Wi-Fiの通信規格って何?詳しく解説!
いまやインターネットは、仕事でもプライベートでも欠かせない存在です。なかでも、LANケーブルをつながなくても使える「無線通信(Wi-Fi)」は、電波が届く範囲ならどこでもネットを楽しめる便利な技術ですよね。
普段は何気なく使っているWi-Fiですが、実は「通信規格」があり、規格ごとに速度や特徴が異なることをご存じでしょうか。規格の違いを知っておくと、ルーターやスマホ選びで失敗しにくくなります。
この記事では、Wi-Fiの通信規格の基本から、「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 5」の違い、そして近年登場した「Wi-Fi 6E」「Wi-Fi 7」まで、2026年時点の最新情報でわかりやすく解説します。
そもそも「Wi-Fi」って何?おさらい
「Wi-Fi(ワイファイ)」とは、パソコンやスマホなどの機器を無線(ワイヤレス)でネットワークに接続するための無線通信規格の一種です。「Wi-Fi Alliance」という業界団体が認証しており、この団体名にちなんで「Wi-Fi」と呼ばれています。団体が定める規格に沿った通信ができると認証されて、はじめて製品に「Wi-Fi対応」のロゴを表示できます。
各メーカーが勝手に「対応してます!」と宣言しているわけではない、ということですね!
Wi-Fiの「通信規格」とは?(世代の呼び方)
Wi-Fiの通信規格は「IEEE 802.11」を軸に、いくつもの世代に分かれています。代表的なものは次のとおりです。
- IEEE 802.11be(Wi-Fi 7) …最新世代
- IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6/6E) …現在の主流
- IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)
- IEEE 802.11n(Wi-Fi 4)
機器に表記されるときは、共通する「IEEE 802.」が省略され「11be」「11ax」「11ac」のように後半だけで書かれることが多いです。以前は「11ax」のような表記が中心でしたが、「何世代目か」をわかりやすくするため、現在は「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 7」といった世代番号での呼び方が主流になりました。たとえば「11ax」と「Wi-Fi 6」は名称が違うだけで同じものです。
各世代の主な違いを表にまとめると、次のようになります(速度は理論上の最大値で、実際の速度は環境により下がります)。
| 世代(呼称) | 規格 | 使う周波数帯 | 最大速度(理論値) |
|---|---|---|---|
| Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 2.4/5GHz | 約600Mbps |
| Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 5GHz | 約6.9Gbps |
| Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 2.4/5GHz | 約9.6Gbps |
| Wi-Fi 6E | IEEE 802.11ax | 2.4/5/6GHz | 約9.6Gbps |
| Wi-Fi 7 | IEEE 802.11be | 2.4/5/6GHz | 約46Gbps |
Wi-Fiの規格と「周波数」の関係
Wi-Fiの規格で大きく違うのは「最大通信速度」と「周波数帯」です。速度は基本的に新しい規格ほど速くなるので、まずは周波数帯の違いを押さえておきましょう。従来から使われているのは「5GHz帯」と「2.4GHz帯」で、それぞれ長所と短所があります。
5GHz帯
5GHz帯は無線LAN専用の帯域のため、他の家電などの電波と干渉しにくく、安定して速い通信ができます。動画再生や大きなファイルの転送に向いています。ただし、壁や家具などの障害物に弱いのが欠点で、遮られると届きにくくなります。
2.4GHz帯
2.4GHz帯は対応機器が多く、ほぼすべてのWi-Fi機器が使える帯域です。障害物に強く、壁や家具があっても電波が届きやすいため、部屋をまたいだ接続に向いています。一方で、電子レンジやBluetoothなど同じ帯域を使う機器が多く、混線して速度が落ちやすいのが弱点です。5GHz帯と使い分けると快適になります。
現在主流の「Wi-Fi 6」の特徴

「11ax=Wi-Fi 6」は2019年に登場した規格で、現在も多くの機器が対応する主流の世代です。従来のWi-Fi 5より高速化されているうえ、Wi-Fi 6は2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しており、環境に合わせて使い分けられます。
Wi-Fi 6は混雑に強い!
Wi-Fi 5とWi-Fi 6の大きな違いは、たくさんの機器をつないだときの安定性です。Wi-Fi 6には「OFDMA(直交周波数分割多元接続)」という技術が採用されており、1つのアクセスポイントで複数の機器と同時にデータをやり取りできます。
Wi-Fi 5では、アクセスポイントから各機器への送信を1台ずつ順番に行っていたため、接続台数が増えるほど混雑しやすくなっていました。Wi-Fi 6は複数台と同時に送受信できるので、家族みんなが同時にスマホ・PC・ゲーム機をつないでも安定しやすいのです。そのため「Wi-Fi 6は混雑に強い」と言われます。
Wi-Fi 6を活かすには端末側の対応も必要
現在販売されているWi-Fiルーターの多くはWi-Fi 6以上に対応しています。機種によっては、2.4GHz帯と5GHz帯を自動で切り替える「バンドステアリング機能」を備えたものもあります。
ただし注意したいのは、ルーターがWi-Fi 6対応でも、つなぐスマホやパソコン側がWi-Fi 6に対応していなければ、その速度は活かせないという点です。古い機種はWi-Fi 5以前にしか対応していないこともあるので、買い替えの際は、スペックだけでなく対応するWi-Fi世代もあわせて確認しましょう。
「Wi-Fi 6E」について解説

