Wi-Fiの接続を制限するメリットとは
いまやインターネットは、調べもの・動画・ゲーム・SNSと、生活のあらゆる場面で使われるようになりました。スマホ1台でパソコンと変わらないことができる時代です。
子どもにパソコンやインターネットの使い方を教える保護者も多いと思いますが、なんでも情報にアクセスできることは、ときに子どもにとって害となる場合もあります。
子どもが安全にインターネットを利用するために、Wi-Fiの接続制限を行なうのもひとつの方法です。こちらでは、Wi-Fiで接続制限を行なう方法や、メリット、具体的な設定のやり方について詳しく解説しています。
Wi-Fiについておさらい
Wi-Fi(ワイファイ)とは、大きく言うとワイヤレスで通信ができる規格のことです。パソコンとインターネットルーターを無線でつなぐ際にはWi-Fi接続を行ないますし、パソコンとプリンターを無線でつなぐ場合もWi-Fiが用いられます。
無線通信の規格としてはBluetoothもありますが、Bluetoothは1対1の通信に適しているのに対し、Wi-Fiは複数台の接続に適しているという点が大きな特徴です。
Wi-Fiルーター1台に対して、複数のパソコンやスマホをつなぐことができるのはWi-Fiならではの機能。1つのルーターで家族全員の端末を無線でインターネットに繋ぐことができます。
ちなみに、スマホで使用されている4G(LTE)通信や5G通信も、無線通信規格のひとつです(かつて使われていた3G通信は、2026年3月のドコモFOMA終了をもって大手3社すべてで役目を終えました)。自宅では通信量を気にせず使えるWi-Fi、外ではモバイル回線と使い分けるのが一般的です。
Wi-Fiの接続においては、Wi-Fiのルーターが必要です。また、Wi-Fiにつなぎたい機器もWi-Fiに対応している必要があります。最近の機種は設定画面やアプリがわかりやすくなっていますので、パソコン初心者の方でも比較的簡単に設定できるものが多いです。
Wi-Fiにあえて接続制限を設けるメリット
子どもを守る
Wi-Fiのメリットは、家の中のどこでも自由に通信できるということですが、例えば夜に親の目が届かない場所でインターネットを利用していると、子どもが不適切な情報を目にしてしまう可能性があります。
また、SNSをきっかけとした子どもの犯罪被害は依然として多く報告されています。見えないところで子どもが犯罪に巻き込まれないためにも、必要に応じてWi-Fiに接続制限を設け、利用できる時間や端末を管理することはとても重要です。
特にSNSは、際限なく使えてしまうことでオンライン上のやり取りに過敏になり、常に追っていないと不安になってしまう子どももいるようです。
保護者側で通信時間の制限をかけておけば、子どもも友達に「親が制限をかけているから夜は見られない」と説明ができ、SNSにとらわれずに生活しやすくなるという利点もあります。
規則正しい生活を維持できる
Wi-Fiで自由にインターネットができるようになると、時間を忘れて没頭してしまいます。動画にSNS、そしてスマホのゲームは何百、何千と無料で提供されていますので、何時間でも遊べてしまうのです。
しかし際限なく通信していれば、宿題をやる時間は当然減ってしまいますし、食事や入浴の時間を忘れて没頭してしまうことも。規則正しい生活を維持するためにも、適宜Wi-Fi接続の制限を設けることは大切なのではないでしょうか。
夜ふかし・睡眠への影響を減らす
寝る前までスマホやゲームの画面を見続けていると、画面の明るい光(ブルーライトを含む)や興奮状態が寝つきを悪くし、睡眠のリズムが乱れやすくなると言われています。成長期の子どもにとって、睡眠時間の確保は学力にも健康にも直結する問題です。
「夜◯時以降はWi-Fiにつながらない」という状態をルーター側で作ってしまえば、本人の意思の強さに頼らずに、夜ふかしの原因を物理的に断つことができます。声かけで毎晩バトルになっているご家庭ほど、効果を実感しやすい方法です。
Wi-Fiの接続を制限する方法
