5chTOP

2017年10月1日から、巨大掲示板「2ちゃんねる」の名称が「5ちゃんねる」に変更されました。
併せて、ドメインも従来の「2ch.net」から「5ch.net」へと変更され、トップ画像も新しいものへと切り替わりました。
突然の名称変更に、ネットではさまざまな反応が寄せられています。

追記(2018年6月25日)
東京地裁の判決により、2ちゃんねる管理人のひろゆき氏(西村博之氏)が全面勝訴!
経営難に陥ったJim氏が2ちゃんねるを乗っ取ったという事実が認定されました。
ここからひろゆき氏による反撃の狼煙が上がるのでしょうか?
(詳細は後述

(参考元:https://5ch.net/


「2ちゃんねる」から「5ちゃんねる」へ

巨大掲示板「2ちゃんねる」は今から18年前の1999年に、西村博之(ひろゆき)氏により開設されました。
政治や経済、趣味や実況など、まさに「『ハッキング』から『今晩のおかず』まで」幅広いテーマについて、匿名で多くの意見が書き込まれています。

現在2ch.netにアクセスしてみると、トップページで犬のようなキャラクターが「2」の数字を蹴って「5ch」に変えるアニメーションが表示されています。

5ch記事中GIF

これは5ch.netからアクセスしても、同じページが表示されます。


今回、「2ちゃんねる」から「5ちゃんねる」へと名称変更した背景には、元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏と、現・管理人のジム・ワトキンス氏(Jim氏)との間で、「2ちゃんねる」の経営権をめぐる対立が続いていたことが原因です。

Jim氏は今回の変更経緯について、ひろゆき氏との「トラブルに対処するため」などと説明しています。

「5ちゃんねる」変更に、ひろゆき氏とJim氏の対立が関係

ひろゆき氏とJim氏の過去を振り返ると、「2ちゃんねる」の経営権をめぐって対立関係にありました。


1999年 巨大掲示板「2ちゃんねる」が開設、ひろゆき氏が管理人となる
2009年 ひろゆき氏、「2ちゃんねる」の運営権をシンガポールのパケットモンスター社に譲渡
2012年 「2ちゃんねる」を管理していたパケットモンスター社は、ひろゆき氏が経営権を持つペーパーカンパニーであることが判明
2012年 Jim氏が経営するフィリピンのRace Queen(レースクィーン)社へ「2ちゃんねる」の経営権が移譲される(2018年6月追記:Jim氏による虚偽の主張の可能性が高い)
2014年 ひろゆき氏、Jim氏によって「2ちゃんねる」が違法に「乗っ取られた」と表明
2016年 WIPOの調停仲裁センターが、ひろゆき氏の「2ch.net」ドメイン移転の申し立てを棄却
2017年 Jim氏、フィリピンのLoki Technology(ロキテクノロジー)社へ「2ちゃんねる」の経営権を移譲し、「2ちゃんねる」の名称が「5ちゃんねる」へ変更
2018年 東京地裁の判決により、ひろゆき氏が全面勝訴(2018年6月追記)



2014年以降、元・管理人ひろゆき氏と、「2ちゃんねる」の経営を引き継いだJim氏との間で、経営権をめぐり対立関係が構築されました。
ひろゆき氏は「2ちゃんねる(2ch.net)」がJim氏によって「違法な乗っ取り」を受けているとして、内容をほぼコピーする「2ch.sc」を公開しました。

さらに「2ch」「2ちゃんねる」の商標権を取得したうえで、WIPO(世界知的所有機関)の調停・仲介センターに対して、ひろゆき氏が「2ch.net」ドメインの正当な所有者であることを認めるよう申し立てを行いました。
しかしWIPOは2016年7月に、ひろゆき氏の申し立てを棄却する裁定を下しました。


現在、「5ちゃんねる」のトップページには、Jim氏とみられるTwitterアカウントから、今回の「5ちゃんねる」変更に関するコメントが公開されています。
それによると、WIPOによる裁定後もひろゆき氏による「妨害行為」は続けられ、Jim氏が経営するRaceQueen社の管理下で「2ちゃんねる」を、これ以上ユーザーに対して「安全かつ快適なご利用をいただくことが困難」になってしまったようです。
そのため、「2ちゃんねるの運営権をLOKI TECH(Loki Technology)に譲渡する」ことになったという説明がされています。


※2018年6月現在、Jim氏のツイッターアカウントは凍結されています。

Jim氏からのメッセージの下にはLoki Technology社からのメッセージも掲載されており、「権利関係に関する無用な紛争を生じさせ」ないため、掲示板の名称を新たに「5ちゃんねる」に変更したという説明があります。
また、同社はドメイン「5ch.net」に加え、「5ちゃんねる」「5ch」の商標も保有しているとコメントしています。


5ch記事中2
https://5ch.net/

「5ちゃんねる」を運営するLoki Technology社とは?

