海外でネットを使う方法は、レンタルWi-Fi・eSIM・契約中スマホの海外ローミング・現地SIMの4つです。ひとりの短期旅行なら今の契約やeSIMで足りることが多く、家族やグループならレンタルWi-Fiを1台共有するほうが割安になりやすいです。

何も準備せずにスマホを持って行くと、帰国後に思わぬ通信料を請求されることがあります。2026年11月時点の各社の条件をもとに、旅のスタイル別の選び方と、高額請求を防ぐ設定を紹介します。


海外でスマホをそのまま使うと従量課金になることがある

スマホ本体は、どの国へ持って行っても操作は変わりません。違うのは通信の仕組みです。

海外では、現地の通信会社の回線を借りるデータローミングで通信します。このとき日本の定額プランは基本的に使えず、海外向けのサービスに入っていなければ使った分だけ課金されます。

ローミングをオンにしたまま地図や動画を使い、帰国後に請求額を見て驚くのはこのパターンです。

ネット回線の先生ネット回線の先生

出発前に、自分の契約で海外の通信がどう扱われるかを知っておくのが第一歩です。知らないまま現地でローミングをオンにするのが一番危ないです。

高額請求の仕組みと各社の海外定額は、海外ローミングの高額請求を防ぐ方法で詳しく解説しています。

海外でネットを使う4つの方法と向いている人

今の選択肢は、大きく分けて次の4つです。

方法向いている人注意点
レンタルWi-Fi
(海外用ポケット型Wi-Fi)
家族・グループ旅行、複数の端末をつなぎたい人、スマホの設定が不安な人機器の受取・返却が必要/充電と持ち運びの手間/紛失・破損の補償を確認
eSIM
(海外用のデータ専用SIM)
ひとり旅、荷物を増やしたくない人、対応端末を持っている人eSIM対応・SIMロック解除が必要/設定は自分で行う/基本はデータ通信のみ
契約中スマホの海外ローミング手間をかけたくない人、短期旅行プランで料金・データ量・対象国が大きく違う/設定を誤ると従量課金になる
現地SIMを購入長期滞在、現地の事情に慣れている人言語や手続きのハードル/電話番号が変わる

決め手は、何人で、何日間、どれくらいのデータを使うかです。ひとり旅ならeSIMや契約中のプラン、複数人ならレンタルWi-Fiが有利になりやすいと覚えておくと選びやすくなります。

ahamoや楽天モバイルなら申し込みなしで海外でも使える

今の契約のまま、追加料金なしで海外のデータ通信ができるプランもあります。主なものは次のとおりです(2026年11月時点)。

  • ahamo:申し込み不要で、海外91の国・地域で使えます。国内と合わせて月30GBまでは追加料金がかかりません。海外で最初に通信した日から15日を過ぎると、帰国するまで最大128kbpsに制限されます。
  • 楽天モバイル(Rakuten最強プラン):100以上の国と地域で、毎月2GBまで追加料金なしで使えます。2GBを超えると最大128kbpsになり、高速で使いたいときはデータを買い足します。
  • povo2.0:アプリから海外用のデータトッピングを買う方式です。行き先・日数・容量に合わせて選びます。
  • au・ソフトバンクなど:24時間単位の海外データ定額を用意しています。プランによって無料で使える日数やデータ量が違うので、出発前に今の内容を調べてください。

3泊程度の旅行で地図とメッセージくらいしか使わないなら、これだけで足りることもあります。レンタルを申し込む前に、自分の契約で海外の通信がどうなるかを先に調べてください。詳しい条件はahamo公式の海外データ通信のページで確認できます。

ahamoは2026年12月から海外で使えるデータ量が増える

ahamoは2026年12月1日に料金とサービス内容を改定し、海外で使えるデータ量が毎月最大40GBになります。手続きは不要で、今ahamoを使っている人にも自動で適用されます。

海外91の国・地域で最長15日間という枠組みは変わりません。15日を過ぎた後の速度制限は、新しく始まる海外データ通信日数追加オプションを申し込むと解除できるようになります。

年末年始に2週間を超える旅行を考えている人は、12月以降のオプションの料金も見ておくと、レンタルと比べやすくなります。

レンタルWi-Fiが今も選ばれる理由

eSIMが広まった今でも、レンタルWi-Fiには次のような強みがあります。

  • 1台を複数人・複数の端末で共有できる
  • スマホの設定を変えずに、Wi-Fiにつなぐだけで使える
  • ノートPCやタブレット、ゲーム機もつなげる
  • eSIMに対応していない端末でも使える

