ドコモ光を使ったままプロバイダだけをOCNからGMOとくとくBBに変える場合、ドコモ光の解約金はかかりません。回線を解約するわけではないので、必要なのは事務手数料3,300円(税込)だけです。NTTドコモ公式のプロバイダ変更ページに、2026年10月時点でそう案内されています。
解約金が怖くて先延ばしにしている人は多いのですが、気にするべきなのはOCN側です。メールアドレスやオプションの扱いのほうが、手続きで差が出ます。もうひとつ、昔からOCNを使っている人には料金タイプの違いという見落としやすい点もあります。
OCN for ドコモ光は新規受付を終えている
OCNはNTTコミュニケーションズからドコモへ移った
OCNは長いあいだ、NTTコミュニケーションズが運営するプロバイダでした。プロバイダは、自宅に引いた回線をインターネットにつなぐ役割の事業者です。回線そのものは、NTT東日本・西日本の設備を借りています。
NTTは持ち株会社で、実際のサービスは子会社が受け持っています。フレッツ光の設備はNTT東日本・西日本、携帯とドコモ光はNTTドコモ、という分担だと考えれば大丈夫ですよ。
NTTグループの再編で、OCNの個人向けサービスはNTTドコモへ移りました。法人向けを担っていたNTTコミュニケーションズは、2025年7月にNTTドコモビジネスへ社名を変えています。
この流れで、従来のOCN for ドコモ光は新規申し込み・転用・事業者変更の受付を終えました。いまはドコモが提供するOCN インターネットとして申し込む形で、すでに使っている人はそのまま続けられます。
ドコモ系のプロバイダは整理が続いています。plala(ドコモ光)も、2027年6月から順次OCN インターネットへ統合されるとplalaの公式案内で告知されています。
OCNとOCN インターネットは料金タイプが違う
ドコモ光のプロバイダは、タイプA・B・C・単独タイプに分かれています。どのタイプを選ぶかでドコモ光の月額そのものが変わります。タイプBはタイプAより月220円(税込)高い設定です。
| プロバイダ | 料金タイプ | 受付状況(2026年10月時点) |
|---|---|---|
| OCN(旧・OCN for ドコモ光) | タイプB | 新規・転用・事業者変更の受付は終了。利用中の人は継続可 |
| OCN インターネット | タイプA | 受付中(ドコモ自身が提供するプロバイダ) |
| GMOとくとくBB | タイプA | 受付中 |
昔からOCN for ドコモ光を使い続けている人は、高いほうのタイプBのままになっている可能性があります。ドコモの公式FAQでも、OCN(タイプB)からOCN インターネット(タイプA)へ、プロバイダ情報を引き継いで変更できると案内されています。
ドコモ光 1ギガはプロバイダ料金込みで月額4,400円(税込)からで、タイプと住まいの形で金額が変わります。自分の正確な金額は、My docomoの契約内容で見られます。タイプごとの違いはドコモ光のプロバイダのタイプA・Bの違いを解説した記事でも整理しています。
プロバイダを変えてもドコモ光の契約は続く
かかるのは事務手数料3,300円(税込)だけ
乗り換えを解約と考えると、更新月や解約金の話が出てきて難しくなります。でもドコモ光の中でプロバイダだけを変えるのは解約にあたりません。
NTTドコモ公式のプロバイダ変更ページで案内されている費用は、下の表のとおりです(2026年10月時点)。
| 手続きの内容 | 必要な費用 | 料金プランへの影響 |
|---|---|---|
| 同じタイプ内でのプロバイダ変更 | 3,300円(税込) | 変わらない |
| タイプB → タイプA への変更 | 3,300円(税込) | タイプAの料金に切り替わる |
| タイプA → タイプB への変更 | 3,300円(税込) | タイプBの料金に切り替わる |
| タイプA/B → 単独タイプ(プロバイダの廃止) | 3,300円(税込) | 単独プランに切り替わる |
| 単独タイプ → タイプA/B の申込み | 無料 | タイプA/Bの料金に切り替わる |
ドコモ光自体は解約しないので、ドコモ光の解約金は発生せず、更新月を待つ必要もありません。タイプBからタイプAに移れば月額が220円下がるので、手数料の3,300円は15か月ほどで取り戻せる計算です。
旧プロバイダ側の扱いは会社ごとに違う
ドコモ公式は、プロバイダ変更について次のような注意点を挙げています。
- 旧プロバイダは、自動で解約になる場合と、有料・無料のプランに切り替わる場合がある(会社によって違う)
- メールの追加やセキュリティなど、プロバイダのオプションは自分で旧プロバイダに解約を申し込む必要がある
