっても、「胡散臭い」、「詐欺事件となんか関係あるんでしょ?」というくらいのイメージしか持っていない方も多いのではないでしょうか?

知らないものや未知のものというのは、何かと怪しく見えるものです。
私も実際に仮想通貨取引をしていますが、中には本当に怪しい仮想通貨コインもあります。
※ただ、怪しいかどうかを見極める方法も存在しています。

そこで今回、仮想通貨やビットコインがどのようなものなのか、やさしくていねいに解説していきます。


仮想通貨とは

ビットコインやイーサリアム、リスクといった、インターネット上で利用できる通貨のことを「仮想通貨」といいます。

「インターネット上で利用できるお金」と聞くと、じゃあSuicaのチャージしたお金やオンラインゲームの通貨、クレジットカードのお金は仮想通貨と違うのかと思いますよね?
これらと仮想通貨の違いについては後ほど解説します。

まずは、仮想通貨というものがどのようなものなのか見ていきましょう!

仮想通貨の「仮想」ってどんな意味?

絶対的な定義として、仮想通貨とはインターネット上で利用できる、まったく新しいお金です。
そして仮想通貨には、日本円やアメリカドルのように、実際に手に取れるコインや紙幣は存在しません。


(参考元:https://www.fxempire.com/forecasts/article/bitcoin-ethereum-price-forecast-btc-prices-move-higher-eth-lags-442567

なぜなら、仮想通貨はインターネット上にデータという形でしか存在しないお金だからです。
なのでビットコインといっても、上記の画像のようなコインが流通しているわけではありません。

また海外では、仮想通貨という言葉よりも、「暗号通貨(Cryptocurrency)」という呼び名のほうが定着しているようです。
これは仮想通貨の本質が、ブロックチェーンという暗号技術に基づいて発行、流通しているからなのですが、この暗号技術についても後で説明します。

一方、日本では「暗号」という言葉でネガティブな印象を持たせないために、あえて仮想通貨と呼んでいます。
もちろん暗号通貨でも通じますが、日本ではまだ一般的な呼び方とは言えないでしょう。

仮想通貨とビットコインは同じ意味ではない

仮想通貨のことをビットコインと思っている方たちが居ますが、残念ながらそれは間違いです。

仮想通貨はインターネット上で利用できる、実体を持たない新しいお金のことです。
そして、ビットコインは仮想通貨と呼ばれるものの、1種類にすぎません。

例えば、円やドル、ユーロといった通貨は「法定通貨」と呼ばれます。
いわば、法定通貨という大きな枠組みの中に、円やドル、ユーロと呼ばれる通貨が存在しています。
同じく、「仮想通貨」という大きな枠組みの中に、ビットコインと呼ばれる通貨が存在するというわけです。

つまり仮想通貨には、ビットコイン以外の仮想通貨も存在するということです。
しかし、数多く存在する仮想通貨のなかでも、ビットコインは特別な存在感を持っています。

なぜなら、世界で初めて誕生した仮想通貨がビットコインです。
そして、すべての仮想通貨はビットコインをお手本として、そのソースコード(設計図)を元に作り出されました。

ビットコインはすべての仮想通貨のもとになっており、仮想通貨の代表といっても過言ではないでしょう。

こうしたことはあまり知られていないため、仮想通貨=ビットコインのように認識されてしまっているのかもしれません。

仮想通貨ってビットコイン以外に何があるの?

仮想通貨は大きく分けて、ビットコインと、それ以外に区別されます。

ビットコインは世界で最初に誕生した仮想通貨で、その後誕生した仮想通貨はビットコインのソースコード(設計図)を元に開発されているといわれているので、ビットコインは現在でいうところの「金」のように特別な存在となっています。

ビットコイン以外の仮想通貨は「アルトコイン(オルトコイン)」と呼ばれています。

アルトコインは基本的に誰でも作ることができるので、ビットコイン並みの価格がつくことは稀です。
ですが、なかには着実に値上がりしているものもあるので、数年後にもっと値上がりすることを期待して、今のうちから購入して寝かしておくのもいいかもしれません。

あるいは、最初の慣れないうちはイーサリアムリップルといった、アルトコインのなかでも主要と目されているものから購入してみてもいいかもしれませんね。

ビットコインの基本単位=BTC

ビットコインの通貨単位は「BTC(ビットコイン、ビーティーシー)」です。
法定通貨が¥100や$200というように表記されるように、ビットコインも「1BTC」と表記されます。
あるいは「XBT」で表記されている場合もあります。

