auのポケットWiFi(モバイルルーター)を契約しようとしている方、申し込みボタンを押す前に1分だけお待ちください。
「auでまとめたほうがセット割で安くなるのでは?」
「どこで契約しても同じ電波なら、ショップで契約したほうが安心では?」
——そう考えて、あとから「もっと安い窓口があった」と気づく方が少なくありません。
結論から言うと、同じWiMAX回線を使うなら、au(KDDI)で契約するより、UQ WiMAXやWiMAXプロバイダーで契約したほうが月額はふつうに安くなります。
電波もエリアも同じなのに、契約する窓口が違うだけで支払総額が変わる——これがポケットWiFi選びで一番損しやすいポイントです。
この記事では、2026年7月時点の各社公式情報をもとに、auのモバイルルーターが割高になる理由と、いま選ぶべき現行プラン・端末をわかりやすく整理します。
まず押さえたい前提:WiMAX 2+の「ギガ放題」はもう新規契約できない
ポケットWiFiの記事を読んでいると、いまだに「WiMAX 2+」「ギガ放題」「3日で10GB制限」といった言葉を見かけます。これらはすでに過去のものです。
- WiMAX 2+向けの「ギガ放題」は2022年3月31日で新規受付を終了(UQ公式)
- 現行は5G対応の「WiMAX +5G」。UQ WiMAXの現行プランはギガ放題プラスS
- 現行プランのスタンダードモードは月間データ容量の上限なし(旧「3日で10GB」のような制限は、現在の公式説明にはありません)
つまり、WX06のような旧世代の端末や、旧ギガ放題の料金を前提にした比較は、いま契約する人には当てはまりません。2026年に選ぶなら、WiMAX +5G対応の現行端末(モバイルルーター「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」/ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」)が対象になります。
ここが残念:auのモバイルルーターをおすすめしにくい理由
auは言わずと知れた大手キャリアで、ショップで相談できる安心感があります。それでもポケットWiFiに限っては、積極的にはおすすめしにくいのが正直なところです。
理由はシンプルで、auとUQ WiMAXは同じKDDIグループで、同じ回線(au 5G/au 4G LTE/WiMAX 2+)を使っているのに、auのほうが基本料金が高いからです。
| 契約窓口・プラン | データ容量(スタンダードモード) | 月額料金(税込・2026年7月時点) |
|---|---|---|
| au「モバイルルータープラン 5G」 | 上限なし | 基本使用料 5,788円(au PAY カードお支払い割−187円+5Gルーター割−550円で、13カ月間は5,051円) |
| UQ WiMAX「ギガ放題プラスS」 | 上限なし | 5,280円(WiMAX +5G割−682円で、13カ月間は4,598円) |
| WiMAXプロバイダー(GMOとくとくBBなど) | 上限なし | プロバイダーごとに月額値引き・キャッシュバックあり(後述) |
同じ回線・同じ端末なのに、auの基本使用料はUQ WiMAXより月500円ほど高く、割引後で比べても差は残ります。2年・3年と使えば、この差は数千円〜1万円以上に膨らみます。
※金額・割引は改定されることがあります。申し込み前に必ず公式サイトで最新条件をご確認ください。
「auスマートバリュー mine」目当ての契約にも注意
かつては「auスマホユーザーはauのルーターを契約すればスマホ代が割引(auスマートバリュー mine)」という説明が一般的でした。しかし現行の「モバイルルータープラン 5G」「ギガ放題プラスS」は、auスマートバリュー mineの対象外です(au・UQ公式に明記)。
現在のセット割は、WiMAX +5Gを契約したうえで、auスマホ/UQ mobileの対象プランに加入するとスマホ側の料金が割り引かれる「auスマートバリュー」「自宅セット割(インターネットコース)」という形です。これはUQ WiMAXでもWiMAXプロバイダーでも申し込めますので、「セット割のためにauで契約する」必然性はありません。
ポケットWiFiの正しい選び方:4つのポイントで比較する
「どこも同じに見える」という方のために、比較すべき観点を4つに絞って整理します。
- (1)データ容量(無制限クラスかどうか)
- (2)速度制限のルール
- (3)月額料金と端末代・キャンペーン
- (4)使えるエリア
(1)データ容量:主要5社の現行プランを整理
2026年7月時点の主なポケットWiFi(モバイルルーター)は次のとおりです。
| 提供元 | 主なプラン | データ容量 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ドコモ | 5Gデータプラス/データプラス | 月30GBまで | 月額1,100円と安いが、ドコモのスマホ(親回線)とのペア契約が前提。ルーター単独では契約できない |