ルーターを操作する
Wi-Fiルーターで通信を行っている場合、機種によってはルーターに設定を行なうことで特定の端末(パソコンやスマホ、タブレット、ゲーム機など)の通信をできないようにすることができます。
多くのルーターには、端末を識別して接続を許可・拒否する機能(MACアドレスフィルタリングなど)が搭載されています。パソコンやスマホからルーターの設定画面を開き、対象の端末を指定して設定します。
ひとつ注意したいのが、最近のスマホは接続のたびに端末の識別子(MACアドレス)をランダムに変える機能(Androidのランダム MAC、iPhoneのプライベートWi-Fiアドレス)が初期状態でオンになっていることです。この機能が有効なままだと、端末を指定した制限がうまく働かないことがあるため、制限したい端末ではこの機能をオフにしてから設定しましょう。
ルーターの見守り機能・タイマー機能を利用する
端末ごとに「使える時間帯」を設定できる、見守り向けの機能を搭載したルーターもあります。
後ほど詳しく紹介するNECプラットフォームズの「こども安心ネットタイマー」は、対応ルーターで端末ごとの利用時間帯を設定できるうえ、管理画面にログインしないと設定を変更できないため、子どもに勝手に解除されてしまう心配もありません。
さらに、今どの端末がWi-Fiに接続しているかを確認できるので、仮にこっそり子どもがWi-Fiを使っていたとしても、すぐに把握して対処することができます。
なお、18歳未満のスマホ契約では携帯電話会社のフィルタリングサービスの案内が法律で義務付けられていますが、家のWi-Fi経由の通信やゲーム機まで管理したい場合は、ルーター側から制限をかけるのが効率的です。
接続制限におすすめのルーター
NECプラットフォームズ「こども安心ネットタイマー」搭載のAterm
「こども安心ネットタイマー」は、NECプラットフォームズのWi-Fiルーター「Aterm」シリーズの多くの機種に搭載されている機能です(2026年7月時点でも現行機能として提供中)。
対応ルーターであれば、端末ごとにWi-Fiへ接続できる時間帯を設定できるほか、今どの端末がWi-Fiに接続しているかを確認することが可能です。
例えば、小学生の子は休日の日中2時間程度と、平日の夕食が終わった後にだけ接続できるようにしたり、高校生の子であれば深夜帯は使えないようにするなど、細かな設定ができるので、子どものライフスタイルに合わせて規則正しい生活を維持することができます。
「Aterm WX6000HP」「Aterm WX3000HP」などWi-Fi 6(11ax)対応機種を含む幅広いモデルが対応していますが、機種によって対応状況が異なるため、購入前にAterm公式サイトの対応機種一覧を確認してください。
設定は、ブラウザからWi-Fiの管理画面を表示して行うことも、スマホに専用アプリ「Atermスマートリモコン」をインストールして行うこともできます。アプリからの設定はITに詳しくない人でも管理しやすいほか、子どもが勝手に操作して設定を変更できないので安心です。
エレコム「こどもネットタイマー」
エレコムのWi-Fiルーター「WRC-シリーズ」には、Wi-Fi接続制限機能「こどもネットタイマー」が搭載されています。SwitchやPlayStationなどのゲーム機をWi-Fiに接続する時間を設定できるのが特徴で、機種によって改良版の「こどもネットタイマー3」が使えるものもあります。
ゲーム機のほかに、スマホやタブレット、パソコンなども設定できますので、子どもがインターネットを使いすぎないように制限することが可能です。
1日の接続時間を3時間と設定した場合は、どの時間に使っていても3時間を超えると通信ができなくなります。もちろん、何時から何時までのみ使用可能、と時間帯で設定することも可能です。日によって予定が変わるご家庭でも、「合計◯時間まで」という決め方なら子どもも納得してWi-Fiを利用しやすいのではないでしょうか。
接続制限はどのように設定する?