ただ、1BTCが100万円を超えてしまった現在、日常で利用するにはかなり不便な単位ですよね。
そこで、BTCよりも小さい単位として、mBTCやSatoshi(ビットコイン考案者の名前に由来)といったものもあります。

ビットコインの分裂

ビットコイン分裂
(参考元:ビットコイン部「ウソかホントか?!ビットコインキャッシュプラスが誕生するかも??」

ビットコインは、そのブロックサイズの容量が足りなくなって取引に遅延が出ると懸念されています。(スケーラビリティ問題と呼ばれています)
このスケーラビリティ問題についてビットコインコミュニティが対立してしまい、その結果、開発チームの一部がビットコインのブロックチェーンからフォーク(分岐)させた、新たなビットコインを生み出しました。

このように、管理する発行主体がないため、ときに仮想通貨は分岐して、新たな仮想通貨を生み出すことがあります。
これも、仮想通貨の興味深いところだと思います。

仮想通貨の主な特徴

仮想通貨は、その実体が存在しないという点でも特異的ですが、本当に注目すべきポイントは別のところにあります。
そしてそれこそが、いままでの円やドルといった法定通貨との決定的な違いでもあります。

発行主体が存在しない

みなさん、100円玉や千円札って、どこで誰が作っているか知っていますか?
日本円は、日本銀行という中央銀行が発行しています。
アメリカなら連保準備銀行が、中央銀行としてドルを発行していますね。

このように、円やドルなどの法定通貨には、必ず発行主体というものが存在します。
オンラインゲームの通貨ですら、ゲーム会社が発行しています。

そして、通貨を発行している中央機関や企業のことを発行主体といいます。

一方で、仮想通貨には発行主体というものがほとんどの場合、存在しません。
例外として、企業が発行主体となっている仮想通貨もありますが、仮想通貨のお手本となっているビットコインを基準とする場合、発行主体は存在しません。

ボランティアのような開発コミュニティがビットコインの仕組みをコンピューター上に作り出しましたが、実はビットコインの発行枚数には上限があり、上限を迎えてしまうと新しいビットコインが発行されなくなってしまいます。

そして新しいビットコインというのは、マイナー(採掘者)と呼ばれる人たちが、スーパーコンピューターを何台も使って、制限時間内に難しい計算を解かせ、1番に問題を解けた人の手元に自動的に現れるような仕組みになっています。
この計算作業はマイニング(採掘)と呼ばれています。

このように、中央機関が管理することなく、決められた上限数まで決まったルールに則ってビットコインは発行されます。
発行主体がいないということは、このほかにも利点があります。

まず、仮想通貨は誰でも作り出すことができるということです。
仮想通貨のお手本となったビットコインのソースコード(設計図)は、インターネット上に公開されているので、誰でも見ることができます。

そして知識さえあれば、誰でもそのお手本を元にして、新たな仮想通貨を作り出すことができます。
(※作ることと、それを流通させるということはまた別問題です。誰かが買いたいと思えるようなポイントや信頼性がなければ、新しい仮想通貨を作っても流通することはまずありません。)

また法定通貨だと、国の政治的な問題や世界情勢に左右されて、インフレやデフレを起こすことがありますが、仮想通貨は取締まったり制裁を加えるべき中央機関や国家がいないので、そうした政治や情勢による影響を受けにくいとも考えられます。
(※もちろん、まったく影響を受けないわけではありません。ただ、外部からの価格操作などの影響はほとんど受けないといってもいいでしょう。)

最近ですと、ギリシャの通貨危機やジンバブエのハイパーインフレーションなど、自国の通貨が紙切れ以下の価値のないものに成り下がったケースがよく見られますが、このような場合にも保有していたビットコインをATMで現金に両替することで難を逃れた人たちが多かったと聞きます。

このように発行主体がないからこそ独立性が高く、何か起こったときにでも利用できる安全な通貨という風に見ることもできますね!

非中央集権的な仕組み

ビットコインをはじめとする仮想通貨は、基本的にP2P(ピア・ツー・ピア)という技術を利用して、お互いに取引の情報を承認しあっています。

といってもわかりにくいので、銀行のシステムと仮想通貨のシステムを比べながら見ていきましょう!

ATMや自宅のパソコン、スマホからネットを介して、口座振り込みや買い物をする場合を考えてみてください。
このようなとき、銀行の自分の口座から相手の口座にお金を移動させますよね。
これって、お金のデータはどのように移動しているのでしょうか?