- すでに契約中のプロバイダを指定すると、プロバイダ側のプラン変更として扱われ、違約金を請求されることがある
OCNからOCN インターネットへ移る場合も注意が要ります。オンライン手続きで変更するとメールアドレスや接続設定を引き継げず、旧OCNの契約は解約になります。メールアドレスを残したいなら、ドコモ インフォメーションセンター経由で引き継ぐ手続きを選びます(ドコモ公式FAQ)。
確認したいのは、ドコモ光の解約金より、いま使っているプロバイダ側のオプション契約とメールアドレスです。ここを見落とすと、使っていないオプション料金を払い続けることになります。
手続きの窓口と切り替わるタイミング
プロバイダ変更の申し込み窓口は3つあります(NTTドコモ公式)。
- ドコモ インフォメーションセンター(電話・午前9時〜午後8時)
- ドコモショップ/d garden(各店舗の営業時間内)
- ドコモオンライン手続き(24時間)
本人確認は、ドコモの携帯契約があればネットワーク暗証番号などで行い、原則として本人確認書類はいりません。ドコモの携帯契約がない場合は、契約ID(お客さまID)で確認します。
料金プランは新しいプロバイダの利用開始日から切り替わり、旧プロバイダの廃止も新プロバイダが使えるようになった日以降です。ネットが使えない期間が出ない仕組みになっています。
とはいえ、申し込みから新しい接続IDが届くまでには日数がかかります。切り替え日は申し込み時に聞いておき、旧プロバイダのオプション解約はそのあとに行う順番が安全です。
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GMOとくとくBB(タイプA)に変えると何が変わるか
v6プラスで混みやすい時間帯の遅さを避ける
GMOとくとくBBのドコモ光はタイプAで、接続方式にv6プラス(IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6)を使っています。従来のPPPoE方式は、夜など利用が集中する時間に特定の設備が詰まって遅くなることがありました。
v6プラスは、その混みやすい設備を通らずに接続する仕組みです。夜になると動画が止まる悩みは、この混雑が原因のことがよくあります。プロバイダを変える理由として、いちばん実利があるのはここだと思います。
速度の目安としては、GMOとくとくBBが有線LANで計測した平均値を自社サイトで公開しています。最大1Gbpsは規格上の最大値(ベストエフォート)なので、実測の平均値を見るほうが判断の材料になります。
キャッシュバックはプロバイダ変更だけだと対象外
GMOとくとくBBのドコモ光キャッシュバックは、新しくドコモ光を申し込む人向けの特典です。すでにドコモ光を使っていて、プロバイダだけをGMOとくとくBBに変える場合は対象外とされています(2026年9月時点の公式条件)。
特典の金額だけを見てプロバイダ変更を決めると、あとで受け取れないことに気づくことになります。プロバイダ変更で得られるのは、主にタイプAの料金とv6プラスの接続、ルーターのレンタルだと考えておくのが現実的です。
Wi-Fiルーターのレンタル
GMOとくとくBBのドコモ光には、Wi-Fiルーターのレンタルサービスがあります。2026年10月時点で公式サイトが案内している主な条件は次のとおりです。
- オプションなので、電話かBBnaviマイページから別に申し込む(自動では付かない)
- 端末の発送月を含めて37か月使えば返却はいらない
- 途中でドコモ光を解約するとレンタルも解約になり、解約月の翌月20日必着で返却する
- 返却が確認できない場合の端末損害金は、1ギガプランで11,000円、10ギガプランで22,000円(税込)
短い期間で乗り換えるつもりなら、返却の手間と期限まで含めて考えておくと慌てずに済みます。
OCN インターネット(タイプA)も候補になる
選択肢はGMOとくとくBBだけではありません。ドコモ自身が提供するOCN インターネットもタイプAなので、月額は同じ水準です。
OCNのメールアドレスを長く使っていて手放したくないなら、OCN インターネットへ引き継いで変えるほうが手間が少なくて済みます。接続の速さやルーターのレンタルを重視する人は、ドコモ光のプロバイダとしてのGMOとくとくBBの特徴も見ておくと比べやすいです。
どちらを選ぶにしても、タイプBのまま放っておかないことが、いちばん手軽な節約になります。
掲載時点のOCN側の特典について
現在OCN forドコモ光では、加入すると貰える3つの特典が用意されています。
- 1つ目、gooポイント合計4,800ポイントを進呈!
