休日は自宅のベッドに寝転がってスマートフォンで高画質動画を見るのが大好きです。動画に飽きたらそのままインターネットサイト巡り。夜には遠くに住む友達とチャットアプリでビデオ通話しながら近況を語り合う。
そういったことにインターネットを使っていると、すぐに通信速度制限にかかってしまいます。しかし、ある方法を使えば、データ通信量を気にすることなく、インターネットを好きなだけスマートフォンで楽しむことができます。大事なキーワードは「自宅」!自宅に固定回線のインターネットを引いてWi-Fi(無線LAN)につなげば、スマホのデータ通信量を消費せずに、一日中インターネットを楽しめます。
今回は自宅の固定回線を利用して無線Wi-Fiの環境を整えることで、スマートフォンのデータ通信量を低く抑えて通信速度制限を回避する方法をご紹介します。
データ通信量を損する意外な使い方

スマートフォンやタブレットを携帯電話会社で契約している人が、一度は経験するのが通信速度制限です。いわゆる、「使いすぎてスマホが遅くなった」といわれる現象です。
この「スマホが遅く」なる原因は、データ通信量の規定上限を超えたことによる通信速度制限です。スマホを契約するときに、ひと月に使えるデータ量(ギガ数)を決めたことを覚えているでしょうか。そこで決めた3GBや20GBといった容量が、自分の契約で1か月間に使えるデータ通信量の上限です。これを超過してしまうと、月末まで通信速度制限がかけられたままになります(多くのプランで送受信が最大128kbps〜1Mbps程度に制限されます)。
また、「データ無制限」をうたうプランでも、直近3日間で一定量を超えると一時的に速度が落ちるといった条件が設けられている場合があります。通信速度制限中でもメールやLINEのやり取りは何とかできますが、それ以外はほとんど快適に使えないと考えてください。普段見ているサイトはなかなか表示されず、動画は途中で止まりがちです。仕事でクラウドサービスを使っている人は、大事なファイルをアップロードできず会議に間に合わない、ということも起こりかねません。
通信制限を避ける根本的な解決法は、そもそもデータ通信量の上限を超えないことです。外出先でモバイル回線(4G/5G)に接続するのは仕方ありませんが、自宅にインターネット回線を引いている人なら、誰でも次の方法でデータ通信量を大きく節約できます。さっそく見てみましょう。
自宅に無線Wi-Fiを構築しよう

パソコンやインターネットサービスを利用するために、自宅に固定回線を引いている人は多いでしょう。固定回線を利用して無線Wi-Fiを飛ばせば、スマホの通信量を節約できます!
固定回線はスマホの通信契約と異なり、月額料金さえ払えばデータ量の上限なくインターネットを使い放題できます。パソコンで高画質の動画を何本ダウンロードしても、オンラインゲームに長時間つないでも、通信速度制限の心配はありません。自宅にいる間は、光回線などの高速通信を提供してくれるプロバイダと契約し、その固定回線をWi-Fi経由で使うのが、最も高速で快適な利用方法といえます。
固定回線にはデータ通信制限がないので、家にいる間にスマホ・タブレットをWi-Fiにつないでおけば、家で使った分のデータ通信量をまるごとセーブできます。その結果、外出先で使えるデータ通信量に余裕が生まれ、月の上限を超えにくくなります。
また、一度スマートフォンをWi-Fiにつなげば、次回からは自動でそのWi-Fiに接続されるので、うっかりモバイル回線のまま家で使ってしまうミスも防げます。
さらに、仮にデータ通信量を超えて通信速度制限がかかってしまっても、Wi-Fi接続中はモバイル回線の速度制限の影響を受けません。自宅に帰ればいつでも快適にスマートフォンでインターネットを利用できる、というわけです。
2-1.無線Wi-Fi環境の構築に必要なもの
無線Wi-Fi環境を自宅に構築するのはとても簡単です。
まず、自宅にインターネット固定回線がない人は、固定回線を契約しましょう。
すでに固定回線を契約している人は、無線Wi-Fiルータ(Wi-Fiルーター)を用意しましょう。
無線Wi-Fiルータは、エントリーモデルなら数千円程度から購入できます。家電量販店に行けば、バッファロー・NEC・アイ・オー・データ製などのWi-Fiルーターが手頃な価格で売っていますので、特にこだわりがなければそれで十分です。規格はWi-Fi 6(11ax)/Wi-Fi 6Eに対応した製品が広く流通しており、上位モデルではWi-Fi 7(11be)対応の製品も選べます。複数台を同時につないでも安定しやすいのが新しい規格の利点です。
プロバイダからルーターをレンタルする方法もあります。プロバイダによっては、レンタル料が無料になる特典を用意しているところもあるので、購入とレンタルのどちらが得かは特典の内容次第です。なお、固定回線を契約したときに、Wi-Fiルーター機能つきのモデム(ホームゲートウェイ)を借りている場合もあります。その際は部屋に設置してある機器を確認してみましょう。Wi-Fi機能がついていれば、追加で買うものはありません。あとは、スマホやタブレット以外で接続したい機器がWi-Fiに対応しているかを確認しておけば準備完了です。
