ポケット型WiFiの対応エリアを徹底比較!

この記事では、ポケット型WiFi(モバイルルーター)の対応エリアの考え方と比較のしかた、そしてエリア内にいるのに圏外になってしまうときの対処法をまとめて解説します。

ポケット型WiFiはサービスによって使っている回線が違うため、同じ場所でも「つながる/つながらない」が変わります。ここを把握せずに契約すると、「せっかく買ったのに自宅で入らない」という残念な事態になりかねません。

エリア選びで失敗しないためのポイントを、順番に見ていきましょう。


エリアは「サービス名」ではなく「回線と周波数」で決まる

比較サイトを見ていると「◯◯はエリアが広い」といった書き方をよく見かけますが、実際につながるかどうかを左右しているのはそのサービスが使っている回線と周波数帯です。ここを押さえておくと、比較の見通しが一気によくなります。

低い周波数(プラチナバンド)は障害物に強い

電波には、周波数が低いほど遠くまで届き、建物などの障害物を回り込みやすいという性質があります。700MHz〜900MHz帯が「プラチナバンド」と呼ばれ、屋内や地下で重宝されるのはこのためです。

逆に、高い周波数帯は一度に運べるデータ量が多く速度を出しやすい反面、障害物に弱く、届く距離も短いという弱点があります。「速いけれど窓際でないと入らない」という現象は、この性質から来ています。

5Gエリアは「使える場所」がまだ限られる

現在のポケット型WiFiは各社とも5G対応が進んでいますが、5Gが使えるのは一部エリアのみで、多くの場所では引き続き4G LTEでの通信になります。「5G対応」と書かれていても、それがそのまま「どこでも高速」を意味するわけではない、という点は押さえておきましょう。

主要サービスの回線とエリアの考え方

代表的なポケット型WiFiが使っている回線を整理すると、次のようになります。

サービス使っている回線エリア面での特徴
WiMAX +5G(UQ・各プロバイダー)WiMAX 2+ / au 5G・4G LTE標準の「スタンダードモード」は一部周波数(800MHz帯)に非対応。オプションの「プラスエリアモード」でauの広いエリアが使える
ワイモバイルソフトバンクの5G・4G LTE通信自体は全国で使えるが、データ容量が上限なしになる「アドバンスモード」は対応エリアが限られる
ドコモドコモの5G・4G LTEプラチナバンドを含む自社網。山間部・地下鉄など整備が手厚い
ソフトバンクソフトバンクの5G・4G LTEワイモバイルと同系統の回線
楽天モバイル楽天回線(プラチナバンド対応機種あり)プラチナバンドに対応した「Rakuten WiFi Pocket Platinum」などをラインアップ

※提供エリア・対応周波数・料金は随時変わります。契約前に必ず各社公式のエリアマップで、実際に使う住所を確認してください。

場所別に見る、つながりやすさの傾向

地方・郊外で使う

地方で重視すべきは、そもそも基地局が整備されているかです。人口密集地は各社ともほぼカバーしていますが、山間部や海沿いでは差が出ます。

WiMAXの場合、標準のスタンダードモードは一部の周波数に対応していないため、電波が届きにくい場所ではプラスエリアモードへの切り替えが有効です。ただしプラスエリアモードは有料オプション(月額1,100円。auスマートバリューやUQ mobileの自宅セット割の適用時は無料)で、月間のデータ容量上限もあるため、常用ではなく「入りにくい場所での切り札」と考えてください。

建物の中・地下で使う

建物内と地下は、コンクリートという障害物で電波が遮られるという点で条件が同じです。だからこそ、前述のプラチナバンドを使えるかどうかが効いてきます。

ドコモ・ソフトバンク(ワイモバイル)・楽天モバイルは自社のプラチナバンドを持っており、WiMAXもプラスエリアモードに切り替えればauの低い周波数帯を使えます。屋内での利用が中心なら、プラチナバンドを使える手段があるかどうかを必ずチェックしましょう。

移動中(新幹線・地下鉄など)に使う

新幹線や地下鉄のトンネル内は、鉄道会社と通信各社が個別に対策工事を行っている区間です。整備状況は年々変わり、路線・区間単位で異なるため、「◯◯線なら全区間で使える」と一括りにはできません

通勤・通学中の利用が主目的なら、各社公式のエリアマップで路線や駅名単位の対応状況を確認するのが確実です。なお、移動中はどのサービスでも基地局の切り替えが頻繁に起こるため、動画のようにデータを受信し続ける使い方では途切れやすくなります。

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契約前にやっておきたいエリア確認の3ステップ

「エリア内だから大丈夫」で申し込むと失敗します。次の3つを踏むだけで、後悔する確率はぐっと下がります。

  1. 公式のエリアマップで、使う住所をピンポイントで見る。市区町村単位ではなく、番地まで入れて確認します。
  2. 「よく使う場所」を全部確認する。自宅だけでなく、職場・学校・実家・通勤経路も見ておきましょう。
  3. 可能なら実機を試す。UQ WiMAXには端末を無料で借りて試せる「Try WiMAX」があります。同じ住所でも、部屋の位置や階数で入り方は変わるので、試せるなら試すのが一番確実です。