NECプラットフォームズ「こども安心ネットタイマー」
「こども安心ネットタイマー」の設定を行うには、まずスマホに無料の専用アプリ「Atermスマートリモコン」をインストールします。パソコンのブラウザから設定することも可能ですが、アプリからの設定のほうが簡単です。
アプリを起動したら、まず保護者の端末から設定を行います。大人の端末か、子どもの端末かを選択するメニューがありますので、「おとなの端末」として登録すると、その端末は制限を受けることなく常に利用可能になります。
その後に子どもの端末を設定します。子どもの端末を選択してから、端末名をわかりやすいものに変更し、利用できる時間帯をそれぞれ設定していきます。
1人1人設定することができるのはもちろん、登録したスケジュールをまるごとコピーしてほかの端末に反映させることもできるので、歳の近い子どもには同じ制限を適用させたいというときは、とても簡単に設定できます。
エレコム「こどもネットタイマー」
エレコムの「こどもネットタイマー」は、ルーターに接続した端末から管理画面を開いて設定します。
管理画面にアクセスしたら、メニューから「こどもネットタイマー」を選択し、「タイマー機能」(合計利用時間で制限)と「スケジュール機能」(時間帯で制限)から、使いたい機能を選びます。
設定したい端末が画面に表示されていれば、あとは端末ごとに、タイマーであれば接続を切るまでの時間、スケジュールであれば利用できる時間帯を設定するだけです。
※管理画面の入り方・初期パスワードは機種によって異なります。お使いの機種のマニュアルまたはエレコム公式サイトのQ&Aで確認してください。
Wi-Fiの接続を制限している方の口コミ
自宅のWiFiルーター、やっと子供達が使える時間を制限できた!
「こども安心ネットタイマー」イイね(=゚ω゚)ノ
— 左右非対称 (@mitumame1843) March 9, 2016
買うとき気にしてなかったけど、こども安心ネットタイマー が便利。時間帯によって強制的に子供が使う端末のWiFi遮断できる
— めっとん (@metton) September 17, 2018
子供が寝てる間隠れてwifiで、モンハンをやっていた。
きっときりがないので、子供安心ネットタイマーという接続機器によってネットに繋がる時間を設定できるルーターに変える事にした!ゲームやるなとは言わないけど、明日学校の小学生が夜中の12時近くまで隠れてDSしてるのはダメ!!!— 麻優良@手芸BBA (@Mayura1202o) May 15, 2016
接続制限でつまずきやすいポイント
Q. 制限をかけたはずの端末がつながってしまいます
スマホの「ランダムMAC(プライベートWi-Fiアドレス)」機能が原因のことが多いです。端末の識別子が接続のたびに変わるため、ルーターが「別の端末」と認識してしまいます。制限対象の端末側でこの機能をオフにしてから、あらためて登録し直しましょう。
Q. Wi-Fiを制限しても、スマホのモバイル回線でネットが使えてしまうのでは?
その通りで、ルーターの制限が効くのは家のWi-Fi経由の通信だけです。スマホ本体の4G/5G通信までは止められないため、スマホにはキャリアのフィルタリングサービスやOSのスクリーンタイム機能を併用するのが効果的です。一方、Wi-Fi専用のゲーム機やタブレットにはルーター側の制限がそのまま効きます。
Q. ルーターを再起動されたら制限は消えますか?
時間帯スケジュール型の設定は保存されますが、機種によっては本体の時刻情報がリセットされると正しく動作しないことがあります。再起動後は時刻が正しく設定されているか確認しましょう。あわせて、管理画面のパスワードを初期値から変更しておくと、子どもに設定を解除される心配が減ります。
まとめ
Wi-Fiは1台のルーターで複数台の端末をワイヤレス接続できる便利な仕組みですが、手軽にどこでもインターネットが利用できるということは、子どもにとってリスクにもなり得ます。
インターネット犯罪に巻き込まれる危険性と、生活リズムが乱れてしまうという2つの面がありますが、Wi-Fiの利用を制限することで、これらのリスクを減らすことができるのは、とても助かりますね。
設定も難しいものではないので、日常でインターネット検索やメールの送受信を問題なく行なえるレベルであれば、十分に扱えます。
スマホ自体に制限をかけて子どものインターネットを管理している親御さんもいらっしゃいますが、家のWi-Fiにつながるゲーム機やタブレットまでまとめて管理するなら、ルーターから制限をかけてしまうほうが効率的です。
親もインターネットを楽しいと思うのですから、子どもだってゲームやSNSはとても楽しいもの。なかなか自分で自重することはできないと思いますので、親御さんが上手に管理してあげましょう。
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