- 2つ目、総合セキュリティサービスマイセキュアが12か月間無料!
- 3つ目、OCN開通とことんサポートによる初回訪問サポートが無料!
※gooポイントは月額料金へ割り当てたり、カタログギフトやマイルなどの他社ポイントと交換することができますが、dポイントのようにお店での買い物には使えないようです。
※上記は掲載時点の内容です。「OCN for ドコモ光」は新規受付を終了しているため、現在の特典は「OCN インターネット」の公式サイトに載っています。
手続きの前に確認したい4つのこと
- いまのプロバイダのタイプ(A/B)。My docomoの契約内容か請求の内訳で分かり、タイプBなら変更で月額が下がる
- プロバイダのメールアドレスを使っているか。仕事や各種サービスの登録に使っているなら、引き継ぎ方法を先に調べる
- プロバイダのオプション契約。セキュリティソフトや追加メール、リモートサポートなどは、放っておくと請求が残る
- 特典の適用条件。キャッシュバックやルーターの特典は、申し込み窓口や方法、継続期間で条件が変わる
OCNからのプロバイダ変更でよく聞かれること
Q. プロバイダを変えると開通工事はやり直しになりますか?
A. なりません。ドコモ光の回線設備はそのままで、インターネットにつなぐ事業者だけが変わるからです。ドコモ光の契約時の工事料を分割で払っている場合、その支払いはプロバイダ変更とは関係なく続きます。
Q. ドコモ光セット割はプロバイダを変えても続きますか?
A. 続きます。セット割はドコモ光の契約にかかる割引で、プロバイダでは変わりません。2026年10月時点で、ドコモ MAXやドコモ miniなどは月1,210円、eximoやirumo(3GB以上)は月1,100円の割引です。ahamoとahamo光は対象外です。
Q. 2026年12月から始まるドコモ mini2もセット割の対象ですか?
A. 6GB以下の利用なら対象で、割引額は月1,210円(税込)とドコモが2026年9月25日に発表しています。12GB以下まで使った月はセット割がない設定なので、使う量によって割引の有無が変わる点に注意が必要です。
Q. タイプBのままにしておくデメリットは料金だけですか?
A. いちばんはっきりした差は料金です。ただ、接続方式(IPoE対応かどうか)はプロバイダで違い、混む時間帯の体感速度にも差が出ます。すでにIPoEで快適なら、急いで変える必要はありません。
Q. 手続きには何日くらいかかりますか?
A. プロバイダや申し込み窓口で差があり、一律の日数は示されていません。新しい接続IDとパスワードが届いてから切り替わるので、申し込み時に目安を聞いておくと安心です。切り替えの間にネットが使えなくなることはありません。
まとめ|解約ではなくプロバイダ変更として考える
OCNからGMOとくとくBBへの乗り換えは、ドコモ光を解約する話ではありません。
- OCN for ドコモ光は新規受付を終えていて、利用中の人の料金は高いほうのタイプB
- ドコモ光の中でプロバイダを変えるだけなら、解約金はかからず事務手数料3,300円(税込)のみ。タイプAに移れば月額も下がる
- 確認すべきは、プロバイダ側のメールアドレスとオプション契約、それにキャッシュバックの対象条件
更新月まで待たなければと思って先延ばしにしている人ほど、一度契約内容を見直してみてください。料金やキャンペーンはよく変わるので、申し込む前に各社のページで今の条件を見てください。
