Chromecast(クロームキャスト)はいまどうなっている?

Chromecast(クロームキャスト)は、テレビのHDMI端子に挿すだけで、スマホやパソコンの動画をテレビの大画面に映せるGoogleのストリーミングデバイスです。2013年の登場以来、累計1億台以上が販売された定番アイテムでした。

ただし、Chromecastシリーズは2024年8月に生産終了となり、現在は在庫限りの流通です。後継機は「Google TV Streamer(4K)」で、日本では2024年9月24日発売・Googleストア直販価格は16,000円(税込・2026年7月時点)です。

とはいえ、すでに持っているChromecastが使えなくなったわけではありません。Googleは生産終了の発表時に「サポートポリシーに変更はなく、ソフトウェア/セキュリティアップデートは継続する」としています。この記事では、いまChromecastを使っている方の使い方・つまずき対策と、これから買うならどれを選ぶかの2つを整理します。


Chromecastでできること

Chromecastをテレビに接続して動画を楽しむイメージ

Chromecastは、インターネット環境と組み合わせることで、テレビでネット動画などを楽しめるようにするアイテムです。テレビ側に特別な機能は必要なく、HDMI端子さえあればOK。手のひらサイズの本体をテレビに挿し、Wi-Fiにつなげば準備完了です。

  • YouTubeやNetflixなどの動画をテレビで見る
  • スマホ・パソコンの画面をテレビに映す(ミラーリング)
  • 音楽を聴く/写真を家族で共有する

スマホをリモコン代わりに操作できるのがChromecastの持ち味です。Android端末はもちろん、iPhone・iPadからも利用できます。なお、Chromecastの利用にはWi-Fi環境が必須です。これから導入するなら、まずネット回線を用意しておきましょう。

YouTubeなど対応アプリから「キャスト」する

「キャスト」とは、スマホなどからテレビへ動画を転送(ストリーミング)して再生することです。手順はとてもシンプルです。

  1. スマホとChromecastを同じWi-Fiネットワークにつなぐ
  2. スマホでYouTubeアプリを開く
  3. 画面上部のキャストアイコンをタップする
  4. キャスト先としてChromecastを選ぶ

これだけでテレビに映ります。スマホの画面をそのまま映しているわけではないので、キャスト中にスマホで別の作業をしてもテレビの再生は続きます。この「ながら操作」ができる点は、いまでもChromecastの大きな利点です。

Androidスマホ・タブレットの画面をミラーリングする

  1. Android端末とChromecastを同じWi-Fiにつなぐ
  2. 画面上部から通知領域(クイック設定)を引き下げ、「画面のキャスト」を選ぶ
  3. 接続先のChromecastをタップする

これでAndroid端末の画面がそのままテレビに表示されます。項目が見当たらない場合は、クイック設定の編集画面から追加してください。ミラーリングは多少の遅延があるため、反応速度が求められるゲームには向きません。

パソコンのChromeブラウザの内容を転送する

パソコンのGoogle Chromeからも、タブやデスクトップの内容をテレビに映せます。

  1. パソコンにChromeをインストールする(古いバージョンだとうまくいかないことがあります)
  2. Chromeの右上のメニューから「キャスト」を選ぶ
  3. キャスト先としてChromecastを選ぶ

タブ単位だけでなくデスクトップ全体のキャストも可能です。旅行先を家族で調べるときなど、パソコンの画面をテレビに映して相談する使い方は今も便利です。ただし画質・音質は専用アプリでのキャストに劣る点は覚えておきましょう。

Huluなどの動画配信をテレビで楽しむ

Hulu(フールー)は、月額1,026円(税込)で14万本以上の映画・ドラマ・アニメなどが見放題になる動画配信サービスです。Chromecastを使えば、スマホのHuluアプリからテレビへキャストできます。

  1. Huluアプリの端末とChromecastを同じWi-Fiにつなぐ
  2. スマホでHuluアプリを開く
  3. 右上のキャストアイコンを選ぶ
  4. Chromecastを選ぶ

【重要】Huluは2026年10月1日にサービス改定が予定されています。公式のお知らせによると、改定後の月額利用料金は1,320円(税込)(iTunes Store/Google Play/Amazonアプリ内決済の場合は1,450円)となり、毎月400ポイント(400円相当)の期間限定ポイントが付与されます。また、公式の無料トライアルは2023年8月30日で終了しており、現在は初月から料金が発生します。最新の料金・特典は必ずHulu公式サイトでご確認ください。

Chromecast自体には、月額制サービスの利用料が別途かかる点にも注意してください。すでにスマホやパソコンでHuluを利用している方なら、テレビにキャストしても追加料金はかかりません。

映画やドラマのレンタル・購入もできる

Googleのサービスでは、映画やテレビ番組をネットでレンタル・購入できます(かつての「Google Playムービー」は現在、Google TVアプリやYouTubeから利用する形に統合されています。提供状況は公式サイトでご確認ください)。