「Wi-Fi 6E」とは?
Wi-Fi 6Eは、2022年に日本で使えるようになった規格で、Wi-Fi 6をベースに新しく「6GHz」帯を追加したものです。従来の2.4GHz帯・5GHz帯に加えて6GHz帯が使えるようになった点が最大の特徴です。
6GHz帯の特徴
新たに使えるようになった「6GHz」帯は、2.4GHz帯の「混線しやすい」弱点をカバーできる、比較的空いている帯域です。これにより、より安定して速い通信が期待できます。ただし、5GHz帯と同様に障害物には弱い傾向があります。
Wi-Fi 6Eの注意点
Wi-Fi 6Eを使うには、ルーターだけでなくスマホ・パソコンも6GHz帯(Wi-Fi 6E)に対応している必要があります。登場から時間が経ち、iPhoneや一部のAndroidスマホ、パソコンなど対応機器も増えていますが、手持ちの機器が対応しているかは事前に確認しましょう。
最新世代の「Wi-Fi 7」も登場
そして現在の最新世代が「802.11be(Wi-Fi 7)」です。日本では2023年12月末に総務省が電波法施行規則を改正して利用が解禁され、2024年にはWi-Fi Allianceの正式な認証プログラムも開始されました。すでに対応ルーターや、iPhone 16シリーズをはじめとする対応スマホ・パソコンが続々と登場しています。
Wi-Fi 7の主なポイントは次のとおりです。
- 理論上の最大速度は約46Gbps(Wi-Fi 6/6Eの約4.8倍)と大幅に高速化。
- 2.4GHz・5GHz・6GHzの3つの周波数帯に対応。
- MLO(マルチリンクオペレーション)という新技術で、複数の周波数帯を同時に束ねて通信できる。これにより混雑や途切れを避け、低遅延で安定した通信が可能に。
- チャネル帯域幅の拡大(320MHz)や4096QAMといった技術で、より多くのデータを一度に送れる。
低遅延に強いため、オンラインゲームやビデオ会議、リアルタイム性が重要な用途との相性がよいと期待されています。ただし、Wi-Fi 7の性能を活かすにはルーターと端末の両方がWi-Fi 7に対応している必要があり、対応機器はまだ比較的高価です。しばらくはWi-Fi 6/6Eが主力として使われる見込みなので、慌てて買い替える必要はありません。今後の買い替えの選択肢として押さえておくとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 自分のルーターがどのWi-Fi規格か調べるには?
A. ルーター本体の型番から、メーカー公式サイトの仕様(対応規格「11ax」「11be」など)を確認するのが確実です。スマホやパソコン側は、設定画面の接続情報や仕様表で対応規格を確認できます。
Q. Wi-Fi 7のルーターを買えば、今のスマホでも速くなる?
A. いいえ。速度はルーターと端末の「低いほうの規格」に合わせられます。スマホがWi-Fi 6までの対応なら、Wi-Fi 7ルーターにつないでもWi-Fi 6相当までの速度になります。とはいえ、新しいルーターは混雑処理などが優れているため、体感が改善することはあります。
Q. 2.4GHzと5GHz、どっちにつなげばいい?
A. ルーターの近くで速度重視なら5GHz、離れた部屋や壁越しでつながりやすさ重視なら2.4GHzが目安です。自動で切り替える「バンドステアリング」対応機なら、基本はおまかせでOKです。
まとめ
今回はWi-Fiの通信規格について整理しました。Wi-Fiは数年ごとに新しい世代が登場し、いまはWi-Fi 6/6Eが主流、最新世代としてWi-Fi 7が普及し始めている段階です。
「なんだかネットが遅い」と感じる人は、まず今使っているルーターやスマホ・パソコンがどのWi-Fi世代に対応しているかを確認してみましょう。古い機器だとWi-Fi 6/6Eに対応していないことも多いので、買い替えの際は対応するWi-Fi規格にも注目すると、より快適なネット環境を整えられます。
Wi-Fiの基礎知識については、以下の記事も参考にしてください。
【初心者向け】Wi-Fiのプロキシってなに?わかりやすく解説します
オンラインゲームやスマホのゲームで遊んだり高画質の動画を快適に見るには安定した通信回線が必要です。日本の通信インフラは非常に優秀で、近年は安定して通信できるようになってきました。通信速度や安定性に不満を感じる機会が少ないため、通信回線を1度契約して何年も利用し続けている人が大半ですが、実はプロバイダーや通信回線は定期的に切り替えて、切り替え時のキャッシュバックを受け取ることで通信料を実質的に節約することができます。切り替え先としておすすめしたいのがGMOグループが提供しているGMOとくとくBBです。

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