| au | モバイルルータープラン 5G | 上限なし(スタンダードモード) | 回線はWiMAX +5Gと同じ。基本使用料5,788円で割高 |
| ソフトバンク/ワイモバイル | Pocket WiFi®プラン2(ベーシック)ほか | 月7GB(超過で低速化) | 大容量利用には不向き。料金は公式サイトで最新をご確認ください |
| UQ WiMAX | ギガ放題プラスS | 上限なし(スタンダードモード) | 現行の本命プラン。月額5,280円 |
| WiMAXプロバイダー | ギガ放題プラス系 | 上限なし(スタンダードモード) | 回線は同じで、窓口ごとの特典で実質負担が下がる |
ポイントは、たっぷり使いたい人が選べる「容量上限なし」のプランは、実質的にWiMAX +5G(au/UQ/プロバイダー)に絞られるということです。
ドコモの5Gデータプラスは月1,100円と魅力的ですが、月30GBが上限で、しかもドコモのスマホを持っている人限定。ソフトバンク/ワイモバイルのPocket WiFiは月7GBが基本で、動画をよく見る人にはすぐ足りなくなります。
目安として、7GBでできることは次のくらいです。
- ホームページ閲覧:数千ページ程度
- 動画の視聴:標準画質で数時間程度
通勤中に毎日YouTubeを見るような使い方だと、月の前半で使い切ってしまう可能性が高いでしょう。迷ったら容量上限のないプランのほうが安心です。
(2)速度制限:現行WiMAXは「3日で◯GB」ではない
WiMAX +5Gの制限ルールは、旧ギガ放題から大きく変わりました。2026年7月現在の公式の説明は次のとおりです。
- スタンダードモード:月間データ容量の上限なし(ただし、一定期間内に大量のデータ通信があった場合、混雑する時間帯に速度制限がかかることがあります)
- プラスエリアモード(オプション・1,100円/月):月30GBまで。超過すると当月末まで最大128kbpsに制限
プラスエリアモードは、スタンダードモードより広いau 4G LTEエリアで使える有料オプションです。auスマートバリュー/UQ mobile自宅セット割(インターネットコース)の適用中は、オプション料が無料になります(UQ公式)。
一方、月7GBなどの容量制限型プランは、上限を超えると最大128kbpsまで低速化され、地図アプリや動画はほぼ実用外になります。ここが容量上限なしのプランとの決定的な差です。
(3)月額料金と端末代:総額で比べるのが鉄則
ポケットWiFiは月額だけを見ると失敗します。「月額×利用月数+端末代+事務手数料−キャッシュバック」で総額を比べてください。
WiMAXはどこで契約しても回線・端末・エリアは同じなので、比較すべきは実質的な総額だけです。たとえばGMOとくとくBBの場合、2026年7月時点の公式サイトでは次の条件が案内されています。
- 端末代金 33,264円(税込)を36回分割し、同額を毎月割引 ⇒ 36カ月の利用で実質0円
- 事務手数料 3,300円(税込)/送料0円/解約違約金なし
- 月額料金の値引きに加え、他社インターネット回線からの乗り換えでキャッシュバック(最大40,000円)
キャッシュバックには受け取り手続き(案内メールからの口座情報登録など)が必要で、忘れると受け取れません。申し込み前に、公式サイトの「キャッシュバック特典の受け取りについて」を必ず読んでおきましょう。
※キャンペーンの金額・条件・期間は頻繁に変わります。公式ページで最新条件を確認してから申し込んでください。
参考までに、プロバイダー各社の総額イメージは以下の表もご覧ください(掲載時点の金額です。最新は各社公式でご確認ください)。
| No. | 会社名 | 事務手数料 | 初期費用 | キャッシュバック金額 | 端末料金 | 実質負担額(3年利用の場合) | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | BroadWiMAX | ¥3,300 | ¥0(WEB割適用) ※通常:¥20,743 | ¥0 | ¥31,680(一括) | ¥165,850 | ![]() |
| 2 | BIGLOBE WiMAX | ¥3,300 | ¥0 | ¥16,000 | ¥28,160(一括) | ¥156,916 | ![]() |
| 3 | DTI WiMAX | ¥3,300 | ¥0 | ¥0 | ¥27,720~¥33,220(一括) | ¥166,980~¥172,480 | ![]() |
| 4 | UQ WiMAX | ¥3,300 | ¥0 | ¥0 | 機種によって変動 | ¥173,316 | ![]() |
| 5 | ![]() GMOとくとくBB | ¥3,300 | ¥0 | ¥23,000~¥65,000 | 実質無料 ※通常¥27,720 | ¥107,920~¥149,920 | ![]() |
(4)エリア:契約前に必ず自分の生活圏を確認する
カタログの「下り最大◯Gbps」は理論値(ベストエフォート)で、実際に出る速度ではありません。大事なのは、自宅・職場・よく行く場所が高速通信エリアに入っているかどうかです。