【銀行の場合】

銀行では、お金を移動させるとき、必ずサーバーというコンピューターに一回データが行きます。
便宜上、銀行の1台のサーバーに、無数のコンピューターが接続されているとイメージしてください。

無数のコンピューターが接続
(参考元:http://bitcoinbu.jp/cryptocurrency/

ネットで買い物をするとき、あなたのパソコンから入力された支払いの情報は、一度サーバーに入ります。
サーバーの中で、あなたの口座情報と買い物をしたサイトの口座情報を並べて、「なるほど、あなたのパソコンから注文が入っている。買い物サイトから支払い要求も来ている。じゃあ、お金を移動させましょう」というようなやり取りがあり、お金が口座間を移動させられます。

その後、あなたのパソコンには支払い完了メールが、買い物サイトのパソコンには口座入金完了のメールが届くわけです。

このようにサーバーを介することで、末端のコンピューターに負担がかかることなく、また取引自体も銀行の承認のうえで成り立っています。

ただし、銀行が管理して仲介している以上、そこには手続きや手数料というものが発生します。

【仮想通貨の場合】

仮想通貨の取引には、P2P(ピア・ツー・ピア)という技術が利用されています。
P2Pとは、簡単に言うとサーバーを介さずに、末端のコンピューター同士をつなげてデータを共有する方法です。

なので、仮想通貨の取引記録や取引の承認は、すべてP2Pによって接続されているすべての端末間で共有されています。

したがって、仮想通貨を用いた取引の場合、手続きや手数料といったものがかかりません。
(手数料がかかることがあっても、銀行などよりももっと少額です)

P2P
(参考元:http://bitcoinbu.jp/cryptocurrency/

また、仮想通貨は実体がないというと、「そんなのいつ消えてなくなるかわかったもんじゃない!!」と思われる方もいることでしょう。

ただ、仮想通貨が消えてなくなるときは、それこそ全世界中のコンピューターが一斉に壊れてしまうような、この世の終わりでもない限り、ありえないといえるでしょう。
P2Pでつながっているコンピューターそれぞれに仮想通貨取引の全記録が共有されているので、かならずどこかに記録が残り続けます。

仮想通貨=ブロックチェーン

仮想通貨の取引記録は、誰でも閲覧可能な状態です。
にもかかわらず、取引記録を改ざんすることはほぼ不可能であるといわれています。
その理由は、仮想通貨の核となっているブロックチェーンという暗号化技術によるものです。

ビットコインにおける、ブロックチェーンの仕組みを簡単に説明します。

まず、約10分毎に、発生しているビットコインの取引(=トランザクションといいます)を集めて、ひとかたまりのデータにまとめます。
このひとたまりにまとまったデータをブロックといいます。
つまり1つのブロックには約10分毎の複数の取引情報が全て詰まっているわけですね。

1つのブロックが完成したら、それを約10分前に作成された最後のブロックの後ろにつなげていきます。

ブロックをつなげるとき、最後のブロックに含まれるデータをまとめたダイジェストデータ(=ハッシュ値といいます)を、新しくつなげるブロックに埋め込んでいきます。
こうして、約10分毎の取引データが詰まったブロックが延々とつながっていくわけです。
これがブロックチェーンと呼ばれているものです。

ブロックチェーンには、過去から現在までのすべてのビットコインの取引情報が記録されています。
さらに、各ブロックには1個前のブロックのダイジェストデータであるハッシュ値が含まれているので、そのブロックが延々と続くチェーンのどこに位置しているかということもわかります。

これがどのように作用するかというと、データの書き換えを非常に難しくさせます。

つまり、1個のブロックのデータを書き換えた場合、その次のブロックが持っているハッシュ値と食い違いが出てしまいます。
そうするとそのブロックのデータの書き換えも必要となり、さらに次のブロックのデータも書き換えが必要になり・・・というようになります。
1個のブロックのデータを書き換えると、そこを起点に以後すべてのブロックのデータの書き換えが必要となってくるということです。

加えて、ブロックの作成には、スーパーコンピューターが何台も必要となるくらい、大変難しい計算処理を行わなければいけません。
この難しい計算処理を行って、なるべく多くのブロックをつなげていきます。
そして、1番最初に長くブロックをつなげられた人のブロックチェーンが正しいものとして、正式に採用されます。