2-2.無線Wi-Fiの設定方法
まず無線Wi-Fiルータと固定回線のモデム(ホームゲートウェイ)をLANケーブルで接続します。モデムとは、インターネットを契約したときに業者が設置していった小さな箱状の機械で、これを通じてパソコンやスマホのデータをインターネット回線で送れる状態に変換しています。たいていの無線Wi-Fiルータには、モデムと接続するためのLANケーブルが同梱されています。電源アダプターをつなぎ、ルータのランプが点灯すれば、自動的にWi-Fiのアクセスポイントが起動します。あとは手持ちのスマホやタブレットをWi-Fiに接続するだけです。モデムやルータは常に電源を入れたまま使うものなので、放熱のためにも周りに余計な物を置きすぎないようにしましょう。
2-3.家じゅうの無線Wi-Fi対応機器を接続しよう
パソコンでもスマートフォンでも、基本的なWi-Fiへの接続方法に大きな違いはありません。
まずパソコンはWi-Fi機能をオンにする必要があります。設定画面の「ネットワークとインターネット」からWi-Fiをオンにしましょう。すると、そのパソコンが受信しているWi-Fiの一覧が表示されます。近所の人が使っているWi-Fiの電波も表示されますが、パスワードが分からなければ利用できないので気にする必要はありません。
一覧の上の方には電波の強いものが並びます。このうちどれが自分のWi-Fiかを見分けるため、ルータ本体に記されているSSIDを確認しておきましょう。
SSIDと一致するWi-Fiを一覧から選び、同じくルータ本体に記されているパスワード(暗号化キー)を入力します。これで接続完了です。スマートフォンも同様に、設定からWi-Fiの項目を選び、SSIDを頼りにネットワークを選択してパスワードを入力すれば接続されます。ゲーム機や音楽プレイヤーなどの端末も、Wi-Fi対応であれば設定方法は大きく変わりません。1台のルータに何台もの機器をWi-Fiで接続しても、固定回線の月額料金は変わらず、通信速度制限がかかることもありませんので、安心して活用してください。
2-4.Wi-Fiにつないだつもりでも通信量が減らない「落とし穴」
「家ではWi-Fiにつないでいるはずなのに、なぜかギガが減っている」——これは意外とよくある話です。原因は、たいてい端末側の設定にあります。心当たりがないか確認してみてください。
- Wi-Fiの電波が弱いと自動でモバイル通信に切り替わる機能…iPhoneの「Wi-Fiアシスト」のように、Wi-Fiの接続が不安定なときに自動でモバイル回線を使う設定が用意されている端末があります。部屋の奥やお風呂場など電波の届きにくい場所で、知らないうちにギガを消費しているケースです
- アプリやOSの自動アップデート…数百MB〜数GBになることも。「Wi-Fi接続時のみ更新する」設定にしておくと安心です
- 写真・動画のクラウド自動バックアップ…撮影するたびに大きなデータが送信されます。こちらもWi-Fi接続時のみに限定できます
- ルーターの置き場所…床置き・棚の中・金属や水槽のそばは電波が弱まりやすい場所です。部屋の中央・床から少し高い位置に置くだけで改善することがあります
※設定の名称や場所は、機種やOSのバージョンによって異なります。詳しくはお使いの端末の設定画面やメーカーの案内をご確認ください。
また、Wi-Fiのマークが出ていても、実際に何のネットワークにつながっているかは端末の設定画面で確認できます。月末に「ギガが減っていないか」をデータ使用量の画面でチェックする習慣をつけると、無駄な消費に早く気づけます。
無線Wi-Fiを盗まれないように気を付けよう

接続するWi-Fiを選ぶときにSSIDは一覧に表示されますが、パスワードがなければ接続はできません。とはいえ、まれに何らかの方法でパスワードを知った人が、勝手に他人の家のWi-Fiに接続して利用してしまうケースがあります。また、「使用料を払うのでWi-Fiを使わせてほしい」と他人のWi-Fiに便乗しようとする人もいます。
「それくらい…」と思うかもしれませんが、貸した相手がインターネットを不正利用して犯罪を行った場合、あなたの回線が使われたことで思わぬトラブルに巻き込まれるおそれがあります。
こうしたトラブルを避けるためにも、Wi-Fiのパスワードは利用する人以外に教えない、ルータを他人から見える場所に設置しない、他人にルータを貸さないことを心がけてください。あわせて、初期パスワードのまま使わず、推測されにくいパスワードに変更し、暗号化方式はWPA2/WPA3を選ぶと、より安全に使えます。
なお、ルーターのファームウェア(本体のソフトウェア)を最新の状態に保つことも大切です。古いまま使い続けると、既知の弱点が残ったままになります。自動更新の設定があるモデルなら、オンにしておきましょう。
データ通信量を節約するついでに通信料金も節約しよう

家の固定回線で無線Wi-Fi環境を構築すれば、スマホのデータ通信量を節約できます。ただし、固定回線の主流である光回線は、月額料金がモバイル回線より高めに設定されているのが一般的で、開通時には工事費もかかります。