ネットレンタルなら、深夜や早朝にお店へ行く必要がなく、返却忘れによる延滞料金の心配もありません。貸出中で借りられないということも起きません。レンタルした作品はChromecastでテレビに映して楽しめます。

Chromecastの設定方法

Chromecastをテレビに接続するイメージ

Chromecast本体のセットアップも見ておきましょう。パッケージには本体・USBケーブル・電源アダプターが入っています。

まず本体にUSBケーブルと電源アダプターをつなぎ、ChromecastのHDMI端子をテレビのHDMIポートに挿し込みます。古いテレビでHDMI端子がない場合は、別途変換ケーブルが必要です。電源を入れ、本体側面のランプが白く点灯すれば通電OK。テレビの入力を該当のHDMIに切り替えると、セットアップ画面が表示されます。

スマートフォンにGoogle Homeをインストールする

設定はスマホの「Google Home」アプリから行います。スマホは自宅のWi-Fiにつないでおきましょう。

アプリを起動するとデバイスが検出され、「Chromecastが見つかりました」と表示されます。テレビとアプリに同じコードが表示されるので、一致を確認して進み、設置場所(リビングなど)を選びます。

Wi-Fi接続を設定する

使用するWi-Fiを選び、パスワードを入力します。接続が完了すると本体のアップデートと再起動が始まるので、そのまま少し待ちましょう。ここまでで設定は完了です。

Chromecastが使えないときの対処法

Chromecastがつながらないときの確認イメージ

接続したのに映らない、という場合は原因を切り分けていきます。

Chromecast本体に原因がある場合

スマホとうまくリンクできていないときは、キャストアイコンから一度接続を切り、やり直してみてください。改善しなければ、テレビからChromecastを抜き差しして接触不良を疑います。それでもダメなら、本体のボタンを長押ししてリセットします(LEDがオレンジから白に変わればリセット完了)。

初代(第1世代)など古いモデルは、アプリ側の対応が終了しているケースがあります。特定のアプリからキャスト先として表示されない場合は、本体の世代が原因のこともあると覚えておきましょう。

スマホやWi-Fiに原因がある場合

まずはキャストに使っているアプリを終了し、再起動します。次にスマホのWi-Fiを一度オフ→オン。Wi-Fiルーターの再起動も効果的です。スマホの空き容量が少ないと動作が不安定になりやすいので、不要なアプリやファイルの整理も試してみてください。

Chromecastの口コミ・評判

Chromecastの口コミ・評判のイメージ

実際にChromecastを使っている方の声を紹介します(購入を検討する際は、生産終了・在庫限りである点を踏まえて読んでください)。

良い口コミ

手軽にスマホ画面をテレビで楽しめます

人型

活用できるアプリがたくさんあるので、飽きることなく楽しめています。YouTubeや、Huluなどを見ることが多いです。キャストしたあとはスマホはずっとその画面でなければならないと思っていたのですがそうではなく、他の画面を操作していても問題ないのには驚きました。

普段使い慣れているスマホで操作できるので、使い方や操作についてもすぐに慣れたので良かったです。何より、初期設定が簡単なので、このあたりも評価できると思います。画面の指示に従いながら操作するだけでWi-Fi設定まで済ませられたので、あまりデジタルが得意ではない人でも導入しやすいと感じました。

いろいろな使い道がありますね

人型

正直なところ、購入する前はこれで何ができるのかあまりピンと来ていなかったのですが、機能性は非常に高いと思います。YouTubeもサクサク見られますし、他の動画を観るのにも便利です。それと、デザインもとてもシンプルなのが気に入りました。

操作性もとてもわかりやすくて簡単なので、子どもでも問題なく使えると思います。実際に、届いて数分後にはすでに利用開始できていたので、細かい設定などが苦手な方でも安心ではないでしょうか。

イマイチな口コミ

テレビとの相性が悪い

人型

結構古めのテレビを使っているのですが、その関係もあってか相性が悪いと感じることがあります。購入してから1週間ほどは問題なかったものの、突然テレビ画面に信号がないとの表示が出てしまい、各端末の再起動やChromecastの再起動なども試しましたが復活せず…。

購入したお店に相談に行ったところ、古いテレビとの相性が良くなかった可能性を指摘されました。ただ、交換したあとは問題なく動いているので、初期不良だったのかも?と思っています。