今回、Race Queen社から「2ちゃんねる」の経営権を委譲されたLoki Technology(LOKITECH)社に関しては、フィリピンの首都マニラに位置する ジョイノスタルグセンタービルに所在しているということ以上の詳細な情報は見つかりませんでした。

また、アメリカのロックヴィルに「LOKITECH(http://www.lokitech.com/index.html)」という、同名のITソリューション企業がありますが、今回「5ちゃんねる」の権利を委譲されたLoki Technology社との関連は不明です。

※「5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)」の経営権を委譲されたLoki Technology社は、フィリピンのパシッグ市オーティガス・センターのADB通りにあるジョイノスタルグセンタービルの29階らしい。
※2018年5月4日頃に、フィリピン証券委員会より資格証明書(GIS)の発行がなされるようになったとの連絡がありました。5ch.netについて削除や発信者情報開示請求の仮処分を行う場合に必要だったので、今後はスムーズになりそうですね。(参考元:海外法人登記取得代行センター

追記:【急展開】ひろゆき氏、2ちゃんねる乗っ取り事件で全面勝訴!ジム氏は訴えられる?

日本有数の巨大掲示板「2ちゃんねる」の元管理人ひろゆき氏とJim氏が運営権をめぐって激しく対立していた問題ですが、ついに決着がつくのでしょうか。
東京地裁の判決では、ひろゆき氏の全面勝訴

裁判では、以下の内容が判断ポイントとなったようです。
①2014年までひろゆき氏がJim氏らに対して、年間2000万円以上の金額を断続的に送金していた、つまり何らかのもの(=サーバー)をレンタルしていたと考えられる


②確実に言えることとして、2014年まではひろゆき氏が2ちゃんねるの運営をしていて、Jim氏のTNテクノロジー社もサーバーの運用や管理をおこなう会社であった


③ひろゆき氏からJim氏への送金は1回あたり200万円以上であり、Jim氏からひろゆき氏に対して金額が不足しているなどの連絡はなかった


以上のことから、2014年、すなわち「Jim氏によって2ちゃんねるが違法に乗っ取られた」とひろゆき氏が主張した年までは、ひろゆき氏がJim氏の会社に高額なレンタル料金を支払って、サーバーをレンタルしていたことは信用性が高い情報だと判断されました。


一方で、Jim氏はひろゆき氏とサーバーの契約を行ったことはないと主張し、2ちゃんねるはひろゆき氏とJim氏の共同事業だったと主張。
これが上記の判断ポイントと照らし合わされた結果、Jim氏とTNテクノロジー社の主張には矛盾が生じると判断されました。
もし共同経営であれば、レンタル料金と思われる多額の送金は不要ですよね。


しかも、訴訟開始時点ではJim氏の経営するレースクイーン社が2ちゃんねるを運営していたと主張していました。
もはや主張も穴だらけですね。


また、Jim氏は2ちゃんねるの運営連絡先として名前を貸していたものの、サーバーの管理以外で2ちゃんねるの業務にかかわっていたという根拠のある主張がありませんでした。
これでは2014年以前に、2ちゃんねるがひろゆき氏とJim氏の共同事業であったと考えられにくいですよね。


こうしてJim氏とTNテクノロジー社の主張の矛盾点が指摘され、彼らの主張は軒並み却下されたそうです。


さらにアップロードされた判決文を見てみると、なんとJim氏がひろゆき氏に多額の金銭を要求していたこともあったそうです!
最初、TNテクノロジー社の(おそらくサーバーの)販売代理店の広告掲載を条件に、2ちゃんねるはTNテクノロジー社のサーバーを無料でレンタルできたそうです。


その後、サーバーが有料になり、さらにJim氏が経営をおこなうようになると「姉が病気になって金がいる」とか「事業がうまくいかなくなって金がいる」など理由をつけては、ひろゆき氏にレンタル料金の前払いを求めたそうです。
最終的にJim氏はひろゆき氏に対し、「送金しなければサーバーを止める」とまで言ったそうです!

そして、とうとう2014年にはひろゆき氏を2ちゃんねるのサーバーにアクセスできないようにし、Jim氏は2ちゃんねるの広告収入を独り占め。
ひろゆき氏がJim氏に連絡したところ、「5万ドル支払えばアクセスできるようにする」といわれて5万ドルを送金したものの、結局その後もひろゆき氏が2ちゃんねるのサーバーにアクセスすることはできなかったそうです。