各社のエリアマップで、契約前に必ず確認しましょう。
ドコモ(https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/)
au(https://www.au.com/mobile/area/)
ソフトバンク(https://www.softbank.jp/mobile/network/)
ワイモバイル(https://www.ymobile.jp/area/)
UQ WiMAX(https://www.uqwimax.jp/area/)
WiMAX +5Gはau 5G/au 4G LTE/WiMAX 2+の3つのネットワークを使うため、以前より「入らない」ケースは減っています。それでも建物の奥や山間部などでは電波が弱くなることがあるので、申し込み前のエリア判定は必須です。
WiMAX +5Gをおトクに契約する手順
ここまでを踏まえると、契約時に迷わないためのチェックはたった3つです。
①プラン ⇒ WiMAX +5G(UQのギガ放題プラスS/プロバイダーのギガ放題プラス系)
②端末 ⇒ Speed Wi-Fi DOCK 5G 01(持ち運び用)/Speed Wi-Fi HOME 5G L13(自宅用)
③窓口 ⇒ 総額(月額+端末代+事務手数料−特典)が最も安いところ
※特典や条件は変わります。必ず申し込み前に公式サイトで条件を確認してください。
電話窓口では「言った・言わない」の行き違いで割引が適用されないトラブルも起こり得ます。申込内容が記録に残るWebからの申し込みが安心です。
端末は「持ち歩くか、家で使うか」で選ぶ
WiMAX +5Gの現行端末は2機種で、用途で選べば迷いません。
- Speed Wi-Fi DOCK 5G 01(モバイルルーター):受信最大3.5Gbps。外にも持ち出す人向け
- Speed Wi-Fi HOME 5G L13(ホームルーター):受信最大4.2Gbps。コンセントに挿すだけで自宅のWi-Fiが完成
※いずれもベストエフォート型で、記載の速度は技術規格上の最大値です。実際の速度は利用環境で変わります。
キャッシュバック重視か、月額重視かで窓口を選ぶ
プロバイダーによって、「高額キャッシュバック型」と「毎月の月額を下げる型」があります。
まとまった現金が戻るほうがうれしい人はキャッシュバック型、受け取り手続きを忘れそうな人は月額割引型が向いています。
GMOとくとくBBでは、キャッシュバックのほかに月額料金を割り引くキャンペーンも案内されています。
月額を抑えたい方は、Broad WiMAXなど他のプロバイダーも比較対象に入れて、総額で判断しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. auでポケットWiFiを契約するメリットはありませんか?
A. 店舗で相談しながら申し込める点、auの請求にまとめられる点はメリットです。ただし回線もエリアも同じで基本使用料は高いため、費用を優先するならUQ WiMAXやプロバイダーが有利です。
Q. auスマホを使っています。WiMAXをプロバイダーで契約してもセット割は使えますか?
A. はい。auスマートバリュー(またはUQ mobileの自宅セット割・インターネットコース)は、WiMAX +5Gを扱うプロバイダー経由の契約でも申し込めます。適用条件・対象プランは各社公式でご確認ください。
Q. いま使っているWiMAX 2+の端末はどうなりますか?
A. WiMAX 2+の周波数は5G化にともなって速度変更が順次進められています。新規契約はWiMAX +5Gが前提なので、旧端末を使い続けている方は、機種変更の案内をUQ公式で確認しておくと安心です。
Q. ポケットWiFiと光回線、どちらがいいですか?
A. 工事ができない・引っ越しが多い・すぐ使い始めたい人はポケットWiFi、オンライン対戦や大容量のアップロードを最優先する人は光回線が向いています。用途で使い分けましょう。
まとめ
今回は、auのポケットWiFi(モバイルルーター)が割高になりやすい理由と、現行のWiMAX +5Gの選び方を整理しました。
- auとUQ WiMAXは同じ回線・同じ端末。それでもauの基本使用料は5,788円で、UQの5,280円より高い(2026年7月時点)
- 現行プランはWiMAX +5G「ギガ放題プラスS」。スタンダードモードはデータ容量の上限なし(旧「3日で10GB」は現行の説明にありません)
- 端末はDOCK 5G 01(外でも使う人)/HOME 5G L13(自宅用)の2択
- 窓口は総額(月額+端末代+事務手数料−キャッシュバック)で比較する。キャッシュバックは受け取り手続きを忘れないこと
※料金・キャンペーン・提供条件は改定されます。申し込み前に必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
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