「固定回線は高くつくからWi-Fiは我慢する」という人もいるかもしれません。しかし、スマホとのセット割まで含めて計算すると、家計全体では差が縮まることが少なくありません。そして光回線はどのプロバイダ・代理店から申し込むかで実質負担が大きく変わります。その鍵となるのが、キャッシュバックや工事費実質無料といった新規契約特典です。ドコモのスマホをお使いなら、特典が手厚い「GMOとくとくBB」経由でのドコモ光の申し込みが有力な選択肢のひとつです。
ドコモ光の月額料金と初期費用(2026年8月時点)
プロバイダ料金込みの「ドコモ光 1ギガ タイプA」の料金は次のとおりです(ドコモ公式サイトにて確認)。
| 項目 | マンション | 戸建て |
|---|---|---|
| 月額料金(2年定期契約) | 4,400円(税込) | 5,720円(税込) |
| 月額料金(定期契約なし) | 5,500円(税込) | 7,370円(税込) |
| 契約事務手数料 | 4,950円(税込) | |
| 新規工事料(代表例) | 28,600円(税込)/転用の場合は0円 | |
| 解約金(更新期間以外) | 4,180円(税込) | 5,500円(税込) |
※工事料は2026年6月1日以降の申込分より改定されています。また工事料は設備の状況によって変わるため、上記はあくまで代表例です。土日休日の派遣工事では別途3,300円(税込)がかかります。
初期費用は決して小さくありませんが、新規工事料が実質0円になる特典も用意されています。すでにフレッツ光を使っている方が乗り換える「転用」なら、工事料そのものがかかりません。
スマホのセット割とルーター特典で差を詰める
「ドコモ光セット割」を使うと、同一の「ファミリー割引」グループ内のスマホ1回線ごとに、永年最大1,210円(税込)/月が割引されます。この最大額の対象は「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「ドコモ mini」で、「eximo」「irumo(0.5GBを除く)」「5Gギガホ プレミア」などは最大1,100円/月(税込)の割引です。割引額は契約プランや利用データ量によって変わります。
家族の回線数が多いほど効果が大きくなるのがこの割引の特徴です。「自分ひとりの通信費」ではなく「世帯全体の通信費」で比べてみてください。
プロバイダ側の特典も見逃せません。GMOとくとくBBをプロバイダに選ぶと、ドコモ光 1ギガならv6プラス対応のWi-Fiルーターを月額0円でレンタルできます(10ギガ対応ルーターは月額190円)。発送月を含めて37か月間利用すると返却が不要になるため、Wi-Fiルーターを別途買わずに済むのは実用面で大きなメリットです。IPv6(IPoE/v6プラス)に対応しているので、混雑しやすい夜の時間帯でも比較的安定して使えます。
このほか、高額キャッシュバックやdポイント還元なども用意されています。キャッシュバック額や特典の内容・適用条件は時期によって変わるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
ahamoユーザーには「ahamo光」という選択肢も
格安の料金プラン「ahamo」を使っている方向けには、ahamoユーザー専用の「ahamo光」も提供されています。1ギガの月額料金はマンション3,630円・戸建て4,950円(いずれも2年定期契約・税込)で、ドコモ光より抑えられています。
ただし、ahamo光はドコモ光セット割の対象外です。スマホ側の割引を含めた総額で、どちらが安くなるかを比べてから決めましょう。申し込みにはahamoを契約している携帯電話回線(ペア回線)の番号が必要です。
まとめ 無線Wi-Fiでデータ通信量を節約しよう
今回は、自宅の固定回線を利用して無線Wi-Fi環境を構築し、家にいるときのスマートフォンのデータ通信量を節約する方法をご紹介しました。やり方はとても簡単で、Wi-Fiルーターさえ用意すれば、家では通信量を気にせずスマートフォンを使えるようになります。
最後に押さえておきたいポイントを整理します。
- 自宅のWi-Fiにつなぐだけで、家で使った分のギガはまるごと節約できる
- 「つないだつもり」に注意。自動でモバイル通信へ切り替わる設定や、アプリの自動更新・クラウドバックアップを見直す
- パスワードの管理と暗号化方式(WPA2/WPA3)、ファームウェアの更新でただ乗り・不正利用を防ぐ
- 固定回線の費用はスマホのセット割・ルーター特典まで含めた総額で判断する
他人のWi-Fiに勝手にただ乗りしたり、見知らぬ人にWi-Fiを貸したりすることがないよう、セキュリティには気を付けて利用しましょう。
ドコモ光に申し込みたい場合は、GMOとくとくBBの公式ページから申し込んでください。
【GMOとくとくBB ドコモ光】:http://gmobb.jp/service/docomohikari/index_b.html
※Wi-Fiルーターが無料(0円)でレンタルできるのは「とくとくBB」経由で申し込んだドコモ光だけなのでご注意ください。