今回の裁判内容を整理するとこのようになります。
・2014年までひろゆき氏が2ちゃんねるを管理していた

・Jim氏は2ちゃんねるのサーバー管理を請け負う会社の経営者で、それ以外で2ちゃんねるの運営業務にかかわった証拠はない


・ひろゆき氏とJim氏のTNテクノロジー社の間には、2ちゃんねるのサーバーをレンタルしていたと考えられる金銭のやり取りがある


・Jim氏は2ちゃんねる乗っ取りよりも以前から、レンタル代金以上の不必要な金銭をひろゆき氏に要求し、最終的にサーバーにアクセスできないようにした


・上記の結果、Jim氏は多額の金銭を受け取ったにもかかわらず、結局ひろゆき氏を2ちゃんねるのサーバーから締め出して広告収益を独占していた


・ひろゆき氏の主張はかなり具体的で反対尋問を経ても合理性があり信頼できるが、Jim氏の主張はあまりにも矛盾が多くて信頼できない


以上の点から、ひろゆき氏がJim氏によって2ちゃんねるを乗っ取られたという主張は筋が通ります


一部メディアではJim氏はサーバー代金の未払いを理由にひろゆき氏ら2ちゃんねるの運営者を解任したという記述もあったようですが、実際にはひろゆき氏が必要以上の費用をJim氏らに要求されて支払わざるを得なかったようです。
そして、NTテクノロジー社は2ちゃんねるの運営にかかわったことすらないので、ひろゆき氏を解任する権限すら持ち合わせていません


Jim氏らはいったいどこに勝機を見出して2ちゃんねるの乗っ取りを行ったのでしょうか?
日本での裁判ならゴリ押しで勝てると踏んでいたのでしょうか?
Jim氏の真意は不明なままです。


判決が出たのち、ひろゆき氏はツイッターで下記内容をツイート。


「わしわし訴えていきます」とのことです。
これからひろゆき氏の反撃が始まりそうですね。

一方、Jim氏の動向も気になるところ。
Jim氏やTNテクノロジー社にとって今回の判決はかなり面白くないはずです。

訴訟大国ともいわれるアメリカ出身のJim氏なら控訴し、高等裁判所での勝負を持ち掛けてくるかもしれません。

2ちゃんねるが乗っ取り被害に遭っていたことが立証されたひろゆき氏ですが、無事2ちゃんねる(もはや5ちゃんねるですが)を取り戻せるのか?
矛盾だらけの主張を通したJim氏とTNテクノロジー社、そして現在5ちゃんねるの運営を行っているらしいロキテック社はどう動いてくるのか?

今後も引き続き、この問題に注目していきます!

「5ちゃんねる」名称変更にネットもさまざまな反応

「2ちゃんねる」が突然名称を変更したことは、ネット上でも大きな驚きをもって迎えられています。




名称変更にショックを受ける人、まだ馴染みを感じられない人、なぜ「5ちゃんねるという名称なのか」を考察する人など、さまざまな反応が寄せられているようです。

2ちゃんまとめサイト

以前は2ちゃんまとめサイトを利用してると「まとめ民」「まとめ厨」として馬鹿にされたものですが、現在ではまとめサイトを閲覧している人のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。

まとめサイトの特徴として、おもしろいスレや役立つスレを厳選して紹介してくれるので、効率的に情報収集できるというメリットもあります。
以下に、おすすめの2ちゃんまとめサイトを紹介します。

【オールラウンド系】

アルファルファモザイク
ハムスター速報
暇人速報
ニュー速クオリティ

主にニュース系がメインです。
だいたい上記の4サイトを回遊してれば、世の中のニュースや話題が網羅できるような気がします。

【ライフハック系】

ライフハックちゃんねる弐式
私のお気に入りです。
仕事や勉強、恋愛といったもののライフハック系の話題から、ネットや社会、趣味、ファッションなど、なかなか役立ちそうな話題がたくさんあります。

【哲学・オカルト系】

哲学ニュース
哲学っぽいネタや、都市伝説・オカルト系に特化しています。
洒落怖(洒落にならない怖い話)など読みたいときにはおすすめです。

【家庭系】

鬼女速
浮気や嫁姑バトル、隣人トラブルなどの宝庫。
ドロドロした話がお好きな方におすすめ

2ちゃん専ブラアプリ

2ちゃんにはさまざまな専ブラがありますが、スマホで見るなら専ブラアプリを利用するほうが簡単です。
2ちゃん専ブラアプリとして有名なJane Styleは、5ちゃんねるにも対応しているのでおすすめです。

2ちゃんねる専用ブラウザ「Jane Style」が5ちゃんねる対応へ!!

まとめ

「2ちゃんねる」が「5ちゃんねる」へと名称変更した背景には、元・管理人のひろゆき氏と現・管理人であったJim氏との、「2ちゃんねる」の経営権をめぐる対立が原因であるようです。

今回Jim氏から経営を委譲されたLoki Technology社ですが、まだ情報がないため詳細は不明です。
ただ、「利用者の方は従来通りの方法で本掲示板『5ちゃんねる』をご利用いただけます」とのコメントを発表しているので、サービス面で急に大きな変化が起こるとは考えにくいと思います。


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