エリア内なのに圏外になってしまうときは…

対象エリアのギリギリにいる

エリア内のはずなのに圏外になる場合、エリアの境界付近にいる可能性があります。境界では十分な強さの電波が届かず、圏外になってしまうことがあるのです。

WiMAXであれば、プラスエリアモードに切り替えるとつながることがあります。※以前は「ハイスピードモード/ハイスピードプラスエリアモード」という名称でしたが、WiMAX +5Gでは「スタンダードモード/プラスエリアモード」に変わっています。古い記事や口コミを見るときは、この名称の違いに注意してください。

また、アンテナは立っているのに通信できないというケースも、境界付近では起こります。遠くの基地局の電波を弱く受信しているだけで、実際のやり取りができていない状態です。

機内モードになっている

意外と多いのが、操作ミスで「機内モード」になっていたというパターンです。

多くのポケット型WiFiはタッチパネルを備えているため、カバンの中で画面に触れて設定が変わってしまうことがあります。機内モードは通信を一切遮断する設定なので、当然ながら圏外表示になります。

iPhone・Android毎の機内モードの確認方法と解除方法

接続する側の端末が機内モードになっていることもあります。iPhoneの場合、機内モードになっていると画面上部のステータスバーに飛行機のアイコンが表示されます。コントロールセンターを開いて飛行機のマークをタップするか、設定画面で機内モードをオフにすれば解除できます。

Androidも同様に、機内モード中は画面上部に飛行機のアイコンが出ます。画面上部から下方向にスワイプしてクイック設定パネルを開き、飛行機のマークをタップするか、設定画面から機内モードをオフにしてください。

APN設定を確認する

ポケット型WiFiには「APN設定」というインターネットへの接続先の設定があります。ここが正しくないと、電波は届いていても通信ができません。

SIMフリーのルーターに他社のSIMを入れて使っている場合や、SIMを差し替えた直後は、この設定が原因であることが少なくありません。設定場所は端末によって異なりますが、本体の「設定」→「ネットワーク」や「プロファイル」のあたりにあることが多いです。契約した通信会社の公式サイトに、正しいAPN情報が案内されています。

置き場所と再起動を試す

ここまで確認しても改善しないときは、基本に戻りましょう。窓際に移動する・床から少し高い位置に置く・金属製の棚や水槽のそばから離すだけで改善することがあります。それでもダメなら端末の再起動、そして接続する側の機器の再起動を試してください。

※特定の時間帯だけ極端に遅い場合は、圏外ではなく回線の混雑や速度制限が原因のこともあります。契約中のプランの制限条件も一度確認してみましょう。

ポケット型WiFiの繋がりやすさに関する口コミ

※いずれも過去の投稿です。通信モードの名称やエリアの整備状況は当時から変わっています。現在の内容は各社公式サイトでご確認ください。

エリアについてよくある質問

Q. エリアマップで「対応」と出ているのに、部屋の中でつながりません。

エリアマップは屋外での受信を前提にしていることが多く、屋内の入り方までは保証されません。鉄筋コンクリートの建物、窓の少ない部屋、地下階では特に弱くなります。窓際に置く、プラチナバンドを使えるモードに切り替えるといった対策を試し、それでも改善しないなら光回線やホームルーターへの切り替えも検討してください。

Q. 引っ越し先でも同じように使えますか?

ポケット型WiFiは住所に紐づかないので手続きは不要ですが、つながりやすさは場所ごとに変わります。引っ越しが決まったら、まず新住所でエリアマップを確認しましょう。

Q. 旅行や出張で山間部・離島に行くときは?

山間部や離島は各社とも整備が手薄になりがちなエリアです。行き先の住所でエリアマップを確認するのが基本ですが、屋外でもピンポイントで圏外になる場所は残ります。「必ずつながる」前提の予定は組まないほうが安全です。

Q. 端末を新しくすれば、つながりやすくなりますか?

対応している周波数帯が増えている機種であれば、改善する可能性はあります。特に古い端末は現在の5G・新しい周波数帯に対応していないことがあります。ただし、その場所に基地局が無ければ端末を替えても解決しないので、まずはエリアマップの確認が先です。

Q. エリア確認をしたのに、契約後につながらなかったら?

多くの事業者には、契約後8日以内であれば申し出により解約できる制度(初期契約解除制度や8日間キャンセルなど)が用意されています。適用条件は事業者ごとに異なるため、申し込み前に確認しておくと安心です。

まとめ

ポケット型WiFiのエリア比較で大事なのは、「どのサービスが広いか」ではなく「自分が使う場所で入るか」です。そのうえで、プラチナバンドを使える手段があるかを確認しておくと、屋内や地下での失敗が減ります。

契約前には、公式エリアマップで自宅・職場・通勤経路をピンポイントで確認し、可能なら実機のお試しを活用してください。そして万一つながらないときは、モード設定・機内モード・APN設定・置き場所の4点を順に確認する——これだけ覚えておけば、たいていのトラブルは自力で解決できます。

ネット回線の先生ネット回線の先生

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