たとえば1日1,000円のレンタルを4人で使えば、1人あたり1日250円です。人数が増えるほど、1人ずつeSIMを買うより安くなることがあります。

逆に、ひとり旅で身軽に動きたい人には、機器の受け取り・返却・充電・持ち運びが負担になります。どちらが快適かは旅のスタイルで変わります。

レンタル会社は4つの条件で比べる

  • 対応している国・地域(周遊するなら複数国に対応したプランがあるか)
  • 1日あたりの料金とレンタル日数の単位(1日単位か、最低日数があるか)
  • 1日に使えるデータ量(1日◯GBか、大容量・無制限プランか)
  • 受け取り・返却の方法(空港カウンター・宅配・返却ボックス・現地受取)

代表的なレンタルWi-Fiサービス

グローバルWi-Fiのイメージ

グローバルWiFiは、対応する国・地域の多さと受け取り拠点の多さが強みです。1日単位で借りられるので、必要な日数だけ使えます。GMOとくとくBB経由で申し込む場合の特典は、GMOとくとくBB経由のグローバルWiFiの解説で紹介しています。

イモトのWi-Fiのイメージ

イモトのWiFiは、全国の主要空港にカウンターがあり、宅配での受け取り・返却も選べます。帰国時にカウンターが閉まっていても、空港の返却ボックスは24時間使えます。

WiFiBOXのイメージ

WiFiBOXは、空港や駅などに置かれた専用の機械から、窓口に並ばずに受け取り・返却できるサービスです。早朝や深夜の便でも使いやすい一方、出発・帰国する場所に機械があるかは事前に調べておく必要があります。

各社の料金は、渡航先・時期・キャンペーン・データ容量で大きく変わるため、ここでは金額を載せていません。比べるときは、同じ国・同じ日数・同じ1日のデータ量・補償の有無をそろえて見積もると差が分かります。

レンタルWi-Fiで追加料金がかかる3つの場面

申し込んだ国以外で使ったとき

レンタルWi-Fiは、申し込んだ国・地域で使うことが前提です。ほかの国で使うと、想定外の料金がかかる場合があります。

乗り継ぎで別の国を経由するときや、陸路で隣の国へ足を延ばすときは注意してください。周遊するなら、最初から複数国に対応したプランを選んでおくと安心です。

ネット回線の先生ネット回線の先生

見落としがちですが、日本国内での利用も対象外です。空港に着いた瞬間の“ちょっとだけ”にご注意を!

電話番号を使った通話やSMSをしたとき

レンタルWi-Fiで定額になるのはデータ通信だけです。電話番号を使ったキャリアの通話やSMSは対象外で、使った分だけ課金されます。連絡はLINEなどのネット通話・メッセージアプリで済ませるのが基本です。

スマホのデータローミングがオンのままのとき

レンタルWi-Fiを持っていても、スマホのデータローミングがオンのままだと、Wi-Fiが切れた瞬間にキャリアの回線で通信してしまうことがあります。

出発前に、データローミングをオフにしてWi-Fiだけで使う設定にしておきましょう。高額請求を防ぐ最後の手段です。

旅のスタイル別の選び方

  • 家族・グループで数日間:レンタルWi-Fi(1台を共有できるので割安になりやすい)
  • ひとりで短期・身軽に:eSIM、またはahamo・楽天モバイルなど契約中プランの海外ローミング
  • データ量を気にせず使いたい:大容量・無制限プランのレンタルWi-Fi、または大容量のeSIM
  • 長期滞在:現地SIM、または長期向けのeSIM(ahamoのように日数で速度が落ちる条件がないかを確認)

アメリカへ行く人は、行き先別に比べたアメリカ旅行の海外WiFiレンタル比較も参考になります。

まとめ

海外のネット手段は、レンタルWi-Fiだけの時代から、レンタルWi-Fi・eSIM・契約中スマホの海外ローミング・現地SIMの4つから選ぶ時代に変わりました。最初に自分の契約で海外の通信が使えるかを調べ、足りなければ人数と日数でレンタルかeSIMかを決めます。

航空券とホテルを押さえたら、ネットの手配も一緒に済ませておくと出発前に慌てません。料金や対象の国、データ量の条件はよく変わるので、申し込む前に各社のページで今の条件を確かめてください。