動作が不安定です

人型

長時間にわたって視聴していると、途中で止まってしまうことがあります。面倒ですが、再起動したりChromecastを抜き差しすると映るようになります。

そういった症状が起きるときには、Chromecast自体がかなり熱くなっていることに気づきました。連続再生したいときにはデメリットを感じています。

これから買うなら?現行の選択肢を整理

テレビでネット動画を楽しむ家族のイメージ

Chromecastは生産終了のため、これから新品で買うなら後継機やほかの選択肢を検討することになります。用途別の目安は次のとおりです。

選択肢特徴こんな人に
Google TV Streamer(4K)
16,000円(税込・Googleストア)
Chromecastの正統後継。4K HDR・音声リモコン付属、Google Home/Matter対応のスマートホームハブにもなるGoogleのサービスを使い続けたい人/スマートホーム機器をテレビから操作したい人
Fire TV Stick(Amazon)リモコン付きの定番。価格帯が幅広く、必要十分なモデルを選べる(価格・ラインアップは公式でご確認ください)とにかく手軽に動画配信をテレビで見たい人
Chromecast built-in/Google TV内蔵テレビテレビ自体がキャストに対応。追加の機器なしでスマホから直接キャストできるこれからテレビも買い替える人
中古・在庫品のChromecast安く入手できるが、生産終了品で在庫は不安定。古い世代は一部アプリのキャスト非対応の可能性あり用途が限定的で、価格を最優先する人

※価格・在庫・提供状況は変わります。購入前に各社公式サイトで最新情報をご確認ください。

歴代Chromecastの違い(参考)

歴代Chromecastの違いのイメージ

手元の機器がどの世代かを確認したい方のために、主なモデルを整理しておきます。いずれも生産終了(在庫限り)です。

モデル対応解像度操作方法ひとことメモ
Chromecast(第1〜3世代)フルHD 1080pスマホ・PCからキャスト第3世代は第2世代比で処理が約15%高速化。Bluetooth対応
Chromecast Ultra4K Ultra HD・HDRスマホ・PCからキャスト有線LAN接続に対応した上位モデル
Chromecast with Google TV(4K/HD)4K HDR/フルHD付属の音声リモコンで単体操作2024年8月に生産終了。旧定価は4K=7,600円、HD=4,980円
Google TV Streamer(4K)=現行4K HDR(Dolby Vision/Atmos対応)音声リモコン+Google TV2024年9月24日発売・16,000円。スマートホームハブ機能を追加

「Chromecast with Google TV」以降はスマホがなくても本体だけで動画を楽しめるのが大きな違いです。付属リモコンのアシスタントボタンを押して「お笑い番組を探して」と話しかければ、音声でコンテンツを検索できます。

Chromecastでよく使われるサービス

キャストに対応しているアプリは多岐にわたります。代表的なところでは次のようなサービスが挙げられます。

  • 動画:YouTube、Netflix、Hulu、Disney+、ABEMA など(各サービスの契約は別途必要です)
  • 音楽:Spotify、YouTube Music など。テレビのスピーカーやサウンドバーで流せます
  • 写真:Googleフォト。旅行の写真を家族でテレビに映して振り返るのに便利です

対応アプリかどうかは、アプリ内に「キャストアイコン」が表示されるかで判断できます。アイコンが出ない場合は、そのアプリがキャストに対応していないか、スマホとChromecastが別のWi-Fiにつながっている可能性があります。

キャストできないときの追加チェック

症状まず疑うところ対処
キャストアイコンが出ないWi-Fiのネットワークが別スマホとChromecastを同じWi-Fi(同じ周波数帯)につなぎ直す
途中で止まる・カクつく通信速度・電波の弱さルーターとの距離を近づける、5GHz帯に切り替える、他端末の通信を止める
テレビに「信号なし」HDMIの接触・入力切替HDMIを挿し直し、テレビの入力を該当のHDMIへ切り替える
特定アプリだけ映らないアプリ側の対応状況アプリを最新版に更新。古い世代の本体では非対応の場合あり

よくある質問

Q. 手持ちのChromecastはいつまで使えますか?

A. Googleは生産終了の発表時、サポートポリシーに変更はなく、ソフトウェア・セキュリティアップデートは継続するとしています。ただし、古い世代ではアプリ側がキャスト先として対応しなくなることがあります。

Q. Fire TV StickとGoogle TV Streamer、どちらがいい?

A. Googleのサービスやスマートホーム機器をよく使うならGoogle TV Streamer、価格を抑えて動画配信をテレビで見たいならFire TV Stickが候補になります。どちらもリモコン付きで、スマホがなくても操作できます。

Q. Wi-Fiがないと使えませんか?

A. はい。キャストもストリーミングもインターネット接続が前提です。動画を長時間見るなら、容量制限のない回線を用意しておくと安心です。

まとめ

テレビで動画を楽しむリビングのイメージ

Chromecastは、テレビをネット動画の大画面に変えてくれる定番デバイスでしたが、2024年8月に生産終了となり、現行の後継はGoogle TV Streamer(4K・16,000円)です。

  • いま持っている人:キャスト機能は引き続き使える。映らないときはWi-Fi・アプリ・本体リセットの順に切り分ける
  • これから買う人:新品で確実に手に入るのはGoogle TV Streamer。手軽さ重視ならFire TV Stickなども選択肢
  • 動画配信の料金は変動する:Huluは2026年10月1日に月額1,320円(税込)へ改定予定。最新は公式サイトで確認を

使い方は難しくありません。Wi-Fi環境さえ整えれば、テレビの楽しみ方はぐっと広がります。ご自身の使い方に合わせて、最適な1台を選んでみてください。

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