このように、仕事量に対してブロックチェーンの正しさも高まることから、この計算処理による正しさの証明をプルーフ・オブ・ワークス(=仕事量による証明)と呼びます。

ちなみにですが、この計算処理にかかる時間が約10分なので、1つのブロックに約10分毎の取引データが収納されます。
さらに、1番に計算処理を終えて、正しいものとして採用されたブロックチェーンを作成した人には、報酬として新しく発行されたビットコインが付与されます。

このように、ブロックチェーンをつなげていって、新しく発行されたビットコインを入手することを、金の採掘になぞらえて「マイニング(採掘)」といい、マイニングをする人のことを「マイナー(採掘者)」と呼びます。

もちろん、マイナーといっても、実際に地面を掘るようなことはありません。
彼らの主な仕事は、何の意味もない計算処理をただひたすら繰り返す、数万台ものコンピューターの管理・保守がメインです。

また、マイニングには膨大な電力が必要となるので、電気代の安い中国奥地の山間部などにマイニング施設が設置されていることが多いようです。

プルーフオブワーク
(参考元:http://bitcoinbu.jp/cryptocurrency/

仮想通貨を使うメリットとは?

海外送金の手数料が少額

日本の銀行から海外の銀行へ送金するとき、だいたい送金する額の約3~5%くらいが、銀行の手数料として徴収されています。
なので、海外送金する際の手数料が高いということはよく知られています。

一方で、ビットコインの場合、1回の海外送金につき、0.0002BTC(約240円 ※2017年11月29日現在で1BTC=約120万円で計算)程度です。
なぜなら銀行のような仲介する存在がいないので、手数料が非常に安くなります。

24時間365日、いつでも送金できる

銀行の営業時間が15時までなのは、ほぼ常識といってもいいでしょう。
もちろん土日祝日は利用できませんし、年末年始もお休みです。

これが仮想通貨の取引なら、24時間365日いつでも行うことができます。
取引所によって若干のレートの違いはありますが、全世界で「BTC(ビットコインの単位)」は共通であるため、円やドルといった法定通貨のように、外貨や為替レートなどを気にすることなく、小額からでも気軽に海外送金できます。

仮想通貨のデメリットとは?

いきなり高騰・暴落する(=ボラティリティが高い)

円やドルといった法定通貨では、発行主体の中央銀行がその価値を担保し、その時々の経済状況により、通貨の流通量を調整しています。
一方、仮想通貨には発行主体が存在していないので、経済状況に合わせて流通量が調整されることもなければ、その価値を担保してくれるものもありません。

つまり、ある日突然、価格が高騰し、数日間で仮想通貨長者になる可能性もあれば、急に暴落し、持っていた仮想通貨の価値がタダのデータ以下の存在に成り下がる可能性もあるということです。

年間のBTC推移
上記画像は2017年度のビットコイン価格の年間推移です。1月に8万5千円台だった価格が、2017年11月29日時点では120万円を超えています。(約14倍)

私が買い始めた頃はまだ1BTCあたり40万円台で、一度60万円台に上がったと思ったらまた30万円台に下がるといった変動があり、大変驚いたものです。


これまでのところ、高騰したあとに暴落し、落ち着いたところでまた高騰するといったように、価値の変動率が非常に激しい(=ボラティリティが高い)状態が続いています。

底値だと思って買い進めたり、価格が上昇してるから買いだ!と思って大量に買ってしまうと、この変動でやられる可能性が出てきます。

下記は1日で1千万以上の含み益をだした直後に1千万円以上の含み損になってしまったという恐ろしい結果です。

なので、仮想通貨の取引を始めるときには、まずは痛手にならない範囲の金額から、少しずつ投資するのが賢明。

また、1種類の仮想通貨に集中して投資するよりも、さまざまな銘柄の仮想通貨に分散投資するべきですね。1度にまとめて購入するよりも積立のような形で購入のタイミングを分散させることもリスクを低減させる効果があると言われています。ある程度の期間保有することができるという人におすすめの投資方法です。

すべての取引記録が残る(=プライバシー問題)

ブロックチェーンには、過去から現在までのすべての取引記録が収納されています。
いってみれば、ブロックチェーンは仮想通貨取引の台帳とも言い換えられるでしょう。

台帳というからには、必要な時に取引内容を確認できなければいけません。
もちろん、ブロックチェーンも例外ではなく、誰でもその内容を閲覧することができます。
ということは、もしあなたを特定する情報、例えばビットコインアドレスを誰かに知られてしまうと、ブロックチェーンを見ていくことで、あなたの過去から現在に至るまでのビットコインの取引内容を把握されてしまうということです。

そこで、ビットコインの場合、ビットコインアドレスは基本的に1回きりの使い捨てとなります。
取引のために、毎回違う口座番号を使っているような感じです。

このようにして、プライバシーを守る工夫がされています。

仮想通貨って法定通貨やクレカ、電子マネーと何が違うの?

ここまで、仮想通貨がどのようなものか解説してきましたが、それでは仮想通貨がほかの通貨や決済方法と何が異なるのか、わかりやすく解説していきます。

法定通貨

法定通貨とは、各国の中央銀行が発行・流通させている通貨のことです。
例えば、日本円なら日本銀行が、アメリカドルなら連邦準備銀行が、それぞれ発行主体となって、法定通貨を発行しています。

一方、基本的に仮想通貨には発行主体は存在しません。(例外的な仮想通貨もあります)

また、仮想通貨には硬貨や紙幣が存在しません。

さらに、法定通貨に発行上限はないのに対して、仮想通貨には発行上限があります。
(発行上限のない仮想通貨もあります)

法定通貨には発行上限がないため、経済状況に合わせて流通量を調整することができますが、計画性を欠いて乱発発行などすると、インフレに陥ってしまう可能性もあります。

一方、発行上限のある仮想通貨は高騰・暴落などはありますが、基本的に金と同じように、その価値は上がっていきます。
また、流通量を人為的に調整されることがないので、インフレにも陥りにくいといえるでしょう。

ちなみにビットコインでは、発行上限が約2,100万BTCと決まっています。

クレジットカード

クレジットカードは、利用時に借金をしているとも言い換えられます。
つまり、あなたの社会的信用をもって、支払い日までクレジットカード会社があなたの代わりに代金を肩代わりしてくれているということです。

仮想通貨を用いた取引や買い物をする場合、自分の口座に入れてある仮想通貨を相手の口座に直接移動させることになります。
なので、借金や肩代わりは一切行われていません。

むしろ、使ったらその場で口座から引き落とされるデビットカードのほうが、仮想通貨に近いといえるかもしれません。

電子マネー(SuicaやPASMO、nanacoなど)

一見、電子マネーも仮想通貨に似ているような気はしますが、やはりまったく異なります。
電子マネーというのは、あくまで支払い方法がカードタッチになっているだけで、日本円での支払いという点では現金手渡しとなんら変わりません。

例えばSuicaなら、JR東日本が発行主体となり、日本円を電子データに置き換えているだけです。
1円=120Suicaとか、独自の通貨単位があって、レートに基づいて交換されるわけではありません。

一方、仮想通貨は独自の通貨単位があり、レートに基づいて円やドルなどと交換することができます。

また、仮想通貨の場合、個人間で通貨のやり取りを行うことができますが、電子マネーでは個人間のやり取りができないという点も異なります。

ポイント(Tポイントや楽天ポイントなど)

電子マネーのところでも触れましたが、仮想通貨は独自の通貨単位を持ち、その時々のレートに基づいて、円やドル、ほかの仮想通貨と交換することができます。

一方で、Tポイントや楽天ポイントは、もちろん支払い時の補填に充てることはできますが、1ポイント=1円といったようにポイント自体のレートは固定されています。
そのうえ、ポイント自体をお金に換金することは基本的にはできません。

オンラインゲームの通貨

オンラインゲームの通貨は、仮想通貨と少しだけ似ています。
実体がないにかかわらず、その価値を見出しているオンラインコミュニティで利用され、ゲーム内のアイテムも購入でき、(リアルマネートレードと言って本来禁止ですが)円やドルなどと交換することもできます。

しかしオンラインゲームの通貨は、ゲームの運営会社が発行主体となって管理しています。
運営会社が倒産すれば、そのゲーム通貨はなくなってしまいます。
一方で、仮想通貨には発行主体が存在せず、誰かが管理しているわけではありません。
なので、全世界のコンピューターが壊れて無くなったりしない限り、仮想通貨が消えてなくなるということはないと考えてよいでしょう。

まとめ

今回、仮想通貨とビットコインについて、わかりやすく解説してみました。
仮想通貨はまだこれからどんどん成長していく分野なので、いまから始めても遅すぎるということはありません!

皆さんもぜひ、仮想通貨をはじめてみてはいかがでしょうか?

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